ナタリー PowerPush - CHEESE CAKE

8年の思いを詰め込んだ「YEARS」

このバンドの一番の魅力はポチの歌

──やっと音源とライブのあり方の答えを見つけられたという感じでしょうか。

岩淵 そう思います。ライブを重ねるにつれて、もっと自分もいい意味でバカになりたいし、お客さんにも自分を解放して楽しんでもらえるようなライブをしたいなという思いが強くなっていって。昔はMCでも自分の言葉でうまくしゃべれなかったんですよ。でも、最近はやっとラフに友達感覚でお客さんに語りかけられるようになって。それもあって音源とライブをもっともっと連動させたいと思ったんですよね。

──確かにこれまで以上に解放してるなと感じられる曲が多いです。

岩淵 うれしいです! 特に「平行線のうた」は、こんなにふざけた歌詞を書けたのは初めてで。自分の固定観念に縛られずにもっとラフに楽しい曲を歌っていいじゃんって思ったんです。実際にライブでやったらメンバーもニコニコしながら演奏していて、お客さんもすごく盛り上がって。楽しさの中に自分の燃えたぎる闘志も注入できてる感じなんですよ!

──それはよかったです(笑)。

岩淵 その一方でバラードはバラードでもっと丁寧に感情を込めて歌いたいと思うようになって。この前、ライブで大好きなスピッツの「楓」をカバーしたんですけど、ライブ後にいろんな人に「『楓』を歌ってるときの表情がよかった」って言われて。それがちょっとショックだったんですよね。

──カバーしているときのほうが生き生きしてる、と。

岩淵 そうなんです。自分でも人の歌のほうがちゃんと歌詞に感情を込められてるのかなと思ってしまって。それからもっと自分たちの曲に愛情を込めて歌わなきゃと思ったんです。

一瀬 やっぱりこのバンドの一番の魅力はポチの歌ですから。ポチの歌、声ありきのCHEESE CAKEだっていうのはずっと変わらないと思うんです。僕もそのスタンスを崩さずに曲を作りたいと思うし。時代の流行りとかに左右されることなく。

田村 私もそう思う。ポチがどんどん自分を出していけるようなバンドになったらいいなって。私たちバックがしっかりすればもっともっとポチが前に出ていけると思うし。もっとポチを引き立てられるベーシストでありたいですね。

岩淵 ありがとう。なんか恥ずかしいけど(笑)。でも、ホントに音源でもライブでもCHEESE CAKEとして絶対にブレない芯を作りたかったし、このアルバムがそういうものになったんじゃないかなって思うんですよね。誰から何を言われても譲れないCHEESE CAKEの信念みたいな。今のバンドシーンで流行ってる感じとかもカッコいいと思うし、憧れはするんですけど、でも私たちがブレずに信念を突き通したらもう1ステップ、2ステップ上に上がれると思うんですよ。まあ、私はこれからも小さなことで悩んだりすると思うんですけど(笑)。バンドとしては強いCHEESE CAKEでいたいなって。

──岩淵さんはこれからも悩んで悩んで……。

一瀬 僕もそれでいいと思う。悩まなくなったら曲が書けなくなりそうだし。

岩淵 やっぱそうなんだろうなあ(笑)。うん、いっぱい悩んで、これからもそれを歌にしていくよ。

CHEESE CAKE 『寝グセ』

CHEESE CAKE写真館 “イヤーズっと応援してくれてありがとう”
ニューアルバム「YEARS」 / 2014年7月2日発売 / 3240円 / SME Records / SECL-1529
ニューアルバム「YEARS」
収録曲
  1. 三角形関係
  2. ウソツキライダー
  3. 哀しみのブランコ
  4. 平行線のうた
  5. 強がり虫
  6. 乾いたのど
  7. ゼイガルニク
  8. ちょっとねぇ
  9. 寝グセ
  10. 音の無い世界のうさぎ
  11. 虹の向こう
CHEESE CAKE ワンマンライブツアー「イヤーズいぶん遠くに来たもんだ!!」
2014年7月31日(木)
愛知県 CLUB ROCK'n'ROLL
2014年8月1日(金)
東京都 Shibuya eggman
2014年8月3日(日)
大阪府 LIVE HOUSE Pangea
2014年8月7日(木)
福岡県 BEAT STATION
CHEESE CAKE(チーズケーキ)

福岡県春日市で同じ小学校と中学校に通っていた岩淵紗貴(ポチ / Vo, G)、一瀬貴之(イッチー / G)、田村三果(アネキ / B)、金山尚右(ゴン / Dr)の4人が2006年に結成したロックバンド。オリジナル曲の制作やライブ活動を経て、2008年6月に初の自主制作音源「CHEESE CAKE」をリリース。同年8月には初の主催イベントを開催し、さわやかさとせつなさが融合した独特のサウンドで注目を集める。この年はさまざまなコンテストに出場し、多数の賞を受賞した。2009年3月からは全国規模での活動を展開し、同年8月に行われた「閃光ライオット2009」で準グランプリを受賞する。同年10月、初のシングル「強がり虫*寝グセ」をリリース。その後はライブ活動と並行して腰を据えた楽曲制作を続け、2013年2月発売のシングル「哀しみのブランコ」でメジャーデビューを果たす。同年10月には待望のミニアルバム「C」を発表し、2014年7月2日に1stフルアルバム「YEARS」をリリースする。