ナタリー PowerPush - EMI MARIA
天才肌の若きシンガーソングライター待望メジャーデビューでR&Bシーンを変える
初ライブで「いい」って言ってもらえて「よっしゃ!」と思えた
──17歳のときには地元・神戸のクラブイベントで初めてのライブを経験してますね。
部屋にこもって作った曲を人に聴いてもらいたいなって思ったんで、けっこう飛び入りみたいな感じで。すごく気持ち良かったですよ。まったく何もわからないところから作った曲を、みんながいいって言ってくれたんで。よっしゃ! って感じでしたね(笑)。
──それまでは自分の曲を他の人に聴かせたりはしていなかったんですか?
家族とか、音楽好きな友達には聴かせてました。家族には評判悪かったですけど。「もっとうまくならなアカンな」「まだまだやな」みたいな(笑)。
──けっこう厳しいんだ(笑)。
そうなんですよ。でも、そこで1回ヘコむことで、もっといい曲を作ろうって思えるんですよね。母も姉もすごい耳が肥えてるから、そういう人たちにもちゃんと聴いてもらえるようにがんばろうって思いながらやってましたね。
──初ライブでのいい感触を受けて、その後はどんな感じで活動をしてきたんですか?
初ライブをした年は、5回くらいしかライブをしてないんですけど、18歳になってから今の事務所に入って、ライブをどんどんやったり、アルバムの制作をしたりしてましたね。で、そういう中でNAOtheLAIZAさんとかBachLogicさんとか、いろいろな人とも出会えて。
──なるほど。そういう流れで、SEEDAさんの「花と雨」など、さまざまなアーティストの楽曲への客演が実現していくわけだ。デビュー前にもかかわらず、大きな注目を集めましたもんね。その後、2007年にミニアルバム「Between the Music」でインディーズデビューするわけですが。
自分のいいと思う音楽を発信できることがすごくうれしかったですね。自分の曲を作って、それをたくさんの人に聴いてもらうっていうのが自分の一番大きなモチベーションなので。
周囲の盛り上がりを実感したのは今年になってから
──2008年にはシングル「I gotta-Summer Kiss」、アルバム「A Ballad Of My Own」がリリースされました。周囲が盛り上がっていく状況を強く実感したんじゃないですか?
それがあんまり実感はなかったんですよ。普通に関西にいて、今までどおりライブをやってる感じだったので。
──iTunes Storeの2008年R&B/ソウルアルバムチャート総合1位という輝かしい記録があったのに?
iTunesとかって、PCの画面の中でのことだから、あんまりリアリティがなかったりもして(笑)。
──なるほど。案外そういうものなんですね。
ただ、今年初めて東京と大阪でワンマンライブをやったんですけど、そこで実感しましたね。ワンマンをやるっていうこと自体、えっ!? っていう感じだったし、お客さんが来てくれるかめっちゃ不安だったんですよ。でも、すごく一生懸命準備して。そうしたら、すごいたくさんの人が観に来てくれたんですよね。あぁ、私の曲が好きで、お金を払って来てくれる人がこんなにいるんだなぁって。
──今回メジャー進出ということで、その盛り上がりはさらに加速しそうですね。
そうなったらうれしいですね。当時の自分としては、特にメジャーデビューしたいとは思ってなかったんですよ。自分の曲を発信できるなら、インディーズでも全然よかったから。でも、すごくテンポよくこういう機会をいただけたので、今は楽しみですね。やっぱりちっちゃい範囲だけじゃなく、今まで以上にもっともっと広い層に自分の音楽を聴いてもらえる可能性があるっていうのは、すごいことだと思うんで。
- 着うたフル®
- 2009年10月7日発売/420円(税込)
- 着うたフルプラス®
- 2009年10月7日発売/420円(税込)
- 着うた®
- 2009年9月23日発売/各105円(税込)
- One Way Love (友達にゼッタイ教えたいサビ ♪今でも君のこと~)
- One Way Love (皆で歌おうクライマックスサビ ♪今でもあの日を~)
- One Way Love (前向き1メロ ♪あの日誓った~)
- One Way Love (カラオケで熱唱したいブリッジ ♪But I have~)
- One Way Love (切なさがこみ上げる2メロ ♪あの空に何度~)
- RBT(メロディコール/待ちうた)
- 2009年9月23日発売/84円(税込)
- PC向け配信
- 2009年10月21日発売/200円(税込)
EMI MARIA(えみまりあ)
1987年生まれのR&Bシンガーソングライター。パプアニューギニア人の父、日本人の母の間に生まれ、中学・高校時代から作詞・作曲、機材を購入してのトラックメイキングを始める。18歳からは関西のクラブを中心にライブ活動もスタート。SEEDA、般若らからのオファーを受け、彼らの音源にフィーチャリングボーカルとして参加する。その後、20歳のときにインディーズでミニアルバム「Between the Music」を発表。2008年7月にリリースしたシングル「I gotta-Summer Kiss-」はiTunes Store「SINGLE OF THE WEEK」に選ばれ、2008年度ダウンロード数年間1位を記録する。2009年10月にビクターレコーズより配信限定シングル「One Way Love」でメジャーデビュー。