Cody・Lee(李)「すももハイツ」開催記念|スチャダラパー&マユリカに聞く「Cody・Lee(李)の魅力とは?」 (2/3)

マユリカのことは“嫌いになれるわけない”

──マユリカは阪本さんと中谷さんがそれぞれ回答してくださいました。

Cody・Lee(李)の魅力とは?

阪本

センスの塊なのにとっつきにくさがなく、自然と体が揺れるような魅力があります。


中谷

Cody・Lee(李)の魅力とは、皆さん僕より10歳ぐらい若いのに、僕が大学時代に聴いていた音楽を思い出させてくれるような、懐かしさがあるところである。

マユリカ

マユリカ

高橋 スチャダラパーとつながった!

力毅 僕らとスチャのちょうど間にいるのが中谷さんってこと?

高橋 あははは。でも世代的には確かにそうかもね。

──マユリカの出演はどのような経緯で決まったのでしょうか?

高橋 3年近く前に、出ていただきたい芸人さんをバーッと書き出したんですけど、その頃からマユリカの名前は挙がっていて。ただ、そこから人気がどんどん上がっていったじゃないですか。だからスチャダラパーと同じく「ダメ元で聞くだけ聞いてみようか」という感覚だったんですよ。そしたら出ていただけることになったので、本当にうれしいです。

力毅 聞いてみるもんだよね。

高橋 ホントにね。マジで“今一番人気”っていうレベルだもんなあ。

ニシマ 今のマユリカと対バンできるってすごいことだよね。ずっと候補に出てはいたけど、このタイミングで共演できるというのがすごくうれしい。

──前回のロングコートダディもそうでしたけど、阪本さんがジュースごくごく倶楽部というバンドで活動されていますし、そういう意味でも「すももハイツ」に親和性がありそうですよね。

高橋 そうですね。最近、音楽好きな芸人さんがすごく増えてきているなと思っていて。芸人のゲストもミュージシャンのゲストも、そして僕らも、シームレスにつながれるようになってきているというか。それは「このイベントを続けてきてよかった」と思えることの1つですね。

高橋響(Vo, G)

高橋響(Vo, G)

──マユリカの魅力はどういったところにあると思いますか?

高橋 僕はお二人の重たさがすごく好きです。お互いを愛しているんだろうな、というのがいろんなところから伝わってくるんですよね。だからこそ、ほかの人がやったら感動しないようなことでも、マエリカがやるとグッときたりする。そもそものキャラクターが面白いのに、そのうえで仲がいいという武器もあって。そんなの嫌いになれるわけないじゃん、という。

──確かに、お二人の関係性も大きな魅力ですよね。原さんはマユリカには馴染みがありますか?

 紅しょうがと一緒にドライブしている動画を観たことがあります!

高橋 あ、それは観たことあるんだ。原ちゃん好きだと思うから、楽しみにしててほしい。初見の人でも絶対に楽しめるし、どの層にも刺さるお笑いだと思うから。

──当日お二人には、どういったパフォーマンスを期待していますか?

力毅 僕は、阪本さんがどうやって登場するのかが気になります。いつも中腰で走りながら舞台に出てくるんですけど、キネマ倶楽部のあの階段でそれができるのかどうか。

高橋 あの階段をいつもの速度で降りるのはけっこう危ないと思うけど(笑)。でも、それが見れたらテンション上がるね。僕は、「M-1」シーズンが終わった今のマユリカがどういうことをしてくれるのか気になってます。賞レース関係なくなんでもできる状態で、お二人がどういうネタを披露するのか、いちファンとして楽しみですね。

高橋響が好きな“湿度の高さ”

──今回は、“音楽”と“お笑い”がクロスオーバーする「すももハイツ」の開催にちなんで、お笑い好きである高橋さん、力毅さん、ニシマさんにもアンケートに参加してもらいました。注目のお笑い芸人を挙げていただき、「その芸人をCody・Lee(李)の曲にたとえると?」という質問に答えていただきましたね。

Cody・Lee(李)の注目芸人 / その芸人をCody・Lee(李)の曲にたとえると

高橋響セレクト

芸人:カラタチ / 曲:「涙を隠して(Boys Don't Cry)」
芸人:涼風 / 曲:「異星人と熱帯夜」


力毅セレクト

芸人:インテイク / 曲:「キャスパー」
芸人:シカノシンプ / 曲:「春」


ニシマケイセレクト

芸人:エアコンぶんぶんお姉さん / 曲:「烏托邦」

高橋 好きな芸人を自分たちの曲にたとえるの面白かったです。

──お笑い芸人やネタを音楽になぞらえて考えることは普段からありますか?

