ナタリー PowerPush - EMI MARIA

天才肌の若きシンガーソングライター待望メジャーデビューでR&Bシーンを変える

すごくPOPだけど、尖った曲にしたかった

──メジャー一発目となる配信シングル「One Way Love」は、今までのEMI MARIAさんにはなかった新機軸の曲になっていますね。

はい。けっこう違いますね。前のアルバム(「A Ballad Of My Own」)を出した後に、今までとは違う自分を出していきたいなぁってすごく思ったんですよ。あとは単純に、こういうノリノリの曲もやりたかったし。

──トラックメイカーは、アルバムにも参加されていたAILIさん。

最初は全然違う雰囲気だったんですよ。ほんとにドPOPな感じで、BPMも150くらいあって。でも、ちょっとシックリこなかったんですよね。何回かチャレンジしてメロとか歌詞とか変えてみたんですけど。で、AILIさんに連絡して、一緒にまた作り直したんです。

──ご自身としては、どんな曲にしたかったんですか?

すごくPOPでノリノリだけど、尖ったものがやりたかったんです。ただノリノリの曲とかっていっぱいあるから、そうじゃない特別な感じの曲にしたくて。

──結果そういう曲になっていますよね。聴き心地のよさはあるけど、しっかりフロアでも機能しそうなカッコよさもある。

ですね。邦楽を主に聴いてる子でもたぶん聴いてもらえると思うし、最近の洋楽とか、クラブ好きな人たちにも気に入ってもらえるような音になったと思うので、よかったなぁって。

──ご自身でもトラックが作れてしまうわけですけど、あえて他のトラックメイカーを起用するのには理由があるんですか?

やっぱり他の人のトラックでやると全然違う自分の一面が出たりするんですよ。普段だったら思いつかないメロも思い浮かぶし、きっと今までの私の曲を聴いてくれる人は、新鮮な気持ちになってくれるとも思うし。今はいろんなことを吸収したいから、たくさんの人とセッションしたいんですよね。もちろん、この曲は自分でやりたいなって思うものもあるし。

──歌詞の内容は切ない感じですよね。

そうですね。最近、仕事で東京に来ることが多くなってきて、家族と離れることが増えたんですよ。でも、みんなのことを思ってるから私はがんばれるんだよっていう、そういう気持ちを書きたかったんですよね。幼いころ大切な人との別れがあって……、そういうことを思ったりしましたね。

──サウンドとマッチした歌い方も素敵で。

曲がノリノリだから最初は“イエーイ! ハジケよう!”みたいな曲にしようかと思ったんですけど(笑)、そうではない方向に。でも、あんまり切なくするのも違うなって思ったから、ポジティブに受け取ってもらえる感じにはしましたね。BPMは速いけど、それをちょっと大きめにとった歌い方をしました。けっこういろんな歌い方を試したんで、かなり時間がかかった曲ですね。

──これまでを知っている人にも、ここから知る人にも、確実にヒットする名曲だと思いますよ。

今まで私の曲を聴いてた人って、けっこうバラード系とかのゆっくりした曲のイメージが強いと思うんですよ。でも、そうじゃない部分も好きになってほしいなって思ったし、これからはこういう部分もどんどん出していきたいと思ってるので、そういう意味でこれがメジャー一発目でよかったって思いますね。

歌と同じくらい作曲やプロデュースも好き

──今のタイミングで思い描いてる目標ってありますか?

やっぱり歌と同じくらい作曲も好きだから、どっちもこれからもっと伸ばしていきたいなって思いますね。あとは、もともとプロデュースとかそういう音楽関係の仕事につきたいと思っていたところもあるので、そういう方向でも自分の才能を伸ばせたらなって思います。

──ライブもかなり楽しそうですよね。

これからもっとノリノリな曲も増えていくと思うんで、ダンサーを入れたりとかそういう見せ方を勉強して、エンタテインメント的にもっとレベルを上げたいですね。

──自ら踊ったりも?

ワンマンでは軽く踊ったんですけど、まぁそういうこともあってもいいかなと思って。ちょっと息切れがヤバかったけど(笑)。

──曲作れて、歌えて、踊れる。完璧じゃないですか。

中学校のときに1年ぐらいヒップホップのダンスをやってたんですよ。まぁでもノリって感じですね。うまいかわからないし。ダンス経験ないってことにしといたほうが安全かもですね(笑)。

アーティスト写真

配信限定シングル「One Way Love」 / Victor Entertainment

レコチョク

着うたフル®
2009年10月7日発売/420円(税込)
着うたフルプラス®
2009年10月7日発売/420円(税込)
着うた®
2009年9月23日発売/各105円(税込)
  • One Way Love (友達にゼッタイ教えたいサビ ♪今でも君のこと~)
  • One Way Love (皆で歌おうクライマックスサビ ♪今でもあの日を~)
  • One Way Love (前向き1メロ ♪あの日誓った~)
  • One Way Love (カラオケで熱唱したいブリッジ ♪But I have~)
  • One Way Love (切なさがこみ上げる2メロ ♪あの空に何度~)
RBT(メロディコール/待ちうた)
2009年9月23日発売/84円(税込)
PC向け配信
2009年10月21日発売/200円(税込)
EMI MARIA(えみまりあ)

アーティスト写真

1987年生まれのR&Bシンガーソングライター。パプアニューギニア人の父、日本人の母の間に生まれ、中学・高校時代から作詞・作曲、機材を購入してのトラックメイキングを始める。18歳からは関西のクラブを中心にライブ活動もスタート。SEEDA、般若らからのオファーを受け、彼らの音源にフィーチャリングボーカルとして参加する。その後、20歳のときにインディーズでミニアルバム「Between the Music」を発表。2008年7月にリリースしたシングル「I gotta-Summer Kiss-」はiTunes Store「SINGLE OF THE WEEK」に選ばれ、2008年度ダウンロード数年間1位を記録する。2009年10月にビクターレコーズより配信限定シングル「One Way Love」でメジャーデビュー。