水曜日のカンパネラはDIY精神を分かり合える存在
──続いては水曜日のカンパネラからのコメントです。
Cody・Lee(李)の魅力とは?
どこかアンニュイな雰囲気に包まれた不思議なオーラを包むバンドCody・Lee(李) は、曲やアルバムテーマ、ジャケット、MV全てがお洒落。ファッションやグッズデザインにもこだわりが見られて音楽も良いなんて、素敵が止まらないな?!と思います。そんなCody・Lee(李)の私が思う魅力とは、ノスタルジックに包まれ愛が滲んでいるところである。
高橋 ジャケットやグッズを褒めてもらえるのはめちゃくちゃうれしいですね。バンドを始めた頃、グッズを作るお金もないから自分たちでIllustratorで作り出して、感覚的には今でもその延長線上にいるんですよ。でもあまりそこに目を付けてくれる人はいないので、ありがたいです。
──水曜日のカンパネラなんて、それこそアートワークやファッションを含む全体のデザイン性で魅せるユニットだと思うので、そういう人たちからこういったコメントを受け取るのはうれしいですよね。
高橋 曲を褒められるのと同じくらいうれしいです。水曜日のカンパネラは、詩羽ちゃんも自分でグッズを作ったりしていて。そういうDIY精神を分かり合える人たちがいるのは心強いですね。
──ちなみに今回のツアーでもオリジナルグッズは作られるんですか?
高橋 作る予定です。
力毅 最近は響だけじゃなくて、各メンバーがプロデュースするグッズも出すようになってきているので、そのあたりの幅はもっと広げていきたいですね。
──となると、グッズのラインナップもツアーの見どころのひとつですね。もともと皆さんは、水曜日のカンパネラとは交流があったのでしょうか。
高橋 今年の4月に「SYNCHRONICITY」というイベントで競演したぐらいで、それ以外はほとんどないです。でもそのイベントでライブを観たときにめちゃくちゃハマって。今「エジソン」がめちゃくちゃバズってますけど、バズる前から好きだったぞっていうのを主張していきたいです(笑)。あと、「織姫」という曲に「ギャルほっといて何してんだってハナシ」というラインがあるんですけど、これは本当に食らいましたね。詩羽ちゃんはかわいいけどちゃんと芯が通っていて、そういう“ギャルマインド”に勝手に親和性を感じています。
──水曜日のカンパネラには、当日どのようなステージングを期待していますか?
高橋 とにかく踊らせてほしいです。お客さんはもちろんだけど、僕たちのことも踊らせてほしい(笑)。
力毅 本番を袖で観れるかわからないから、リハで爆踊りしたいね。前回はニシマさんとフロアに行って爆上がりしたけど(笑)。
ニシマ 今回はリハで楽しんで、本番は自分の気持ちを作るのに集中したいと思います!
高橋響のイチオシコンビ・9番街レトロ
──4組目は吉本興業所属の若手漫才師・9番街レトロです。
Cody・Lee(李)の魅力とは?
Cody・Lee(李)の魅力とは、近寄り難い、でも探検したくなる、そしていつしか、遠回りしてでもそこを通らなくては家に帰れなくなる、
「自慢したいけど誰にも知られたくない特別な路地」の様な。そんなグループなところである。
力毅 めちゃくちゃ素敵な表現! これは京極(風斗)さんだろうなあ(笑)。
高橋 そうだね。9番街レトロは僕がめちゃくちゃ大好きで。ごり押ししてゲストに入れてもらいました(笑)。お二人がこの前ラジオで僕らの話をしてくれてたんですけど、Cody・Lee(李)の読み方がわからないと言っていて。中黒の位置的に“コーディ リー”って読むのが普通だと思うけど、「ドン・キホーテ」を“ドンキ ホーテ”と読む例がある以上わからないと。なので、会ったら正しい発音を教えてあげたいと思います(笑)。
──ぜひ教えてあげてください(笑)。9番街レトロは劇場人気がすごいコンビですが、高橋さんはお二人のライブなども観に行くんですか?
高橋 ライブもたまに行きますね。9番街レトロの漫才は、台本なのかアドリブなのかわからないスレスレのところをいくのがすごいなと思っていて。もともと決まっていたことなのか、突発的に起きたことなのかわからないことが多々あるんですよ。
力毅 漫才中に衣装が破れたりね。
高橋 そうそう。あとはセリフを言い間違えたりとか。そういうトラブルが起きても、面白いところに着地させるなかむら(しゅん)さんのポテンシャルがすごくて。何回も観たことがあるネタでも、思わず吹き出しちゃうというか。ライブでのアフタートークも面白いので、「あの日のライブではこんな話をしてたな」とずっと覚えていられますね。
──このライブで9番街レトロのことを初めて観る方もたくさんいるでしょうし、お客さんの反応も楽しみですね。
高橋 そうですね。絶対に面白いと思うので楽しみにしていてほしいです。
時速36kmとの競演は、小学校の友だちと会うような感覚
──続いては時速36kmからのコメントです。
Cody・Lee(李)の魅力とは?
