デジナタ連載 フレデリック × HD600N|日常に溶け込む最新ノイズキャンセリングモデル

艶感が増す歌、より強くなるビート

──HD600Nで聴いてみた曲で印象に残っているのは?

康司 自分たちの「トライアングルサマー」って曲と、新曲の「飄々とエモーション」が印象に残ってて、どっちも気持ちよく聴けました。「トライアングルサマー」はちょうど今の季節にピッタリで、外で聴きながら「ああ、いいなあ」って浸ってました。

高橋 僕は「たりないeye」と「スローリーダンス」が印象的でしたね。「たりないeye」に関してはもともと健司くんの歌とかメロディが気持ちいい曲だなと思ってたんですが、ノイズキャンセリングを入れたら中域の音が印象的だったり、ベースとドラムの音が前に出てたりして、踊れる感じが強くなりました。同じ曲でも違った聞こえ方がするんだなって。「スローリーダンス」は健司くんの裏声が印象的なんですけど、裏声に艶感がプラスされて聞こえたし。

三原健司(Vo, G) 三原康司(B)

康司 俺も中域の聞こえ方が印象的だったな。

高橋 音量の大きさで印象が変わるのも面白くて。音を大きく出すとより気持ちよく聞こえましたね。

赤頭 ボリュームを上げると音が潰れちゃうようなヘッドフォンやイヤフォンもあるけど、これは違った。

高橋 そう。むしろ聞こえやすくなった。

健司 武の言ってた、歌に艶感が出るのは僕も感じましたね。ブルーノ・マーズの「24K Magic」を聴いてたときに、自分がいつも使ってるイヤフォンと比べて歌の艶が違うなあって。色気があると言うか。その感じが1つひとつのフレーズに出てました。

──ちなみに康司さん以外の方は新曲の「飄々とエモーション」はHD600Nで聴きましたか?

赤頭 はい。このヘッドフォンに合う曲やなって感じましたね。

健司 俺はHD600Nで聴いてみて、「飄々とエモーション」はシチュエーションによって印象が変わる曲だなと思いましたね。昼に聴くのと、夜に聴くのとでは違うし、雨が降ってても、晴れてても違う。それこそノイズキャンセリング機能をオフにして、雨の音を聴きながら「飄々とエモーション」を聴いてみるのも面白いだろうなあ。この曲って新しいフェーズに到達した自分たちの思いを歌ってるんですね。大人の余裕と言うか、そういう艶感がちゃんと感じられました。

赤頭隆児(G) 高橋武(Dr)

高橋 「飄々とエモーション」ってバンドとしてこれからどう進んでいくのかを歌った、僕らの意思が明確にある曲なんですよね。曲を作った康司くんの考えとか、健司くんの思いが感じられました。それぞれの楽器の音も聞こえるけど、同時に音の密着感もすごくて。バンド感みたいなものも音に表れてる。

康司 この曲は1人の世界に入って聴くのがいいんじゃないかと思ってて。HD600Nは、自分のメッセージと表現したい音をしっかり伝えたい環境を作ってくれるヘッドフォンだなと感じました。

いろんなところに出かけたくなる

──今後、HD600Nをどんなシチュエーションで使ってみたいですか?

康司 カフェにいるときとか、散歩してるときですね。

健司 俺も散歩するときかなあ。はっぴいえんどとか聴きながら歩きたい。

赤頭 僕は、喫茶店とかで作業することがよくあるので、そういうときに活用したいですね。店員さんが来たら、右側を触ればボイススルー機能で声が聞こえるし。あ、車での移動中とかもいいな。ヒーリングミュージックとか聴きたい。

高橋 あっという間に寝ちゃいそうだね(笑)。健司くんがさっき言ってたことに近いんですけど、ノイズキャンセリングをオフにして外の音を聴きながら、音楽を楽しむ形もいいなと思って。ノイズキャンセリング機能をオン、オフができるのは魅力的だし、自分に合った環境で聴き方を変えられるから、どんなシチュエーションにも合うんじゃないかな。

フレデリック

──HD600Nで特に魅力的だと思ったポイントを教えてください。

赤頭 主張が強いデザインが僕は苦手で。でもHD600Nは、どんな人にも合う落ち着いたデザイン、色合いだと思いました。

健司 そうだね、ヘッドフォンはファッション的なアイテムになっちゃうときもあるから。さっきもお話しましたが、僕はシチュエーションによって聴き方を変えられるのが一番いいなと。曲の世界に入り込みたかったらノイズキャンセリング機能をAにして、ちょっと寂しくなって、周りの音が聴きたくなったらCにして(笑)。

康司 僕はやっぱり装着したときのイヤーパッドの柔らかさ! これは本当にびっくりしました。長時間付けてても疲れないし、いろんなところに出かけたくなると思いました。ワイヤレスだから身軽になれるし、ストレスなく音楽を楽しめるのがいいなと。

高橋 音質に関して、主張が強すぎないのが印象的でしたね。何かを誇張してない音と言うか。ミュージシャンのイメージをフラットに伝えてくれるなという感じがしました。

──さて、フレデリックは4月末に初のアリーナ公演を終えて、新しいフェーズに入った印象があります。最後に今後の展望を教えていただけますか?

高橋 アリーナ公演は……はるか昔のような感じですね(笑)。

康司 大きな旅が1つ終わった感じはしたんですけど、すでに次に向かって動いている段階なので、これからの僕らを楽しみに待っていてほしいですね。僕らの今の思いは「飄々とエモーション」に込められていて、この曲がフレデリックの新しい道筋になってくれたらと思います。

フレデリック

Panasonic「HD600N」

ノイズキャンセリング機能付きワイヤレスステレオヘッドフォン。ワイヤレスでもハイレゾ相当の高解像サウンドで音楽を楽しむことができる。連続約20時間再生が可能なほか、周囲の環境にあわせてノイズキャンセリングモードを3バージョンから選ぶことが可能。ワンタッチ操作で周囲の音が聞こえるボイススルー機能も搭載されている。

HD600N
フレデリック「飄々とエモーション」
2018年7月11日発売 / A-Sketch
フレデリック「飄々とエモーション」初回限定盤

初回限定盤 [CD+DVD]
2376円 / AZZS-79

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フレデリック「飄々とエモーション」通常盤

通常盤 [CD]
1404円 / AZCS-1072

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フレデリック
フレデリック
2009年6月結成。三原健司(Vo, G)と三原康司(B, Vo)の双子と、赤頭隆児(G)、高橋武(Dr)の4人からなる。幅広い音楽要素から生み出されるユニークなサウンドと、アッパーなライブパフォーマンスでファンを増やしている。2012年にMASH A&Rが主催するオーディション「MASH FIGHT!」にて特別賞を受賞。2014年3月に柏原譲をプロデューサーに迎えたミニアルバム「うちゅうにむちゅう」をリリース。同年9月にメジャーデビュー作となるミニアルバム「oddloop」を発表し、その後初の東名阪ワンマンライブ「踊ってない夜が気に入らNIGHTツアー」を開催した。2016年10月に初のフルアルバム「フレデリズム」を発表し、2017年10月にミニアルバム「TOGENKYO」をリリース。2018年4月に初のアリーナ単独公演となる「FREDERHYTHM ARENA 2018 ~KOKYOのTOGENKYO~」を兵庫・ワールド記念ホールで行った。7月に新作CD「飄々とエモーション」を発表する。