- パーソナリティ
- 須賀健太
ジャンルに縛られる必要はない
──式根島って人口550人の小さい島なんですよね。島の人たちからしたら、みやかわくんはもはやスーパースターみたいな存在なんじゃないですか?
みんな応援してくれているので、メジャーデビューが決まって初めて式根島に帰省したときはすごかったですね。島の人たちがみんな港に迎えに来てくれて、「おめでとう!」ってお祝いしてくれました。
──いいですね。人のつながりを深く感じます。
僕は地元が本当に大好きなので、絶対みんなに恩返しをしたい。だから今回リリースする「STAR LAND」に入っている自分で初めて作詞作曲した「スターランド」は式根の風景からインスピレーションを受けて書いた曲ですし、ジャケットも式根で撮影したんです。地元のみんなにも聴いてもらいたいです。
──一足先にメジャーデビュー作の「STAR LAND」を聴かせていただきました。めちゃめちゃいい声で聴きやすかったです。
ありがとうございます。照れますね(笑)。
──音楽活動でもみんなを楽しませたい気持ちが大きいんでしょうか?
そうですね。僕は常に自分を第三者の視点から見るようにしていて、動画を作るときもTwitterのタイムラインに流れてきたら自分だったら思わずリツイートしちゃうようなものを作ろうと心がけています。その思いが通じてどんどん拡散されていく、あの感覚がもうホントに楽しくて。今回の「STAR LAND」も「僕はどんな曲だったらリピートして聴くだろう?」と考えて作っていきました。
──みやかわくんは音楽アーティストである一方で、クリエイター的な一面も持ち合わせていますが、今後はどういう活動をしていくんですか?
活動開始当初からみんなに「みやかわくんはなんの人なの?」って聞かれるんですけど、僕は「なんで何かの人でいなくちゃいけないの?」って思っていたんです。僕はジャンルに縛られる必要はないんじゃないの?って思っていて、これからも自由にいろいろやっていきたいんです。だから「みやかわくん」っていうジャンルを作りたい。今は音楽アーティストとしてメジャーデビューして、音楽活動をメインにしていくと思うんですけど、これからもやりたいことには全部挑戦していきたいですね。
──最近は動画制作はしていないんですか?
Vineのサービスが終了してからは、音楽活動に没頭しています。YouTuberの友達の動画に友情出演するとか、そんなラフな感じでいいかなと思って。オールジャンルでいきたいですけど、今はやっぱり活動の土台となる音楽を大切にしていきたいですね。
自分で決めた道だからこそ胸を張って
──ジャンルレスみたいなところで言うと、音楽の面ではどうですか?
僕は音楽なら全部好きで、洋楽、邦楽、K-POP……演歌やメタル、本当になんでも聴くんですよね。海外の新しいバンドとかもたくさん掘っていて。そんな自分が歌う音楽なので、ジャンルにはとらわれたくないです。「みやかわくんと言えばロック」とかじゃなくて、どんな歌でも歌いこなしたいですね。
──ソロだからこそ、いろいろ挑戦できるところもあるかもしれませんね。ちなみに注目しているアーティストは誰なんですか?
うーん……最近はボブ・マーリーさんしか聴いてません(笑)。たまたまYouTubeの広告かなんかでボブ・マーリーさんの音楽が流れてきて「あ、ひさびさに聴きたいな」と思って、今家でのBGMはもっぱらボブ・マーリーさんです。
──自分が一番影響を受けているアーティストは誰だと思いますか?
いろんな音楽を聴くので、その質問に答えるのはすごく難しいんですよね。影響か……でもflumpoolさんは確実にルーツにありますね。僕生まれて初めて買ったCDがflumpoolさんのアルバムだったんですよ。だから「君に届け」もカバーさせていただきました。
──そうなんですね。最近だと野外フェス「METROCK」にも出演するなど、ライブ活動も盛んになってきましたね。ライブはお好きなんですか?
