音楽ナタリー Power Push - DEEN

DEEN流スカで夏をお届け MV撮影密着フォトレポート&池森秀一インタビュー

DEENが6月1日にニューアルバム「バタフライ」をリリースする。

本作はアッパーで爽快なサウンドをコンセプトにした作品で、収録曲にはDEENにとって初挑戦となるスカの要素を採り入れたナンバーも。オリジナル曲のほかには松任谷由実「真夏の夜の夢」やTHE BOOM「風になりたい」のカバーも収録されるなど、夏を強く意識した1枚に仕上がっている。

この作品のリリースを記念し、音楽ナタリーでは池森秀一(Vo)が行ったミュージックビデオの撮影に密着した。初夏の湘南エリアで潮風を感じながら撮影に臨んだ池森の姿と共に、作品の世界観を感じ取ってほしい。なお、特集後半には池森がアルバムについて語ったソロインタビューを掲載する。

取材・文 / 川倉由起子 撮影 / 小坂茂雄

MV撮影密着フォトレポート

5月中旬、池森秀一(Vo)はミュージックビデオ撮影のため神奈川県の湘南エリアへ繰り出した。この日撮影するのは「バタフライ」に収録される「風になりたい」「ひまわり」「サマー・ラバーズ 2016」「ひとりじゃない ~SKA Style~」「真夏の夜の夢」という5曲のMV。このページでは、5カ所のスポットで行われたMV撮影の様子を、池森のコメントとメイキングフォトで紹介する。

取材 / 三橋あずみ

MV撮影スポットマップ
  • [SPOT1]湘南国際村センター近辺

    「滞在型の国際交流拠点」として1994年にオープンした施設。葉山町の丘の上に位置しており、研究施設と研修施設を併設している。

    • 池森秀一(Vo)
    • 池森秀一(Vo)

    撮影したのは…「風になりたい」

    葉山の湘南国際村センター近辺の、緑がすごくきれいな場所で朝に撮影しました。大自然をバックにしたスケール感のある映像に注目です。夕方に材木座海岸で撮ったシーンもあるんですが、吹き抜けた風が気持ちよくてね。山と海が両方楽しめる、まさにタイトルにぴったりの爽快な映像になったんじゃないかと思います。

    • 池森秀一(Vo)
    • 池森秀一(Vo)

    撮影したのは…「ひまわり」

    これもロケーションは湘南国際村センター近辺ですね。緑をバックに陽もキラキラ輝く中で、「君」への思いを淡々と歌い上げています。ちなみにこれはリーダー(山根公路 / key)作曲のラブソングで、彼の音楽に向かう純粋さみたいなものを感じたときに、歌詞がスッと出てきました。

  • [SPOT2]どぶ板通り商店街

    京急汐入駅から横須賀米軍基地にかけて伸びる商店街。ミリタリーショップや土産物店などバラエティ豊かな店が軒を連ね、日本とアメリカの雰囲気が融合した独特な雰囲気がある。

    [SPOT3]小坪飯島公園

    逗子マリーナに隣接する公園。広大な広場と屋外プールを併設している。

    • 池森秀一(Vo)
    • 池森秀一(Vo)
    • 池森秀一(Vo)
    • 池森秀一(Vo)
    • 池森秀一(Vo)
    • 池森秀一(Vo)
    • 池森秀一(Vo)

    撮影したのは…「ひとりじゃない ~SKA Style~」

    撮影当日は天気にも恵まれて、ノリノリで撮影しました! 「ひとりじゃない ~SKA Style~」のロケ地は小坪飯島公園と材木座海岸がメインで、それに加えて海辺をドライブするシーンと海辺のシーンがあります。この曲に一番時間をかけた気がするな。カップルのデート中のイメージで撮影しました。

  • [SPOT4]材木座海水浴場

    明治時代から100年以上続く歴史を持つ、鎌倉の海水浴場。

    • 池森秀一(Vo)
    • 池森秀一(Vo)
    • 池森秀一(Vo)

    撮影したのは…「サマー・ラバーズ 2016」

    この曲では、手ブレしないという最新の小さなカメラを使って自撮りをしました。自分で手を伸ばして撮るスマホ動画とは映像の質感もまったく違うんですよ。僕のことを近い距離に感じてもらえるんじゃないかな。カメラ目線でずーっと歌ってるので、デートをしてる気分を味わってもらえたら(笑)。

  • [SPOT5]PLAGE SUD

    相模湾の海岸線を目前に食事を楽しめる、横須賀のレストラン。地中海料理とワインを提供している。

    • 池森秀一(Vo)
    • 池森秀一(Vo)
    • 池森秀一(Vo)
    • 池森秀一(Vo)

    撮影したのは…「真夏の夜の夢」

    南葉山にあるカフェで、大人っぽくクールに撮影しました。歌詞にある「別れ」の部分も汲み取って、ややセンチメンタルな仕上がりになったんじゃないかな。ほかの曲より動きも少なく、ちょっと憂いのある表情にも挑戦しています。

池森秀一(Vo)
MV撮影を振り返って
このアルバムは耳だけじゃなく目や感覚でも楽しんでほしいと思っているんですよ。美しいリゾート地の風景とリンクさせた、MVのベスト盤みたいな気持ちで視聴してほしいと思います。僕はもともと夏大好き人間なので、湘南や鎌倉、横須賀といったロケーションで撮影できたのもうれしかったですね。