相反する2つを併せ持つCream n' Chrome

──ちなみにユニット名の由来は？

寺田　"Cream"っていう柔らかいイメージと"Chrome"っていう重厚的なイメージのまったく逆のイメージを持ち合わせてます。相反する2つを併せ持つユニット、という意味が込められてます。

──略称は何かあるんでしょうか？

橋本　まだ決めてないんですよ。

──普通に考えると“クリクロ”とかになりますかね。

寺田　あ、クリクロっていいですね。

結川　うん、呼びやすい。

橋本　あと私たちもファンの方の呼び方を考えようって思っていて。何か呼び方があったほうが親近感があるかなと。なので募集中です！

──世界観を表現するような衣装もとても凝ってますよね。すごいしっかりしてるなって。

寺田　でもこのコルセットが大変で。思いっきり締めるんですけど、このままパフォーマンスするので呼吸するのがつらくて。

橋本　レッスンのときもレッスン着のTシャツの上からコルセットをした状態でやってます。見た目、けっこう変だと思いますが（笑）。

結川　レッスンするようになってからはだいぶ激しい動きにも慣れましたね。

──コルセット姿はカッコいいですよね。引き締まって見えますし。

橋本　衣装との組み合わせも海外のパーツをスタッフさんが取り寄せてくれてオリジナルで考えてくださって。やっぱり海外のほうがスチームパンクっていうイメージのもの物がたくさんあるんですよ。日本よりもスチームパンクに対する認知もありますし。

──衣装のイメージはそれぞれあるんでしょうか？

寺田　スチームパンクの世界観の中でのイメージなんですけど、私は活動家。

橋本　私が情報収集担当。

結川　そして私は2人を裏でサポートするお姫様のようなイメージです。

──そういえば衣装も結川さんだけちょっとふんわりしたイメージですね。

結川　私だけ白を基調としたイメージなので1人だけ悪目立ちしないように気を付けてます（笑）。

幻想的で吸い込まれそうな曲

──皆さんのデビュー曲「all my wishes ～negai～」を最初に聴いたときの印象はいかがでしたか？

寺田　もっとポップなものを想像してたんですけど、スチームパンクの世界観にあった幻想的で吸い込まれそうな曲だなって。インパクトもあるしサビの盛り上がり方、間奏でのセクシーな振り付けなどすごく気に入りました。

橋本　メッセージ性の強い楽曲だなって。切ない歌詞かもしれないけど、その中に強い秘めたる思いも感じられて、歌詞の中の主人公をイメージしながら歌うように心がけてます。

結川　これが私たちの最初の曲になるので、「all my wishes ～negai～」がCream n' Chromeのイメージに直結するだろうなって思いました。聞き手に何を伝えたいかを考えながら歌うようにしています。

──MVもスチームパンクのイメージが強く出てますね。

橋本　配管とか蒸気のイメージを出したくて本物の工場で撮影しました。撮影当日の夜、小雨がパラついてたんですけど、かえってカッコよくなりました。曲のイメージともバッチリで私たちも気に入ってます。

──挨拶代わりとしてはこのMVを見てもらえれば皆さんのイメージが伝えられると思いますが、やっぱりたくさんの人にライブを観に来てほしいですよね。

寺田　はい。皆さんの期待に応えられるように毎日練習してます。細かい表現の仕方などもすごい考えてレッスンしてるので、たくさんの方に観てもらいたいです。

──カップリング曲の「Light of the Universe」はロックチューンでかなり激しいですね。

寺田　表題曲よりもアップテンポですし、跳びはねる振りもあって見どころは多いです。ただ歌うのがちょっと難しいところもあるんですけどね。

橋本　勢いのある曲だと思います。表題曲よりもさらに力強いです。

結川　最初は表現するのが難しい曲でしたね。普通に歌って踊っただけで精一杯だったんですけど、最近はメリハリも付いてきたし、強弱を意識して歌えるようになってきたかな。

誰もマネできないような世界観を目指す

──自分たちが目指すグループ像ってありますか？

橋本　やっぱり3人組っていうこともあるのでPerfumeさんみたいになりたいなって。Perfumeさんは独自の世界観を持っているので、私たちも誰もマネできないような世界観を目指したい。

──新しい風を吹かせたいと。

橋本　唯一無二の存在を目指したいです。独自色が強いのでアイドルファンの皆さんからの期待値も高いとは思うんですよ。なのでそんな期待に応えられるようにレベルアップしていきたいです。

──2016年は本格的に活動を広げていくと思いますが、今後の目標は？

寺田　まずはこのビジュアルイメージと楽曲をたくさんの方に知ってもらって興味を持ってもらいたいです。リリース後に一気に広げていけるといいなと。

橋本　まだどこでやりたいというのは具体的にはないんですけど、大きな場所といったらやっぱり武道館ですかね（笑）。

結川　今はとにかく自分たちが出られる場所で一生懸命パフォーマンスをして、観てくれる人たちを大事にしながら上を目指していきたいです。

橋本　先輩の方々と同じステージに立てるように、目の前のことを1つずつクリアしていきます。