好きですね。僕は人が喜んでいる姿を見ると幸せを感じるんです。だからライブで僕が歌っていて、みんなが楽しそうにしていると生まれてきてよかったなって思うんですよ。
──フェスに遊びに来る人たちにとって、みやかわくんのようなネット発の存在はあまりなじみがないかもしれません。
それに関しては正直不安な気持ちもあるんですけど、自分で進んでいくと決めた道なので、そこは胸を張ってやらないとカッコ悪いなと思っていて。だからみんなが抱く固定概念を取っ払えたらいいなと思ってます。
一緒に曲でも作りますか?
──アーティストとしての今後の目標はありますか?
これからもまた新しいことに挑戦していきたいなと思っていて、その中には今やっているところよりももっとデカい会場でライブをやりたいという思いがあります。
──お話を聞いていると、有言実行な方だと思うので、なんでも叶っちゃう気がしますね。
なんか自分でもそんな気がしちゃうんですよね(笑)。と言うか、最初にも言いましたけど、僕はどんな人でもやってできないことはないと思ってるんですよ。だからできない人はやっていないだけなんじゃないかなって。「大抵のことはやっても死なないから死ぬ気でやってみなよ」ってみんなに言いたいです。
──何か一緒にできたりしないかな……。
え、本当ですか? 子役の頃から須賀健太さんのことをテレビで見ていたのでうれしいです。一緒に曲でも作りますか?
──じゃあ僕も式根の海で喉がちぎれるくらい歌わないとですね(笑)。
いやいや、それは絶対ダメだってボイトレの先生に言われてますから(笑)。
──(笑)。いつか何かできたらと思いつつ、同世代の表現者として、本当に応援しています。
ありがとうございます! がんばります!
- みやかわくん「STAR LAND」
- 2018年6月27日発売 / UNIVERSAL SIGMA
- CD収録曲
-
- Nobody knows
- スターランド
- ジャック・バイパー
- 東京シグナル
- aNYmORE
- Shape of You
iTunes Store盤限定ボーナストラック
- シュガーソングとビターステップ
- 初回限定映像盤DVD収録内容
-
“みやと行くシリーズ第一弾”式根島に行くの巻 スターランド Music Video & Making
- みやかわくん
- 東京都の小さな離島・式根島出身、1996年7月11日生まれのクリエイター。学生時代に仲間らとSNSへの動画投稿をはじめ、ペン回し、歌など、趣味や特技の披露を中心とした配信を行い中高生の間で話題を集める。YouTubeやTwitterへの投稿を中心に活動しており、Twitterフォロワー数は82万人、YouTubeチャンネル登録者数は50万人を超える。2017年3月にYouTubeに投稿したflumpool「君に届け」の歌唱動画の再生回数は1000万回を突破。12月には1stミニアルバム「On Your Mark」をリリースし、同月に行った東京・Zepp DiverCity TOKYOでのワンマンライブのチケットはソールドアウトした。2018年4月より初の全国ツアー「secret blue 2018」を開催。6月にミニアルバム「STAR LAND」でUNIVERSAL SIGMAよりメジャーデビューを果たす。
- 須賀健太(スガケンタ)
- 東京都出身の俳優、タレント。1999年に子役デビューし、2002年放送のドラマ「人にやさしく」で五十嵐明役を演じ注目を集めた。その後映画「ALWAYS 三丁目の夕日」シリーズへの出演を経て、2006年公開の「花田少年史 幽霊と秘密のトンネル」で映画初主演、2010年放送の「新撰組 PEACE MAKER」で連続ドラマ初主演を果たすなど、数々のドラマ、映画で活躍。2015年からはハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」で主人公の日向翔陽を演じている。音楽好きとしても知られ、2017年にはShout it Out「青年の主張」のミュージックビデオに出演した。同年8月には1st写真集「SUGA。-素顔-」を発売し、11月から2018年2月にかけては舞台「髑髏城の七人 Season月」に出演。2018年公開の映画「ちょっとまて野球部!」と「サイモン&タダタカシ」では主演を務める。