曲の中で聴こえてくる音がほんとに面白くてどれに耳を傾けても興奮できる。
し、メンバーみんなも漫画のキャラかよってくらい一人一人個性的だからライブの時どこ見ても飽きない。
あと作る曲のバリエーションも豊富で飽きない。
色んな意味でオールスターなバンド。
高橋 ありがとうございます。時速36kmは今回のゲストの中では競演回数がダントツで多いんですけど、ライバルや戦友という感覚ではなくて普通にファンなんですよね。生活している中でも、気付いたら曲を聴いてしまう。
尾崎 私はボーカルの仲川(慎之介)さんとすごく仲がよくて、お互いに本を貸し借りしたりしています。昨年「湾岸線 '21」という曲を一緒に出したんですけど、「また一緒に何かやりたいね」とずっと話していて。あと、今度“ピザを苦しくなるほど食べる会”をやります。
高橋 仲川さん、全然食べられなさそうだけどな(笑)。僕は仲川さんと一時期家が近くて、「近所のららぽーとに一緒に行きましょう」という話をしていたけど実現しなかったので、ピザを食べる会は実現してほしいですね(笑)。
──ほかの皆さんは時速36kmへの印象はいかがですか?
原 今回のゲストの中だと、対バンをずっと一緒にやってきたのは時速ぐらいなので、そういう人たちが出てくれるのはうれしいですね。「小学校の友だちとひさびさに会う」みたいな感覚で、競演できるのを楽しみにしています。
力毅 この前「RUSH BALL」というイベントに出たときに、仲川さんが「今日のMVPだよ」って褒めてくれて。それがめちゃくちゃうれしかったんですよね。仲川さんは「自分の中でいろんなものを抱えているんだろうな」という危うさがあるんですけど、それがとても魅力的でもあるなと思います。
ニシマ 僕は時速のメンバーと同い年で、Cody・Lee(李)に加入する前からよく対バンしていたんですよ。なので、さっきのMONO NO AWAREの話じゃないですけど、嫉妬することも多々ありますね。もちろん好きではあるけど、迂闊に仲良くはできないというか。ただ、ずっとお互いに意識して微妙な関係性が続いていたのが、最近になってようやく普通にしゃべれるようになったかな。なので、今回のライブを機にもっと仲よくなれるといいですね(笑)。
──静岡公演がCody・Lee(李)、9番街レトロ、時速36kmという並びなのもまたいいですよね。ブレイク前夜の3組がきれいに並んでいるというか。数年後に振り返ったときに、「この3組が一緒にライブをやっていたんだ」と驚く人がたくさん出てくるような予感がします。
高橋 いい並びですよね。ゲストの組み合わせに関しては、皆さんのスケジュールを優先して決めたので偶発的な部分も大きいんですけど、どこを見ても面白い組み合わせがそろったなと思ってます。
chelmicoの魅力はラップスキルの高さと間口の広さ
──続いてはchelmicoから、お二人らしいメッセージが届きました。
Cody・Lee(李)の魅力とは?
「Cody・Lee(李)の魅力とは踊れるところである」!!
うちらchelmicoは踊るのが大好き!踊りたいけど踊れない……そんなときに助かります!出会えてよかった!ありがとうCody・Lee(李)!!
原 めちゃくちゃchelmicoっぽいですね(笑)。
高橋 こちらこそ、いつも踊らせてくれてありがとうございます。
力毅 chelmicoは、Cody・Lee(李)を結成する前に響に教えてもらって。バンドを始める前から聴いている方と、こうしてご一緒する……なんなら自分たちのツアーに迎え入れるというのは感慨深いものがありますね。
高橋 学生時代、友達の家にあるCDJで音楽を流してよく踊ってたんですけど、chelmicoは当時の僕らにとってのキラーチューンだったんですよ。“chelmicoを流しておけば間違いない”みたいな感じで。そういう方々が対バン相手にいるのは心強いですね。最新アルバムの「gokigen」も、ありえないくらい踊れて最高でした。「ISOGA♡PEACH」を聴きながら延々と踊ってます。
──Cody・Lee(李)とchelmicoは、2019年3月に東放学園とEggsが主催したイベント「LOVE!LIFE!LIVE! ~忘れられない春になる~」で競演されていますが、それ以降交流などはないですか?
高橋 ないんですよね。そのイベントの直後くらいに、chelmicoの名前が一気に広がっていったので、なかなかライブでご一緒する機会がなくて。初めてお会いしたときも、ガチガチに緊張していたから「好きです。かわいいです」しか言えなかったんですよ(笑)。なので今回は3年半の時を経て成長した姿を見せたいですね。あと、鈴木(真海子)さんがラジオをめちゃくちゃ聴いていらっしゃるので、ラジオの話も一緒にしたいです。
──確かに音楽界随一のお笑い好きなので、そういう意味でもこのツアーのゲストにぴったりな存在ですね。では、皆さんから見たchelmicoの魅力はどこにあると思いますか?
高橋 お二人はアイコニックな存在として見られがちでもあると思うんですけど、そもそもラップスキルがめちゃくちゃ高いんですよ。美人でかわいいから売れているわけじゃなくて、例えば同じことをスキンヘッドの男性がやっていても売れているだろうなと思えるくらい、クオリティが高い。そこがすごいなと思います。
力毅 それでいて、ラップにあまり詳しくない人でも入っていけるような間口の広さも魅力的だと思いますね。あと、RachelさんがTwitterで自分のお子さんのことを“赤”って呼んでるのが個人的に好きで。向井秀徳さんの“お子”とRachelさんの“赤”が好きな呼び方ツートップです(笑)。
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