買うしかない

──ではカップリング曲についても聞かせてください。カップリングは初回限定盤、通常盤A、通常盤Bでそれぞれ異なる楽曲が用意されています。初回限定盤収録の「テクノテクノ」はかなりの衝撃でした（笑）。

浜田　中毒性ありますよね（笑）。最初に歌詞を見たときに、カタカナばかりで同じ言葉が羅列されていたので「これ、本当に曲になるのかなあ？」って。

──ひたすら「テクノテークノ」と連呼する「π」同様のアッパー路線で、サウンドは最新型のエレクトロミュージックながら、1980年代のテクノアイドル・スターボーを彷彿とさせるモンド感があって。

山川　「π」もそうですけど、このタイプの曲はすごく頭に残るので、やみつき感があるかなと思います。

──通常盤Aに収録された「LOVE SCIENCE」は、皆さんがレギュラー出演しているNHK Eテレの番組「高校講座 ベーシックサイエンス」のテーマソングで、こちらは正統なテクノポップ路線という印象です。

山川　私はすごく好きな曲調です。

──ちなみに番組のほうはいかがですか？ 皆さんは物理、化学の実験を学ぶ生徒として出演していますが。

浜田　常に笑いが絶えない現場です（笑）。

宮川　芸人の田畑藤本さんが司会なので、VTRの時間になると映像にずっとツッコミを入れていて。

山川　私と里奈はカメラが回っていないときも、ずっと爆笑してます。

浜田　台本はガチで、問題の答えは全部隠されてるんですよ。私たちはガチ回答だから、毎回毎回バカがバレていく（笑）。でも自分たちが出ている番組でテーマソングが歌えるのはすごくうれしいです。

──通常盤B収録曲「一分間だけ夢を見る」はすごくロマンチックな、SFタッチのテクノポップですね。

宮川　すっごいかわいらしい曲で、あんまり私たちの曲にはないタイプですね。歌詞にも注目してほしいです。

浜田　ファンタジーな歌詞なんだよね。眠るときに聴きたい曲。なんか心がゆったりするというか。荒ぶってるときに聴いたら落ち着くかなって。

──そんな計4曲が用意されているわけですが、全部聴くには3形態すべてそろえなきゃいけないですね。

山川　そうですね。どれもすごく素敵なので、買うしかない。

──買うしかない（笑）。何かセールスにつながるような、いいキャッチコピーはないですか？

山川　うーん……。

山川・浜田・宮川　買うしかない！（笑）

大いに羽ばたいて

──とりあえずは6月11日に開催を控えるワンマンライブ「Galaxy Party ver2.0.0」の成功が近いところの目標だと思いますが、これから先の目標、Cupitronとしての展望はどのように考えていますか？

山川　今年の目標というところで言うと、これが今年初のシングルなので、私たちにとってのスタートなんですよ。なので、この「銀河鉄道999」で……羽ばたいていきたいですね。大いに。

宮川　大いに（笑）。

山川　大いに活動拠点を広げたいです。「銀河鉄道999」をカバーさせていただいたので、今まで私たちのことを知らなかった方にも聴いてもらえる機会が増えると思うんですよ。

浜田　Twitterで定期的にファンの方へのリプ返しをやってるんですけど、よく「大阪に来てよ」とか、東京以外でもライブをしてほしいと言われるんですよ。なので、全国を回れるぐらいの実力を付けて、会いに行けたらいいなと思います。あと「TIF」には出演したいし（毎年夏に東京・お台場エリアで開催される日本最大級のアイドルイベント「TOKYO IDOL FESTIVAL」。Cupitronは5月13日の第6弾発表でエントリーされた）、いつかはメインステージで歌いたいです。

宮川　「銀河鉄道999」は幅広い世代に愛されている曲なので、「TIF」で歌えば多くの方が「あっ」と足を止めてくれると思うんです。

──ああ、そうですね。野外のステージでやるときなどは「銀河鉄道999」が強い武器になるかもしれない。

宮川　そしたらぜひ私たちのパフォーマンスを観てもらいたいし、気になったら握手会にも遊びにいらしてほしいです。

──将来的な目標となるとどうですか？ デビュー当時のインタビューでは同じ質問に「さいたまスーパーアリーナでのワンマンライブ」と答えていましたけど。

山川　読まれちゃいましたか（笑）。当初から厳しい目標だと思っていたし、今も変わらないですけど……いつかは、ね。音楽番組とか、テレビのお仕事を増やしたいという目標もあります。

浜田　友情出演とか前座でもいいから出させてもらいたい（笑）。

山川　「めざましライブ」（フジテレビが毎年夏に企画するライブシリーズ）にも出てみたいなー。とにかく夢は大きく持ってます。

看板になりたい

──ではそれぞれの個人的な目標は？

山川　私はCMに出させていただいたり、彩加は「Rの法則」（NHK総合）とか、少しずつ個人の仕事も入ってきていて。高校も卒業したことだし、もともと追いかけていた女優としての活動もしていきたいし、マルチに活躍できる人になりたいです。話すことも好きなので、トーク番組にも出たいです。

宮川　シングルを出したり、テレビにレギュラー出演したり、アイドルとして恵まれた環境でやらせていただいているので、全力で応えていきたいです。私も個人の活動もしていきたいという気持ちがあるので、そっちも少しずつがんばっていきたいなと思っています。

浜田　私も目標の1つには演技のお仕事もあるんですけど、欲張りなので本当にいろんなことがしたいんです。高校1年生のときに考えたのは、渋谷の看板になりたい！って。

──看板？

浜田　駅からすぐ見える看板に出たいんです。そこに出ているのって、有名な方だけじゃないですか？ Cupitronとしても看板になりたいし、もっと活動の幅を広げて多くの人の前に出られるようになりたいです。あと今は「Rの法則」でいろんなアイドルさんと共演しているので、いつか一緒に何かできたらなあって思います。