自分らしさを残しつつ大人に近づいている
──続いて、平本さんの“Level Up”は?
大久保 YouTubeのコンテンツや番組出演の際のトークで、健がいないと収拾がつかないことがけっこう多いんですよ。健がいてくれることで話が締まるし、面白くなる。初期はトークのときの立ち居振る舞いがみんなわかってなかったけど、健に助けられる瞬間がさらに増えている気がします。
──平本さんは「ラヴィット!」に1人で出演するなど、活躍の幅を広げていますね。
平本 ありがとうございます。トークは自分の武器の1つなのかな、と思っています。無意識に(トークに)突っ込んでしまうんですよね。タイミングがよければいい形で作用するけど、たまにほかのメンバーと被っちゃうときもあって(笑)。あと、僕だけがしゃべっている感じになるのもよくないので、そうなったときは反省しますね。
福田 あと健は、ラップはもちろん、歌も最近すごくレベルアップしたよね? まだ歌に苦手意識があると思うんだけど、今回のシングルでは高音パートを担当していて。それを任されるということは、「健は歌える」と思われているからだと思う。僕も健の声が好きだし、前より声の出し方もよくなっているから、もっともっとボーカルを聴きたいですね。
平本 確かにまだ自信はないな……。歌うことは好きなんだけどね。
福田 普段の楽屋とかでは一番歌ってるしね(笑)。
平本 そう、気付くとカラオケしてる(笑)。まだまだがんばりたいですね。
──次は大久保さんについて教えてください。
谷口 波留の“Level Up”は……セクシーになってきてる?
大久保 (カッコつけたように)最近ファンの方によく言われるんですよね……。
田中 確かに、以前の同じ髪色だった頃と比べたときに、波留くんすごく変わったなと思ってた。セクシーさが出てきたのかも。
谷口 ライブが終わったあとに映像を観返すと、波留のパートで「おお、セクシーやな」って思う。
寺尾 うんうん。カメラに抜かれたときね。
大久保 ……いじってないよね?(笑) 前は作り込んでセクシーを表現していたけど、最近は20代になったこともあってか、大人っぽいと言われることが増えてきて。僕らしさを残しつつ、大人に近付いているのかな? だとしたらうれしいですね。
寺尾 あと、波留は演技に関してもすごく意欲的で。いろいろと勉強しているんだろうなと、今年に入ってから特に感じます。
大久保 香くん(寺尾)も演技派だから、そう言ってくれてうれしい! 演技レッスンはみんなで受けているんですけど、最近ドラマや映画の見方が変わった自覚があります。自分が出る立場になったときのことを考えるようになったのも、“Level Up”かもしれないですね。
高音がすべてじゃない
──そして、福田さんの“Level Up”ポイントは?
福田 ……ある?
一同 ははは!
寺尾 あるでしょ(笑)。ビジュアルはもちろん、この1年で全部変わったんじゃない?
平本 前よりも、自分に自信を持っている感じがする!
福田 それはあるかも。何が理由かはわからないけど……。
大久保 僕はわかる。歩汰くんはボケるようになった! 前は控えめで、練習生の最初の頃なんてめちゃくちゃ静かだったけど、いつからか、歩汰くんはよくわからないことを言う流れにめげずに何度も挑戦するようになって(笑)。そんな中で自分のキャラクターを見つけて、ひと皮剥けたのかなって。そこから、自信のなさが漂わなくなった気がする。
福田 確かに……昔はめっちゃ考えてから行動してた。撮影中に何か思いついても「これは今言うべきなのかな?」って迷ったり。今は僕が「意味がわからないことを言うキャラ」だとみんなが認識してくれているから、「考えるより先にとりあえずやってみよう」という考え方に変わりました。みんなが助けてくれるので、僕は突っ走ってるだけなんですけどね(笑)。
大久保 昔の動画を見返したら「うん……」って相槌打ってるだけだったもん(笑)。すごく変わったと思います。
──最後に、寺尾さんの“Level Up”について教えてください。
平本 前から何事に対してもストイックだったけど、最近は必要なことを判断して、香信のやり方で取り組んでいる姿が印象的です。今までは6人で一緒に同じストレッチをして、喉をほぐしていたんですけど、香信は自分に合った練習法を見つけて実践してる。レベルアップするために行動を起こしてるなって。
寺尾 自分に合った方法を取り入れることで一番いいコンディションで練習に臨めるから、一番結果が出るなと思ったんです。いろいろ試してみていますね。
福田 あとはやっぱり歌。10月の追加公演(「2024 DXTEEN 1ST ONE MAN LIVE TOUR ENCORE SHOW -THE QUEST ▶︎▶︎ REPLAY-」)では「LA・LA・LA LOVE SONG」(オリジナル:久保田利伸 with ナオミ・キャンベル)を僕と波留と香信でカバーしたんですけど、香信は音域が広がっているなと思った。低い声も高い声も、芯があって魅力的なんです。1曲の中でいろんな声を出していて、すごくレベルアップしてるよね。
寺尾 ありがとう! 大事なのは、聴いているお客さんが楽しいかどうかなんですよね。高音を出せればすごいわけじゃないし、どう歌えば魅力的なのかを、個人的に研究しました。もとから声が高いほうじゃないので、高音以外の部分でどれだけ自分の魅力を深められるかを、日々考えています。
僕はメンバーの魅せ方を知っているから
──「Level Up」の歌詞から、「これから自分たちの描く未来へ踏み出していく」という情熱を感じました。この曲のパフォーマンスにはどんな思いを込めていますか?
