音楽ナタリー Power Push - CHEERZ

「CHEERZ」ランキング上位入賞記念インタビュー Vol.06 私たち、絶対に夢を叶えます!

この2人なら大丈夫って思った

──メイドカフェでのアイドル活動からどういう過程を経て今のプティパになったんでしょう?

なんというか、メイドカフェでのキャラ設定があるんですけど、私は猫のキャラクターで“ここにゃん”って呼ばれてたんですよ。

──おお……それはなかなかな感じですね。

篠崎こころ(プティパ -petit pas!-)

それがすごくツラくなってきちゃって。私はいわゆる王道のわかりやすくかわいらしいアイドルっていうのが似合わないかもしれないって思ったんです。で、そのメイドカフェを辞めて、1年くらい経ってから髪をショートにして金髪にしました。ちょうど同じビジュアルの最上もがちゃんがでんぱ組.incで活躍していた時期で、秋葉原発のアイドルグループががんばってる姿を見て、幼なじみと「私たちもでんぱ組さんみたいになりたいね」って話してたんです。そこから幼なじみ2人とダンスユニットみたいなものを始めました。これがプティパの始まりです。

──でもわりとすぐに辞めてしまったんですよね?

はい。お披露目会をやったあと、すぐに幼なじみが「私たちがやりたいのこれじゃなくない?」って言い出して。「オタクとか苦手」みたいな。それで2人とも辞めてしまって、私だけが残るという状態になったんです。

──1人になってもプティパは残そうと?

3人のときになぜかプティパっていう名前だけはちょっと跳ねちゃったというか売れてしまって。1人でも継続的にお仕事をいただける状態が続いて、どうしようかなと悩みながらも続けてました。

──続けたいと思った理由は?

辞めた2人が辞めたことを悔しがるくらい大きくしてやるっていうのが原動力になったと思います。それからメンバーは何度か出入りがあって、今年になって日向と真中が入ってくれて。

──この3人の形がもっともプティパっぽいというか、もうかなり定着してますよね。

私は、この2人とだったらやっていけるなって思いました。

──2人にインタビューしたとき、篠崎さんは最初あまり優しくなかったって言ってましたけど、それはわざと?

そうなんですよ。やっぱり優しくしててもすぐに抜けちゃう子はいて、最初から愛ですぎるとそれが当たり前になっちゃうからダメなんだろうなって思って。そんな無理を続けててもお互いのためにならないし。だから2人には最初から冷たくしてました。なのに付いてきてくれたから、この2人なら大丈夫だって思ったんです。

脅威にならなきゃダメだと思ってる

──AKB48にはなれなかったけど今こうやってアイドル業界の中で活動してみて、改めて感じることは何かありますか?

篠崎こころ(プティパ -petit pas!-)

私も今、ライブ以外にグラビアやバラエティ、モデル、DJ、女優業など多岐にわたって活動させていただいてるんですけど、本当にどの業界に行っても必ずアイドルがいるんですよ。どんなところでも必ずアイドル枠があります。その状況の中に私もいるんですけど、改めてアイドル多いなって思います。だから選ばれし枠に入ることがどれだけ難しいことかっていう。

──でも篠崎さんはそんな中でも結果を出してると思うし、ほかのアイドルからしたら相当脅威だと思うんですよ。

いや、脅威にならなきゃダメだと思ってるんですよ。さっきも言いましたけど若い子がどんどん出てくるわけだから、脅威であり続けないといけないわけで。なんていうか、新しい子たちは新しい抗体みたいなものを持ってる新人類みたいなもんですよ。

──もう自分たちとは違う人類なんだ(笑)。

そうなんですよ。そんな新しい力を持った人たちが下から上がってくるわけだから、今活動してる私たちはその抗体が脅威を感じる存在でなきゃダメなんじゃないかなって。だからお仕事もよほどのことがなければNGなしです。

──お笑いにも挑戦するんですよね?

はい。インターネット放送局のWALLOPでコント番組が始まります。インスタントジョンソンさんとかちゃんとしたお笑い芸人さんとやるので、いろいろなことを教えてもらいながらがんばりたいなと。

──今、篠崎さんが考えているプティパの今後は?

もうぼちぼち、それぞれのメンバーがプティパっていう枠の中だけで収まらなくなってきてると思うんですよ。のぞみはドラムを始めたしモデル業にもチャレンジしてほしくて。すずもスタイルがめっちゃいいのでグラビアで売れてほしい。まあ彼女はやりたいことがたくさんあるみたいなので、そういうのをプティパでの活動以外でどんどんやってほしいんですよ。今はアナウンサーをやりたいって言ってるし(笑)。

──また増えた(笑)。

今のモードはアナウンサーらしいです。そうやって個々が活躍してプティパとして3人で集まったらすごい強いなって。プティパっていう帰れる場所があって、それぞれ週末だけライブやりに集まる、みたいな。

──将来的にメンバーを増やしたいとは思ってない?

今の形で間違いないとは思いますけど、私たちもずっと今のようなことはできないと思うし、それこそ下の世代の新人類が「プティパ入りたい!」って思ってくれるなら一緒にやってみたいとはすごく思うんですけどね。

──永遠に3人だけ、っていうのも言い切れないですからね。

そのときの状況次第だと思いますよ。プティパ自体をなくしたいとは思ってないので。増える可能性もなきにしもあらず、って感じでしょうか。

篠崎こころ(プティパ -petit pas!-)

──篠崎こころ個人としては、今後はどんなことをやっていきたいですか?

今クラウドファンディング中なんですけど、「ノイズ」って映画の主役をやらせていただくことになって。秋葉原で起きた殺人事件の背景を描く作品なんですけど、私は秋葉原のメイドカフェで働く地下アイドルの役で。

──それって篠崎さんまんまですね。

本当に偶然なんですよ。設定を聞いてびっくりした感じなので。ちょっと重たい話ですけど、何か心に刺さるものがあると思います。女優業は続けてやっていきたくて、ホラーものの作品に挑戦してみたいと思ってます。

アイドル応援アプリ「CHEERZ」

「CHEERZ」はアイドルが投稿した写真に対して「CHEER=応援」することでランキングが変動するアプリ。順位によってさまざまな特典が参加アイドルに与えられる。現在参加アイドルは400人以上で、今後も続々と増える予定。

プティパ -petit pas!-(プティパ)
プティパ -petit pas!-

篠崎こころ、真中のぞみ、日向すずの3人からなるアイドルユニット。「東京で一番かわいいアイドル」をキャッチコピーに、RYO(Central 2nd Sick)が手がける楽曲でライブ活動を展開している。2015年4月に「Re:START」「BORDER」「レボピポ」の3枚のシングルを同時リリース。さらに同年7月にはニューシングル「MAGIC」「Jump!!」「Cheer」の3枚を発表した。