ヒャダインがdTVでライブ映像を堪能!|オススメ5タイトルを熱く紹介

さまざまな映像コンテンツを月額550円で楽しむことができる映像配信サービス・dTV。映画、ドラマ、アニメはもちろん、音楽ライブの配信にも力を入れており、今をときめく人気アーティストのライブから、昔懐かしいアーティストの映像まで自由に堪能することができる。この特集ではヒャダインにオススメのライブ映像5作品をセレクトしてもらい、実際にdTVで映像を観ながら、各作品の見どころや同サービスの魅力について語ってもらった。

取材・文 / 秦野邦彦撮影 / 吉場正和

ライブ映像ではっきりわかる当時の様子

──年の瀬も押し迫ってきましたが、ヒャダインさんがSNSで地道に繰り広げた「マツケンサンバⅡ」待望論の成果が実り、今年の「NHK紅白歌合戦」に松平健さんが出場します。

ヒャダイン

よかったです。さかのぼれば2020年3月に「このコロナ禍に必要なのは『マツケンサンバⅡ』だ! みんな、このMVを観て元気になろう!」と英語ツイートまでして世界に発信したんです。あれほど悲しみという感情を抹消してしまう曲はないですもん。そのときは全然反応がなかったんですけど、今年の春に放送された「関ジャム 完全燃SHOW」の特番で、“プロが選ぶここ20年の名曲ランキング”という企画がありまして(2021年3月3日放送「関ジャム J-POP20年史 2000~2020プロが選んだ最強の名曲ベスト30」)。僕が「マツケンサンバⅡ」を1位に選んだらスタジオもネットもすごく盛り上がったんですよ。それから、今まで非公式しかなかったミュージックビデオが公式にアップロードされ、サブスクも僕が「解禁してくれ」とツイートしたら解禁してくれて。なんだか上様に届くように進言する民の声の代表みたいな感じでやらせていただきました(笑)。

──「叫び続ければ何かが変わることもあるということを実感。この世は捨てたもんじゃない」というツイートも話題になりました。今回はそんなヒャダインさんに、年末年始にdTVで観たい音楽ライブおすすめ5作品をピックアップしていただきました。

いやあ、dTVを立ち上げてびっくりしました。最初に「今月の新着は何があるのかな」と思って見たら「工藤静香ファーストコンサート」という文字が飛び込んできたので、「dTV最高!」と思って(笑)。これはもういい予感しかないなと。

──「工藤静香ファーストコンサート 静香はじめの一歩」ですね。

1988年9月8日に渋谷公会堂(現・LINE CUBE SHIBUYA)で行われた初のソロライブということで、このときの年齢を調べたら静香さんは当時18歳なんですね。今のCocomiちゃんより歳下。その歳で「抱いてくれたらいいのに」のような大人っぽい曲を歌っていたなんて信じられないですね。

──当時を知らない若い世代へのオススメポイントも教えてください。

まず、音楽性の前に目を引くのが80年代のファッション。今、シンセウエーブがブームなので、ファッション的にも80's的なものがアツいと思うんです。しかも日本は独特の進化を遂げていて。ボディコンだったり、トサカみたいな髪型だったり、面白いですよね。そこに“ザ・アイドル”な大きな白いシュシュを付けている感じも楽しめました。こういうのってジャケ写とかでも見ることはできたんですけど、ライブ映像だとまざまざとわかるのがいいですよね。お客さんもかつての親衛隊文化の名残がある人が多くて、「抱いてくれたらいいのに」をみんなで大合唱してるんです。「(野太い声で)抱いてくれたらー、いいのにーっ!」って。「そういう曲かな?」という感じもあるんですけど(笑)。しかもMCの最中に笛を吹いてる人もいるんですよ。当時は笛も許されてたんですね。

ライブ映像ならではの新たな発見

──続いてのオススメ作品は森高千里「古今東西~鬼が出るか蛇が出るかツアー'91~完全版」です。

最近のアイドルのライブは基本的にカラオケ音源で歌うことが多いんですけど、工藤静香さんにしても森高千里さんにしても生バンド演奏なんですよね。お金があったんだなあと思って(笑)。この森高さんのツアーなんて、オープニングに小芝居まであるんですよ。江戸の町に鬼が現れて、岡っ引きが「御用だ御用だ!」とやってると、町娘の格好をした森高さんがセンターの階段を降りながら登場する。決して面白いとは言い難いんだけど(笑)、その感じも大好きです。

──ステージセットの雰囲気も今とは違いますね。

ステージ脇にある大画面のサービスモニタが当時はまだないですよね。だからみんな双眼鏡で観るしかない。そういうのも当時ならではで、いいなと思います。今のライブもあったらあったでサービス映像ばっかり観ちゃうんですよね。今回僕は古いライブを中心にセレクトしてみたんですけど、「ライブ中はこういう表情してるんだ。こういう仕草をするんだ」という新鮮な発見がいっぱいありましたね。MAXだったら「MINAさん声出てるなあ」みたいな。

