CUBERS|シェアハウスに潜入! ドタバタ共同生活で絆を深め、真っ向勝負の新作へ

「最強の王道」に偽りなし

──シングル「ピンキーリング」のお話も伺えればと思います。この曲のキャッチコピーが「CUBERS史上最強の王道ソング」というものなんですが、そういえばCUBERSは「ボーイズグループの王道をやる」という目標を掲げて生まれたグループだったということを思い出したんです。“王道”というのはCUBERSにとって大事なキーワードですよね。

TAKA 確かに生まれたときはそうだったのかもしれないのですが、僕らがチャレンジする企画、例えば「100円貰えちゃうCD」とか「全国キャンピングカーTOUR」はいつも奇抜で(笑)。よく見るとメンバーに9太郎みたいなキャラクターもいるしね。

9太郎 ド王道じゃん(笑)。

TAKA いや、普通のグループにこんなメンバーいないでしょ。ただそれはデメリットではなくて「その分面白いグループになるぞ」という気もしていたんですよね。

綾介

綾介 でも歌っている曲は王道に近いんじゃないかな。どの曲もすごくいい。ただ今回の共同生活とかも含めて、挑戦する企画は全然王道じゃないです(笑)。

──「曲が王道」という話が出ましたが、今回の「ピンキーリング」はその中でも「CUBERS史上最強」なわけですよね。

綾介 「ピンキーリング」のデモを聴いたとき、今までにないくらいキラキラした王道の曲が来たな、と思いました。「CUBERS史上最強の王道ソング」という看板に偽りはないですね。

9太郎 サビの最後に「映画よりも劇的に You 魔法よりも確かに I Realize 指先から 愛!」という歌詞があるんですよ。この歌詞を読んだとき「これは勝った! 優勝だ!」と沸き散らかしました。作詞はハロー!プロジェクトの曲でも知られる児玉(雨子)さんが書いていて、そこも注目してほしいポイントです。

TAKA 「ダイヤになれない ほんとはジルコニア」とか、耳に残るフレーズが多いよね。

9太郎 曲全体としてもいいけど、聴き手によって引っかかるワードがいくつもちりばめられているんですよね。本当にいい歌詞を書いていただいて、児玉さんにはありがとうの気持ちでいっぱいです。

綾介 レコーディングのディレクションのとき、この曲の背景を説明してもらったんですが、それがすごく細かくて驚いたんです。大学1年生同士のカップルという設定で、大学の場所、付き合っている期間、男の子にとっては初めての彼女だけど、彼女のほうはちょっと大人っぽくて何人目の彼氏で……とか。そういう設定をすべて頭に入れた状態でレコーディングに入れたので、情景をイメージしながら歌えました。

 ここまでいろんな設定が用意されたのは初めてかもしれませんね。いつもは自分に置き換えて考えたりしてましたから。

春斗 設定が大学1年生だったから、レコーディングのときは声質を意識してちょっとフレッシュな感じにしています。

TAKA 大学1年生から一番歳が離れているのが春斗くんだからね。

春斗 そうですよ! せめて声だけでも若くしなきゃと思って、明るく若々しい声で歌っています(笑)。

新センター・優

──「ピンキーリング」のアーティスト写真やミュージックビデオでは優さんがセンターを務めていますが、センターを担当するのは初めてですよね?

 はい。初めてです。

9太郎 「今回のセンターは優でいきます」とスタッフさんに伝えられたあと、優と2人でカフェに行く機会があったんですけど、そのとき優はあまり話してくれなくて。だから今日は優が考えている“センター感”を聞いてみたいですね。

左から優、末吉9太郎。

 なんだろうな……僕がセンターを務めることになって、CUBERSにいい変化をもたらしたいと思いました。もちろんプレッシャーも感じたし、「僕でいいんだろうか」みたいな思いもありましたけど、任されたからには自分にできる限りのことをやりたいと思って。「ピンキーリング」は「王道」という言葉を強く打ち出しているので、真っ向勝負でちゃんと歌で立ち向かわなきゃいけない。激しさとか面白さとか、そういう飛び道具がない王道の曲でセンターを任されたからには、ちゃんと歌に思いを込めて伝えなきゃいけない、という使命感は特にありました。

9太郎 すっごい真面目。僕は一度もセンターになったことがないから、すごくうらやましくて。アー写とかこれまでずっと端っこだったんだから。インディーズでは右端だったのが、メジャーデビューのタイミングで左端に変わったんですよ。端から端の移動、意味ある?と思った(笑)。やっと今回のシングルで1つ真ん中に寄りました。

──インディーズ時代のアーティスト写真は春斗さんがセンターで、メジャーデビューのタイミング以降は、TAKAさんがセンターを務めていました。TAKAさんはCUBERSでセンターを務めるということをどういうことだと自覚していたんでしょうか?

TAKA

TAKA いろんな意識の変化はありました。きっと今の優が抱いている感情に似ていると思うんですけど、最初はセンターとして堂々と立つことにちょっと後ろめたさを感じていたんです。それはインディーズでセンターに立ち続けてきた春斗くんに対しての思いもあるし、「俺でいいのかな?」みたいな迷いもあって。ただ気持ちの整理がついていなくてもやるときはやるしかなくて、活動を続けていく中でセンターという立ち位置の大事さを学ぶことができた。もちろん優に期待を寄せている部分はあるんですが、変にプレッシャーは与えたくないというか。センターだからといって気負わず、自分らしくやってほしいですね。

9太郎 「センターになったんだから優にはがんばってほしい」って熱っぽく語っちゃったから、僕は余計なプレッシャーをかけちゃったのかな。でもセンターにはガツッと行ってほしいんですよ。だから僕はプレッシャーをかけ続けます(笑)。

TAKA 僕はプレッシャーをかけずに期待をしている。立ち位置も僕と9太郎で挟んでいるし、左右でいいバランスなんじゃないかな。