“ダークPanasonic”に「お前はまだまだ」と言われて

──小野さんはゲーム好きということで、声優の花江夏樹さんのYouTubeチャンネルでは、お二人でゲーム実況をしている動画が多数公開されています。また昨年11月には、小野さん、花江さん、江口拓也さんの3人が全力でUNOをプレイする動画「【闇のゲーム】声優が全力で『UNO』をやるとこうなる」がYouTubeで公開され、話題を呼びました。

ありがとうございます。本当に毎回出たとこ勝負で動画を撮っています（笑）。

──「闇のゲーム」シリーズは誰の発案なんですか？

実は最初のUNOは僕の案なんです。UNOを全力で、めちゃめちゃ大声で叫びながらやったら面白いんじゃないかというところから始まりました。その後のいろんなゲームや、ゲーム実況関連の発案は花江くんです。

──そうなんですね。昨年12月に公開された動画「【闇のゲーム】声優が全力で『ナンジャモンジャ』をやるとこうなる」では、謎の生物“ナンジャモンジャ”に名前を付けていくカードゲームを3人でプレイされていましたね。もし「HD610N」に愛称を付けるとしたら、どんな名前にしますか？

難しいですね……遮音性が高いというところは絶対伝えたいから…… “周囲の音すべてを遮断し、至極の音を吐き出すヘッドフォンモンスター”かな！ もしくは“漆黒のPanasonic”、いや“ダークPanasonic”でもいいな（笑）。この“ダークPanasonic”をもっと使いこなしたいですね。今日インタビューを受けて、僕はまだGoogle アシスタント機能を使ったことがなかったので、“ダークPanasonic”に「お前はまだまだダメだ。使いこなせていない」と言われているような気がして。これからもいろいろと試していきたいと思います。

初めてガンダムに乗れる

──小野さんの今後の活動についても伺います。7月23日に公開されるアニメ映画「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ」の主人公であるハサウェイ・ノアを演じることが発表されましたね。

はい、そうなんです。

──歴史あるガンダムシリーズ作品の主人公ということで、プレッシャーはありますか？

かなりあります。ガンダムシリーズには何度か出演させていただいたことはありますが、ガンダムに乗るキャラクターを演じるのは今回が初めてなんです。まず、それがすごくうれしくて。原作の小説も有名ですし、今回映画化ということで、ガンダム好きの皆さんの注目度も高い作品だと思っています。そのぶん、プレッシャーは大きいですね。

──アフレコはいかがですか？

まだ録り終えていないのですが、ハサウェイは演じていてなかなか手強いというか、人と人との心理戦が描かれるシーンが多くて苦戦しました。実はまだガンダムに乗るシーンは収録していないんですよ。相手の心理を裏の裏まで読んで、表面上は心の内とは別の言葉を発する、みたいなシーンばかりを連続して録っていて、すごく難しいです。いろいろと苦戦した結果生まれたセリフがたくさんあるので、そういったセリフたちも楽しんでもらえたらなと思っています。

一番の軸は役者

──歌手としても活動されている小野さんですが、今後音楽活動で挑戦したいことはありますか？

今パッと思い付いただけなんですけど、バンドを組んでみたいです。これまでは小野賢章として1人で活動してきたんですが、さみしいので仲間が欲しい（笑）。バンド名もちゃんと付けたいな。高校生のときは軽音楽部でギターボーカルを担当していて、そのときにスタジオに入ってみんなで練習するのが楽しかったので、そういうのをまたやりたいですね。

──バンドを組んでみたい人はいますか？

えー、誰だろう？ 面白いキャラクターの人がいいな。あと、集客力のある人……（笑）。そうなるとやっぱり、今ホットな花江くんと江口くんと、“闇バンド”を組みたいですね。めっちゃ面白そう！ とは言え小野賢章としてライブをやりたい気持ちもあります。でもちょっとだけ練習してやれるものではないので、きちんとした練習期間を設けるのがなかなか難しくて。あとは自分が声優、俳優、アーティストといろいろな活動をさせていただいているぶん、ブレちゃいけないという気持ちがあります。「小野賢章ってなんなんだ？」「どこが芯なんだ？」と考えたときに、自分の一番の軸は役者だと思っているんです。だから今は役者としての表現をしっかりしていこうという思いがあって。役者としての活動に余裕が出てきたら、また音楽活動もしたい。気長に待っていただけたらうれしいです。