3人で上を目指していくワクワク感が大きい

──3人とも、それぞれけっこうアクティブだということがわかりました。

橋本　3人まったくタイプは違いますけど、いいバランスなのかなって思ってます。でも今やってるダンスは未知の領域というか、ダンス経験はあってもやっぱり理屈が違うので苦戦してますね。それでもすごく楽しいです。

──アイドルグループで全員運動神経がいいっていうのも珍しいなって思いました。

橋本　そうなんですよ。みんなスポーツが得意だし外で遊ぶのも好きなので、休みの日は3人でどこかに遊びに行ったりもしてます。

──そんな3人が出会ったきっかけ、Cream n' Chromeの結成についてお話を聞いていきたいのですが、そもそもどういった経緯でユニットができたのでしょうか？

橋本　私がまったく別の企画で「アイドルやってみない？」と声をかけられて今の事務所に所属することになったんですけど、いろいろ話を進めていく中で3人組のユニットで新しいジャンルに挑戦してみたいということになって。そこでオーディションをさせていただいて、真珠ちゃんと凜来ちゃんの2人が選ばれました。

──寺田さんと結川さんはオーディションで決まったんですね。

寺田　私と凜来ちゃんは同じ事務所に所属していたので、同じ日にオーディションを受けていたんです。だから「一緒にがんばろうね」って話をしていて。1週間後くらいに合格のお知らせが来ました。

──寺田さんと結川さんはアイドルになりたかったと？

寺田　はい。今までアイドルのオーディションは受けたことがなかったんですけど興味はあって。オーディションのお話が来たときにはうれしくて「やりたいです！」って言いました。

結川　私は今までもいろんなことにチャレンジはしてきたけど、アイドルになるっていうのはあまり想像したことがなくて。ただ、歌でも演技でも自分を表現したいという気持ちはずっとあったんです。アイドルで成功するっていう大きな目標は自分の中でも新たな挑戦ですし、そういうお話が来たときにいい機会だと思いました。もっと自分を成長させるチャンスを与えてもらったような。

──橋本さんはアイドルに憧れがあったんですか？

橋本　私、もともとパティシエになりたいって夢があったんですけど、それと同じくらいアイドルのことが好きで。ステージからキラキラした笑顔を届けるような存在になりたいって憧れがありました。でも年齢も20歳になるし、もう諦めてパティシエ1本に絞ろうと思っていた矢先にアイドルのお話をいただいて。で、3人組になるって聞いて残りの2人はオーディションで選ばれることになったとき、きっとすごいスペックの子が来るんだろうなってちょっと不安になったんですよ。私、歌もダンスもお芝居もやったことがなかったので、2人に置き去りにされちゃうかもって。

──実際、2人の印象は？

橋本　「かわいいし細い！」って思って（笑）。私、人見知りだし、最初の頃はなかなか2人と話せなかったのもあって、これからのことが楽しみでもあったんですけど、不安も大きかったです。

──寺田さんと結川さんは事務所も同じだったし、ちょっと孤独を感じてしまったと。

橋本　パフォーマンス面で置いてかれてしまうのが特に不安でしたね。

寺田　そんなこと思ってたんですか？

橋本　うん、そう思ってた（笑）。

寺田　私はちえみちゃんを見たときに大人っぽくてクールに見えるので「仲よくなれるかな？」って思ったんですけど、慣れてきたらすごくおしゃべりだし、これは絶対にもっと仲よくなれるなって思いました。

結川　大人っぽいですよね。私がけっこう童顔で歳より下に見られることが多いので、私にない魅力を持ってるなって。それに頼れそうだなって思いました。

──最初は3人ともあまり本音を言えず？

橋本　そうですね。探り探りだったと思います。みんな敬語でしたし。今はそんなこともないですし、3人でどんどん上を目指していこうってワクワク感のほうが大きいです。

スチームパンクの代表的なアイドルに

──Cream'n Cromeはスチームパンクがコンセプトのユニットですけど、これはどのようにして決まったのでしょう？

橋本　3人の顔合わせのときに事務所の方からスチームパンクのビジュアルイメージを見せられて、こういう感じでいくよ、って。

結川　まずスチームパンクってなんなのか3人とも理解できてなくて。あまり身近な言葉でもないですし。

橋本　それにアイドルって聞いたときに、やっぱりかわいらしいイメージを想像すると思うんですよ。私もそういう感じでいくって思っていたから、カッコいい、クールなビジュアルコンセプトでいくってなったときはどうなるんだろうって思いましたね。

寺田　私もかわいいイメージを持っていたので「あ、逆か」って。でもこれは絶対に歌もダンスもカッコいいものになるだろうって思ってドキドキしました。私、E-girlsさんが好きなので、かわいいだけじゃなくてスタイリッシュでダンスもバキバキに踊る感じになるならうれしいなって。

橋本　逆にみんなよくわかんなかったからとことん極めてみようってなりました。スチームパンクという世界の中でCream n' Chromeとして色を付けていけたらなと。

寺田　“スチームパンクといったらCream n' Chrome”ってなるくらいの存在を目指したいです。

──パフォーマンスとしてはどういったものにしていきたいというのは？

橋本　それについては今でも3人で意見を出し合ってるんですけど、歌って踊るときはカッコいい見せ方になるように気を付けてますね。客観的に見て何がカッコいいのか、振りとしてこれはどうか、なんてことを意識しながらパフォーマンスしてます。

──となると、パフォーマンス中にあまり笑えないのでは？

橋本　そうなんですよ。歌ってるときはだいたいクールでセクシーな感じです。

寺田　たまに微笑、みたいな。

橋本　まだそんなにライブ経験がないので、これからどんどん増やして経験していきたいなって思ってます。

──アイドルの応援ってけっこう熱の入ったコールとかが会場で飛び交いますけど、そういうのもOKですか？

寺田　全然大丈夫です！ 盛り上がってくれるとうれしいので。一緒に騒いでくれたほうがこっちも安心します。

結川　リリイベのときに、私たちの曲を初めて聴いた方でもすぐに手拍子してくださって。とてもうれしかったです。

橋本　コールとかも私たち独自のものが生まれるとうれしいですね。