高橋 めっちゃありますよ。「M-1」の1回戦の動画を観て、「この人たち、バンドで言うと誰々っぽいな」とかよく考えます。あとは今の音楽業界の立ち位置と比較したり。

力毅 それやるなあ。「この芸人は今、バンドで言うとこの人くらいの立ち位置かな」とかよく考える(笑)。

高橋 あとは見た目でいろいろ推測することもあるかも。例えば、家族チャーハンの方を見て「ハヌマーンとか好きそうだな」みたいな。

Cody・Lee(李)

Cody・Lee(李)

──なるほど(笑)。高橋さんは注目の芸人として、カラタチと涼風を挙げられています。カラタチはアニメオタクの大山和也さんとアイドルオタクの前田壮太さんからなるコンビですが、Podcast「カラタチの最果てのセンセイ!」がとても人気ですよね。

高橋 僕も完全にPodcastがきっかけで好きになりました。番組にメールを送ったりもしていて。

──カラタチの魅力はどんなところにあると思いますか?

高橋 ツッコミの大山さんがガチでキレてるときがあって、それがすごく好きなんですよね。この前観に行ったライブでも、めちゃくちゃキレてて(笑)。「さすがにキレすぎかも」と思うくらいリアリティがあるし、台本を無視している感じも好きです。あと僕、アルピー(アルコ&ピース)のラジオが大好きなんですけど、カラタチのラジオもちょっとその雰囲気があるんですよね。“キレてキレ返されて”のやりとりの雰囲気が、自分の肌に合うのかなと。

──曲にたとえると「涙を隠して(Boys Don't Cry)」ということで。絶妙な青臭さを含め、すごくぴったりな選曲だと思います。

高橋 少し冴えない感じと、「涙を隠して」というタイトル、カラタチにすごく合いますよね。この曲はパワーポップを意識して作ったんですけど、前田さんがWeezerをお好きなので、そういうところも含めてお二人に合うのかなって。

──もう1組の涼風は、大阪を拠点に活動する男女コンビです。フリーながら昨年の「M-1」で準々決勝に進出して、お笑いファンに注目されました。

高橋 「M-1」の予選で初めて知ったんですけど、ライブの動画を観たらおいしくるメロンパンの曲を出囃子にしていて。その選曲を含め「自分たちと親和性がありそうだな」と思ったので、SNSをフォローしたんです。そしたら、「Cody・Lee(李)めっちゃ好きです」って反応してくれて。ライブにも来てくれたことがあるらしいんですよ。

力毅 え、そうなの?

高橋 そうそう。で、そのあとお二人がやっている配信に「今度一緒にライブやりましょう」ってコメントしたら、「誰やこいつ」みたいな感じになって(笑)。「待って。これ、Cody・Lee(李)の高橋さんじゃない?」と気付いていただき、なぜか僕に土下座する時間が発生していました(笑)。

──そんなつながりがあったんですね。涼風はどういったところがお好きなんですか?

高橋 単純にネタが好きです。純文学みたいな雰囲気を持っているというか。

──曲にたとえると「異星人と熱帯夜」とのことですが、それもネタの雰囲気から?

高橋 それは、お二人がこの曲を一番好きと言ってくださったので選びました(笑)。お二人に合うかはわからないけど、一番好きだということであればこの曲にするしかないかなって。

力毅 涼風は、響が好きそうな独特の間があるよね。シンクロニシティとかも近い気がする。

高橋 確かにね。カラタチ含め、湿度が高い人たちが好きなのかもしれない。