- パーソナリティ
- 菅野結以
「Coming Next Artists」の第1回は、jealkbが登場。すでに10年以上アーティストとして活動を続けている彼らだが、昨年11月に自主レーベルjealizeを立ち上げ、“Act2”と称した活動時期に突入した。本企画では、心機一転し再び“新人”として精力的に活動しているjealkbに菅野結以がインタビューを実施。自身のレギュラー番組でさまざまなアーティストと交流がある菅野がjealkbの魅力に迫る。
取材 / 菅野結以 文 / 高橋拓也 撮影 / 後藤壮太郎
- jealkb(ジュアルケービー)
- 吉本興業に所属する芸人たちによって2005年に結成されたヴィジュアル系ロックバンド。現在はhaderu(田村淳 / ロンドンブーツ1号2号)、elsa(衛藤幸生 / ex. チープスープ)、dunch(桑折貴之 / ex. じゃぴょん)、ediee(大川知英 / ニブンノゴ!)、hideki(森本英樹 / ニブンノゴ!)、sapotoの6人で活動を行っており、メンバーと親交のある人たちで構成されたサブメンバーも数多く存在する。2007年10月にシングル「誓い」でメジャーデビューし、翌2008年の11月には1stアルバム「狼煙 -NOROSHI-」を発表。2016年11月にシングル「reboot」発売を機に自主レーベルjealizeを設立した。2017年7月19日には6枚目のアルバム「IDENTITY」のリリースを控えている。
“Act2”の始まり
──今回の企画では新人アーティストを紹介していくのですが、皆さんは新人……なんですか?
haderu(Vo) 新人……なんですかね? その気持ちでやってはいるんですけど、活動は12年目なんです。
──「Coming Next Artists」という新人アーティストさんを紹介する企画の第1回目が12年目の方々で、企画の趣旨がブレてしまうような……。
ediee(G) 問題ないです!
haderu 気持ちは新人なんで!
──去年自主レーベルを設立し、グループが再始動されたということですよね。
haderu はい。
elsa(Dr) “Act2”と称して活動をしています。
──なぜ自主レーベルを立ち上げることにしたんですか?
haderu もともと吉本興業の中によしもとアール・アンド・シーっていうレコード会社があって、所属している人はそこ以外からCDは出せないっていうルールがあって。そのレーベルがあんまり好きじゃなかった(笑)。
elsa ははははは!(笑)
──それ、言って大丈夫ですか!?
haderu 大丈夫です! 融通が利かないというか、バンドとレコード会社の意見が合わないから「そんなところからCDを出したくない」って言って、まずレーベルを飛び出したんです。その後は自分たちでデモCDを作って、流通には乗らないけどライブハウスで音源を手売りしてたんです。最初はこの方法でよかったんだけど、ライブハウスでしか売っていないと、外への広がりがまったくなくなくて。jealkb死亡説とかも流れちゃった(笑)。
elsa ライブに来てくれる人たち以外のところに情報が届かないんですよね。
haderu 「外に向けてやるにはきちんとちゃんとレコード会社を挟んで、全国に届けるってことをやんなきゃいけないのか。でもケンカして出ちゃったし、そう簡単には戻れないか……」と思ってたんですけれど、よしもとアール・アンド・シーに「CD出したいんですけど無理ですかね?」って言ったら意外と簡単に戻れたんです。「別にいいよ」って。
hideki(Agitator) こっちだけケンカしたつもりになってて、向こうは全然そんなつもりなかったみたい。
haderu 「自分たちのレーベルを新たに設立することはできるんですか?」って聞いてみたら「好きなようにやっていいよ」って言われたんです。きっと今までの活動をどこかでちゃんと見ててくれたんでしょうね。せっかくの機会なのでデモCDを作り続けることはもちろん、ちゃんと全国流通のCDの作り方に向き合ってみたんです。それからjealkbの世界観も「どういうふうにしたいのか?」と改めて考えて。そこでサポートメンバーだったsapotoを正式メンバーにして、去年の11月から“Act2”として動き始めたって感じですね。
あみだくじで弁当がライスだけに
──自主レーベルだと自分たちで動くことも多いと思うんですけれど、レーベルスタッフとしての、皆さんの役割は?
haderu sapotoはもう、予算の管理とか。
sapoto(G) スタジオのブッキング、エンジニアやミュージシャンの手配も……。
haderu 「いくら余ってそうです」「いくら安く仕上げました」とか、「明日歌入れがあるのでよろしくお願いします」っていう連絡もsapotoに任せてます。
sapoto 現場での制作も、レコード会社の人からアドバイスをもらいながら僕が担当してます。
──それを最後に入ったsapotoさんがやってるんですね。
haderu 一番詳しいんでね。
elsa スタジオの値段とか楽器のレンタル方法とか、全部わかってるんで。
──dunchさんの役割は?
dunch(B) 僕はチラシを配ったり……あんまり能力とかないんで、足を使うことはやらせてもらってる感じで。
haderu ライブが終わってから、会場から出てくるお客さんにチラシを配りに行く役目。
dunch チラシをもらってもらうのって、けっこう大変なんです。でも“Act2”になってから街に出てチラシを配ってると、jealkbの名前が広まってるのがリアルにわかるんですよ。そういうのを感じられるのはけっこう貴重かなとは思います。
haderu ある意味、市場調査担当ですね。
──edieeさんの役割は?
ediee 曲も書かせてもらいますし、デモCDのジャケットとかも書いてます。
haderu あとは……レコーディングのときのお弁当の注文。
elsa でも食べたいものは食べれないんですよ。意見を聞いて頼むんじゃなくて、「今回のメニューこれです。さあくじ引きスタートです」って言って……。
haderu あみだくじで決めるんですよ。
elsa ライスだけとか1回ありましたよね。おかずがないときもあります。
ediee エンジニアさんにのりだけ当たったときあったよね! アレは申し訳なかった(笑)。
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jealkbなら黒字に持っていく
- jealkb「IDENTITY」
- 2017年7月19日発売 / jealize
- CD収録曲
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- &alive
- try and error
- Ranker Killer
- ASTROMEN
- 海を游ぐ月
- reboot
- Reverse Bonito
- Fight for a renovation
- Packya Ma Lad
- IDENTITY
- Water Color
- Type-A付属DVD収録内容
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- IDENTITY(MV)
- try and error(MV)
- Fight for a renovation(MV)
- reboot(MV)
2017年8月24日更新