谷口 これまで1年半いろいろな活動をさせてもらいましたが、やっぱりまだまだ「もっと僕たちのことを知ってほしい」という思いが強いですね。パフォーマンスしながら、「もっと広いところで、たくさんの人に届けたい」という気持ちが高まります。
田中 振付は、サビが特にキャッチーです。「Oh oh oh oh Oh oh oh」というパートは両手を広げる手の動きが真似しやすいので、観ている方もきっと一緒にやりたくなるんじゃないかな。僕たちも踊っていてめちゃくちゃ楽しいです!
谷口 これまでは、動きをかっちりシンクロさせて1つの作品として見せるのがDXTEENの主流だったんですが、今回はそれぞれのノリと、曲にマッチした疾走感がすごくよく出ていると思います。そろっているけどよく見てみたら1人ひとりニュアンスが違ったり、メンバーそれぞれのよさが出ていたり。歩汰を中心にメンバーが回るパートがあるんですけど、メンバー同士がフリーに遊んでいるので、観ていて楽しいと思います。
福田 あそこは各々が自分のやりたいようにできるパートだよね。それぞれ楽しむ感じ。僕が歌うパートなので、僕もどんどんカッコよくしていきたいです。
──シングルの2曲目「Hold You Tight」は、ブラスサウンドが効いたファンキーなムードが新鮮でした。
平本 「毎日が激動 一息つこう」「ありのままでいい」など、歌詞はすごく前向きで元気付けるような内容なんですが、励ますというよりは「寄り添う」といったほうが近いかな。目標に向けてがんばっている人に聴いてほしいですね。
寺尾 底抜けの明るさが感じられるよね。個人的にはあまりクセを付けず、ストレートに歌うことを心がけました。ライブでいろいろアレンジできそうで楽しみです。
──そして3曲目の「Handle」は、谷口さんが振付制作に参加したんですよね。
谷口 はい! まだ完成していないんですが(※取材は10月下旬に実施)、ダンサーのtentenさんと一緒に作っています。カッコいい系というより少しやんちゃな曲調ではあるので、遊ぶような感覚で作るのが合うかなと、フリースタイル中に思い浮かんだ動きを入れてみたり。「R4 STREET DANCE」の経験も生きていると思います。メンバーのキャラクターや見せ方を僕はよく知っているので、そこも生かせていると思うし、みんなにも早く踊ってほしいですね。
田中 早く踊りたい!
福田 すごい振付ができてそうで、めちゃくちゃ楽しみ!
──最後に、これからも高みを目指していくDXTEENが今後超えたい“壁”はなんでしょうか?
寺尾 壁というか乗り越えたいものですけど、DXTEENのことをもっとたくさんの人に知ってもらいたい。これは終わりがなく、ずっと続いていく目標だと思うんですけどね。
大久保 僕は番組などのトークで、もっと自分の個性を出せるようになりたい。メンバーみんなが面白いキャラクターを持っているので、僕も怯まず出していきたいです。
谷口 今年はワンマンライブを成功させることを大きな目標としてやってきましたが、今回の4thシングルをリリースすることで新たな目標や超えるべき壁が明確に見えてくると思うので、ここからさらなる高みを目指してがんばっていきたいです!
プロフィール
DXTEEN(ディエックスティーン)
JO1、INIに続くLAPONEエンタテインメント所属グループとして、2023年2月に結成が発表され、同年5月にデビューしたボーイズグループ。2021年に行われたサバイバルオーディション番組「PRODUCE 101 JAPAN SEASON2」に参加し、その後LAPONEエンタテインメントの練習生・LAPONE BOYSとして活動していた大久保波留、寺尾香信、平本健、福田歩汰の4名と、リーダーであり最年長の谷口太一、最年少で最長身の田中笑太郎からなる。グループ名は「DREAM X TEEN」を表し、「夢(Dream)を目指し、一歩一歩、拡張(eXtension)・拡大(eXpand)しながら成長していき、努力と挑戦を重ねていく6人の青春(Teen)の"無限な可能性"」という意味が込められている。2024年5月から6月にかけてワンマンライブツアー「2024 DXTEEN 1ST ONE MAN LIVE TOUR ~START OF THE QUEST~」を実施。7月に1stアルバム「QUEST」をリリースし、10月には東阪でアンコール公演「2024 DXTEEN 1ST ONE MAN LIVE TOUR ENCORE SHOW ―THE QUEST ▶︎▶︎ REPLAY―」を開催した。12月4日に4thシングル「Level Up」をリリースする。
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