- パーソナリティ
- Tom-H@ck
「Coming Next Artists」第26回に登場するのは、2017年8月にデビューを果たした足立佳奈。Twitterに投稿していた15秒動画のキャッチーさやそのキュートなルックスから瞬く間に中高生の間で話題となり、同世代の支持を集めるようになったシンガーソングライターだ。今回はTom-H@ckが聞き手となり、彼女に音楽活動の原動力や自身の代名詞とも言える15秒の即興ソングができた背景をインタビュー。さらに足立は自身の恋愛観や幼少期からの夢などをざっくばらんに語ってくれた。
取材 / Tom-H@ck 文 / 大橋千夏 撮影 / 大橋祐希
- 足立佳奈(アダチカナ)
- 岐阜県海津市出身の現役高校3年生。母親が歌手になる夢をあきらめさせるために応募した「LINE×ソニーミュージック オーディション」でグランプリを獲得し、デビューのチャンスをつかむ。学業の傍ら歌のレッスンに励み、2017年2月にTwitterに投稿した15秒動画「キムチ~笑顔の作り方~」が話題を集める。8月に「キムチ~笑顔の作り方~」も収録したシングル「笑顔の作り方~キムチ~ / ココロハレテ」でメジャーデビュー。11月に2ndシングル「フレーフレーわたし」、2018年2月28日に3rdシングル「サクラエール」をリリースした。
足立家の女は声が大きい
──実は僕、以前から足立さんのTwitterアカウントをフォローしていて。
ありがとうございます! お恥ずかしい。
──改めてこれまで投稿されてきた15秒動画だったりリリース作品を拝聴したんですけど、声が大好きだなと。ちょっと日本人離れしてますよね。
え?
──声帯の形とか骨格の厚さが、日本人ではちょっといないタイプだと思うんです。
本当ですか。でも私、高い声が全然出なくて。地声が低いので、歌うときは「よし! 気持ち切り替えてこ」って、いつもと違う声で歌うんです。
──体幹がとてもしっかりしてる人の声の出し方ですよね。その発声の仕方は指導を受けてできたものなんですか?
音楽学校のミュージカルコースに通っていたので、それが理由かもしれないですね。
──なるほど。
あとは足立家の女はとにかく声が大きいっていう。今は花粉症なので抑え気味ですけど、普段は声がめっちゃ大きいんです(笑)。
──そうなんですね。声もそうですけど、足立さんの活動や作品を拝見していると、ご本人の明るい人間性がそのまま現れているなと思うんです。感受性が豊かで、日々いろいろなことを感じているんだろうなって。
でも、実はストレートに思いを伝えることがあまり得意じゃないんです。友達には「ごめんね」とか「ありがとう」って素直に言えるんですけど、お母さんに対しては絶対に言えなくて。それで毎日のように喧嘩してるんですけど(笑)、本当は心の中では感謝していて。そういう思いは歌でしか表現できないので、歌を通していろいろな思いを人に伝えたいなとは思っています。
──へえー。そういう時期なんですかね?
(小声で)反抗期……? あはは(笑)。
──もう終わってるはずですよね(笑)。
永遠の思春期です(笑)。もともと喜怒哀楽が激しいタイプなんですけど、「平凡な日だな」って思ったらあえてお母さんと喧嘩してみたりします。平常心でいると曲ができないんですよ。
──え、わざわざ戦いに行くの?
内容がない1日だと面白くないと思っちゃうんですよ。
──刺激を求めてるんですね。
まさに! 刺激を求めて毎日生きてます。街に出ても、例えば携帯の地図を見るんじゃなくてあえて人に道を聞いてみたりして。なるべく人と話すことを心がけてます。
これからモテ期来ますかね?
──面白いですね。あくまでも第三者的な立場で足立さんを見ていると、その激しい部分はあまり見えてこなかったので。
私の中に“なりたい自分像”があって、それは常に笑っている人なんです。もちろん実際は日常生活の中で泣いたり怒ったりすることもあるんですけど、音楽活動をしているときくらいはなりたい自分でありたいなと思っていて。だから、ステージは私にとって“なりたい自分になれる場所”なんですよね。
──世間的にも足立さんはふんわりしたイメージがあると思うんですけど、いい意味でギャップを感じました。もちろんいつも笑顔も素晴らしいと思いますけど、ちゃんと人間味を感じられると言うか。
実際はこんなです(笑)。精神年齢が低いんですよ。
──いいんじゃないですか。逆に、精神年齢が高い女性ってモテないと僕は思いますけどね。
おお! これからモテ期来ますかね?
──しっかりしてる女性ほどモテないと思いますよ。別に足立さんを「しっかりしてない」って言うわけじゃないですけど。
でも男性は女性よりも精神年齢が低いって言うから、しっかりしていて包容力のある女性の方が最終的にうまくいくんですよ。私みたいなタイプだと、もし好きになってもらえたとしても、長く続かないと思います。
──逆に足立さんも、自分より経験豊富で精神年齢も高い男性に包んでもらえばいいじゃないですか。
いや、私は包んでもらわなくていいんです。どちらかと言うと「私が幸せにしてあげる」って言いたいタイプで。
──奉仕型なんですかね?
うーん、そっけない態度を取られると嫌になっちゃいますけど(笑)。
──それは傷付くのが怖いから?
傷付く……いや、いいんです。傷付いたら感情が生まれるので、むしろ傷付いていきたいです。
──あ、そうか。さっきから激しい感情と言うか、刺激を欲してるわけですもんね。
そうですね(笑)。
──僕もどちらかと言うと奉仕型なので、わかる部分はあります。恋をしたら「絶対この人と付き合う」と決めて、付き合うまで絶対あきらめませんから。好きな人のためにヘリコプター飛ばしたこともありますよ。
えー! そこまではちょっとわからないですけど……。
──まさかの全否定(笑)。
あはは(笑)。私は相手とは対等にバランスが取れたらなって思います。普段なかなかこういうテーマは話さないので、不思議な感じです。発見がいっぱいありますね。
次のページ »
初心を忘れずにいられる命綱
- 足立佳奈「サクラエール」
- 2018年2月28日発売 / SME Records
- CD収録曲
-
- サクラエール
- Day by Day
- ふたつの羽
- 初回限定盤Blu-ray収録内容
-
- フレーフレーわたし ビデオクリップ(セブンティーン専属モデル出演Ver)
- スペシャル映像(フレーフレーわたし セブンティーン専属モデル出演Verモデル対談)