──ちょうどお名前が出てきましたが、3作目にセレクトされたのは「MAX LIVE CONTACT 1999 "Sunny Holiday"」です。

全国ツアーファイナルで1999年8月19日に開催された日本武道館公演。時期的にMAXが一番イケイケだった頃のライブなんですよね。「恋するヴェルファーレダンス」や「TORA TORA TORA」の頃のイナたい感じじゃなく、「Give me a Shake」でR&B路線に転向して落ち着いた頃なので、ちょっとカッコつけてるんです。全員サングラスをかけて出てきたり。特にMINAさんの歌が絶好調なんですよ。めちゃめちゃ張りがあって、がなりも強くて、カッコよかったですね。沖縄アクターズスクール出身ならではのソロダンスコーナーも若々しくてよかった。そういうのって、ライブじゃないと観れないですからね。「カッコいいなあ」と思う反面、「意外と動きが甘い部分もあるなあ」と思いつつ(笑)。あとは、思ったよりNANAさんとLINAさんが歌っているというのも発見でしたね。歌番組やCDバージョンだとほとんどMINAさんとREINAさんしか歌ってないんですけど、ライブだとNANAさんとLINAさんのボーカルもけっこうあって、それがまたいいんですよ。

──ライブで本領を発揮するMAXが観られるぞと。

この映像を観れば「20年前のMAX、こんなにカッコよかったんだ!」と思うはず。まあ、今も面白カッコいいですけどね。

曲単位でも観られるdTVの魅力

──4作目に選ばれたのは広末涼子「広末涼子 ファーストライヴ~RH DEBUT TOUR 1999~」です。

これも1999年ですね。2月に日本武道館、名古屋レインボーホール(現:日本ガイシホール)、大阪城ホールで開催されたツアーの模様です。めちゃくちゃレアな映像だと思うんですけれども、広末さんは女優さんなのでライブに慣れてなくて、歌ってる様子がふわっとしてるんですよ。人前で歌うときの体の動かし方をまだ習得できていない感じだし、歌うことに精一杯でお客さんのほうを全然見てないんです。ちょっとおぼつかないのがすごく愛らしくて、とてもよかったです。途中、「ここから半分の人、歌って!」とお客さんを煽るくだりでちょっとほぐれてきてるんですけど、それも台本通りなわけで、パーソナルな部分は見えない。この作品はオフショットのドキュメンタリーと混ぜこぜになっている映像だったので、彼女のパーソナリティはそっちで観られるようになっていて、どちらも興味深く観させていただきました。

──広末さんは楽曲提供アーティストも竹内まりやさん、岡本真夜さん、原由子さん、朝本浩文さん、広瀬香美さんと豪華でしたね。

デビュー曲「MajiでKoiする5秒前」が出たときのことはよく覚えてますよ。「MK5」という言葉が若者の中では死語になりつつある時期だったんで「まりや、どうした?」と思っていたんですけど(笑)、蓋を開けためちゃくちゃいい曲で。「渋谷はちょっと苦手」という歌詞がいいですよね。

──確かに渋谷駅前のスクランブル交差点は人が多すぎて戸惑いました。

これが2021年の渋谷になると、また意味が変わってきますよね(笑)。渋谷駅の周りにビルが建ちすぎていて、確かに俺も最近の渋谷は苦手だな。わかんないもん、行き方が。スクランブルスクエアからどうやってヒカリエへ?みたいな(笑)。

──そしてラストは浜崎あゆみ「ayumi hamasaki ARENA TOUR 2016 A ~M(A)DE IN JAPAN~」ですね。

これは比較的最近のもので、2016年7月10日に行われた、アリーナツアーの国立代々木競技場第一体育館公演の映像です。浜崎さんのライブは全部いいですね! 僕はずっと生で観たいと思っているんですけど、なかなか行く機会がなくて。dTVは浜崎さんのライブが充実しているのでいろいろ観させてもらいました。彼女はとにかくライブの演出に命を懸けているんですよね。赤字覚悟で、「ここまでするの?」というぐらいダンサーさんを呼んだり、めちゃくちゃ凝ったセットを作ったり。映像も駆使していて、すごく美しい。2016年のツアーは“和”がテーマなので「evolution」も最初のワンコーラスが和風なんですけど、とてもいいアレンジ。そこから「行くよー!」と言って通常バージョンに戻ったときのカタルシスったらないですね。

──有名なヒット曲も、ツアーによってアレンジが変わっているんですね。

ヒャダイン

そうなんです。すごくいいなと思ったのが、dTVは曲単位でも観られるんですよ。「浜崎あゆみのライブ(単曲)」をクリックすると有名な曲が切り取られているので、「この曲が聴きたい!」というときに、とても便利。しかもいろんなツアーをまたいで観ることができるので、「こんなのあったんだ!」と思うものも多くて。この「M(A)DE IN JAPAN」のライブもセットリストの最後に「ANOTHER WORLD with GACKT、トレンディエンジェル」とあったら、そりゃあ「何それ? 観たい!」と思うじゃないですか(笑)。このリスト、サムネを見てるだけでたまらないものがありますよ。大きいテディベアに抱き付いてる浜崎さん(「teddy bear」)、月の上に乗ってる浜崎さん(「HAPPY ENDING」)……いいですねえ。あ、「my name's WOMEN」もある。この曲もいいんだよなあ。ちょっと観てみよう。(再生しながら)カッコいい! いやあ、楽しいなあ。「これほど贅を尽くしたライブをこんな手軽に観ていいの?」と思うぐらい、ありがたいなという気持ちになりますね。