気付いたらバスプロからラッパーに

──4人のルーツになっている音楽はあるんですか？

TUNE　普段聴いてる音楽もそれぞれ違うし、ルーツはみんなバラバラですね。僕は昔から久保田利伸さんの曲を聴いていて、今はブルーノ・マーズが好きです。

──R&Bやファンク、ソウルが好きなんですね。SHOJIさんは？

SHOJI　僕も久保田さんは好きですね。あとは、玉置浩二さんや井上陽水さんの音楽を聴いてきました。今はEDMもK-POPも演歌も聴くし、なんでも聴いてなんでも取り入れようという姿勢ですね。

──角さんは？

角　自分は聴く音楽とやる音楽がまったく別なんです。ラップをやるのにルーツはThe Beatlesっていう。

──へー！

角　The Beatlesのカバーバンドをやっている親父からの影響なんです。Simon & Garfunkelやビリー・ジョエルも好きで、逆にヒップホップはそこまで聴いてこなかったっていう。

──それなのにどうしてラッパーになろうと思ったんですか？

TUNE　ラッパーになるまでは釣りのプロだったんですよね？

──えー！ 経歴が濃すぎる（笑）。

角　音楽を始める23歳まではブラックバス釣りがほうが好きで、釣りの専門学校も出て、バスプロをやってたんですよ（笑）。ラップを始めたのは趣味でトラックを作ってた友達から「ラップやってみない？」って冗談で言われて、おばあちゃんのカラオケマイクを使って適当にリリックを録音してみたら面白かったのがきっかけで。それからレコーディングが趣味になって、気付いたらラッパーになってたんです。

──気付いたらラッパーになってた（笑）。

角　地元の福岡の友達にデモCDを配ったら評判がよくて、「東京に行けば天下取れるんじゃね？」って思っちゃったんです（笑）。福岡でライブもしたことないのに何も考えずにデモCDを持って上京して、今こうやって活動してるっていう。ノリでここまで来たって感じですね（笑）。

──でもノリは大事ですよね（笑）。SuGuRuさんはどういう音楽を？

SuGuRu　僕は13、4歳のときからバンドのバックダンサーをやっていて、そのときに出会った人たちの影響もあって奥田民生さんやゆずさんを聴いてました。洋楽だとジョーやベイビーフェイスが好きです。

ホテルは4人1部屋

──今後の目標や挑戦したいことはありますか？

SuGuRu　日本武道館でライブをやりたいですね。最終的には東京ドームを埋められるぐらいのアーティストになろうと思ってるんですが、まずは通過地点として武道館に立ちたいです。SHOJIは曲を作るのが得意だからビッグアーティストに楽曲提供できたらいいと思うし、ソロでもメンバーそれぞれの道があるんじゃないかな。でも、まずは全国の皆さんにTRUMPを知ってもらうことが一番ですね。

TUNE　僕は夜行バスじゃなくて新幹線で移動できるようになりたいです。

SHOJI　ホテルも4人で1部屋なんですよ（笑）。

──えー！ 4人で一緒に泊まるんですか!?

SuGuRu　誰がどのベッドで寝るかじゃんけんしますからね（笑）。

SHOJI　こいつ（角）の隣になったら終わりっすよ。いびきがうるさい（笑）。

角　いや、同じ部屋だったら隣だろうが隣の隣だろうが関係ない（笑）。

──でも、合宿みたいでいいですね。青春感があるし、仲良くないとできないでしょうし。角さんは今後やってみたいことはあります？

角　終わっちゃいましたけど、僕は「いいとも！」（「森田一義アワー 笑っていいとも！」）のテレフォンショッキングに出たかったんですよ。親父にも「東京に行くんだったら『いいとも！』に出れるぐらいのレベルになってこい」って言われてたし。TRUMPとして誰もが知っているような番組に出て、知名度を上げたいなって。関東地方だけでオンエアされてるテレビ番組に出たことはあるんですけど、九州のほうでは観られなかったから、自分たちがどんな活動してるのかを親や地元の人たちに見せたいんです。

SuGuRu　急に真面目かよ（笑）。

──共演したいアーティストはいます？

TUNE　シクラメン！

SHOJI　シクラメンは地元の親友なんですよ。ずっと彼らのライブを指をくわえて観てたから、いつかシクラメンと同じくらいの規模のライブ会場を埋められるようになって、でかい会場でツーマンをやりたいですね。シクラメンのメンバーも僕らにアドバイスをくれて、かわいがってくれてるので。

SuGuRu　僕はやっぱり湘南乃風さんと一緒にライブをやりたいですね。湘南乃風さんのようなアーティストを理想像として思い描いてるので、僕らもたくさんの人の心をわし掴みにできるような歌を歌うアーティストになりたいです。