- パーソナリティ
- 菅野結以
8時間かけて書けた歌詞は1行
──1stシングルは「オヤジおふくろ」というタイトルが印象的です。
SuGuRu 直球で表現したいという思いがあって、親に向けて日頃の感謝の気持ちをできるだけわかりやすく伝えたかったんです。この歳になるといろいろ考えさせられることもあって、ここまでやってこれたのはやっぱり親のおかげだなと感じるんですよね。親への気持ちを込めた曲を1stシングルで出すことが親孝行にもなるかなと。
──なるほど。お父さん、お母さんじゃなくて「オヤジおふくろ」なのがすごくいいですね。
SuGuRu 「お父さんお母さん」だったらNHKっぽくなっちゃうし(笑)、この風貌で「オヤジおふくろ」って歌うほうがしっくりくるかなって。
──「『ありがとう』よりも『ごめんね』よりも何度でもオヤジおふくろ」というフレーズに不器用さを感じてすごくグッときました。感謝の言葉を並べるよりも「オヤジおふくろ」って呼んであげることのほうが尊いと言うか。作詞作曲はどなたが担当されているんですか?
SuGuRu 基本的にメンバー全員でやってます。提供していただいたトラックにTUNEが中心となってメロディを付けていって、歌詞を肉付けしていって。「オヤジおふくろ」は何十回も歌詞を書き直したんですよ。
TUNE 完成までにめちゃめちゃ時間がかかりました。半年ぐらいかかったんじゃないかな。
SuGuRu 普通だったらメンバーで作るパートを分担するのかもしれないけど、僕らは最初から最後まで全員で作ったのですごく時間がかかりました。
SHOJI スタジオに8時間こもってアイデアを出し合って、結局できあがった歌詞が1行だったこともありました。
ぶつからないといいものはできない
──サウンドの面でもそれぞれの意見を出し合うんですか?
SHOJI そうですね。何かを決めるときはみんなで決めます。
──ブレーンとなるメンバーがいるグループのほうが多いと思うのですが、お互いの意見がぶつかることはないんですか?
SuGuRu ぶつかりますよ。でも言ってもらって気付くこともあるので、メンバー同士でぶつかるのは大事なことだと思います。
TUNE ぶつからないといいものができないですからね。
SuGuRu 音楽に対してみんな本気だし、マジで売れようと思ってるんで。よくほかのアーティストに「曲や歌詞を作るのは1人がやった方がいい」と言われるんですけどね。曲にも歌詞にも4人の思いをできるだけ詰め込みたいし、4人の経験をもとに作ったほうがいろんな人の共感を得られると思うんです。
──面白い! 作るのは大変だけど聴く人にしっかり思いを届けたいと。
SuGuRu お客さんにどれだけ伝わりやすい曲になるかが大事だと思っていて。たくさんの人の背中を押せて、たくさんの人の笑顔を引き出せるような曲を作ってきたいです。
──メロディもキャッチーですよね。
TUNE 伝わりやすいメロディに伝わりやすい歌詞が乗っかったほうがいいと思うんです。
モヒカンだから何やっても許される
──TRUMPのライブはどんな雰囲気なんですか?
SuGuRu 僕がカッコいいダンスを踊るのに飽きたこともあって、ライブではヘンテコなダンスをやってます。そのほうが「なんだこいつら?」って、観る人の心に引っかかるじゃないですか。見た目とのギャップを楽しんでもらえたらいいなっていう。こいつ(角)は見た目はめちゃめちゃイカツイですけど、ライブ中に一番バカやってます。
TUNE この間のライブではMCで40分ぐらい喋ってたよね(笑)。
角 モヒカンだから何やっても許されるかなって(笑)。
──好きなことをやるためのモヒカンなんですね(笑)。
角 そうです(笑)。ライブでお客さんとの距離が縮まればいいなと。
SuGuRu お客さんに振り付けをレクチャーして、みんなで一緒に踊る曲もあります。
TUNE “TRUMP体操”って呼んでるんです。
──体操なんですね。
SuGuRu はい。ダンスって言えるほどカッコよくないし、初めて踊る人でも参加できるような振りになっています。
TUNE そういう踊れる曲もあればバラードもあって。
SuGuRu 別々の世界で活動してきた4人なので、いろんな楽曲にチャレンジできるのが武器なんです。
SHOJI 歌い方やパフォーマンスの仕方もそれぞれだし、そういうところを生かしていきたいですね。
──4人の方向性を無理に合わせないことが個性なんですね。
SuGuRu そうですね。
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気付いたらバスプロからラッパーに
- TRUMP「オヤジおふくろ」
- 2018年4月11日発売 / ドリーミュージック
- 収録曲
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- オヤジおふくろ
- 干支歌
- Magic