Chara+YUKI「echo」 PR

Chara+YUKI|愛と勇気を伝える音楽

CharaとYUKIによるボーカルユニット・Chara+YUKIが2月14日にミニアルバム「echo」をリリースした。

20年ぶりの新作となる「echo」には、1999年に発売された1stシングル「愛の火 3つ オレンジ」の2020年バージョンや、TENDREが作曲したリード曲「楽しい蹴伸び」、mabanua(Ovall)がサウンドプロデュースを手がけた「Night Track」など多彩な8曲が収録されている。

この特集では、再始動のきっかけや楽曲のこだわり、制作現場でのエピソードなどをCharaとYUKIに聞いた。

取材・文 / 矢隈和恵

違う冒険ができる

──まず、Chara+YUKIを20年ぶりにやろうと思ったきっかけから聞かせてください。

Chara お互いのライブに行ったりして、「またいつか一緒にやりたいね」という話は挨拶のように交わしてはいたんですけど、自分のソロもあるので、なかなかタイミングが合わなかったんですよね。

YUKI 一昨年の春頃に私のアルバム「forme」に入っている「24hours」という曲をCharaに作ってもらったんですけど、そのときCharaの自宅に行って3曲くらい一緒に作ったんです。そこでさらに一筆書きのようなCharaのデモももらったんですけど、その中に「これ、Chara+YUKIでやるといいんじゃない?」という曲があって。それで「今だったらChara+YUKIできるんじゃない? もうすぐ20周年だし」という話をしたんです。

Chara もともとソロでも冒険しているけど、Chara+YUKIだとまた違う冒険ができる。今度は冒険する仲間が1人じゃなく、お互いが別々の“無敵になるアイテム”を持っているYUKIとCharaが一緒にやるのは面白いなと思って(笑)。

──「愛の火 3つ オレンジ」は、1999年にリリースされたChara+YUKIの楽曲ですが、今作に収められた“2020version”ではアレンジが大幅に変わっていますし、新たなバースも付け加えられていますね。

YUKI 今回はアルバム全体を通してCharaが音番長(トータルサウンドプロデューサー)だったんですけど、この曲でも「ドラムラインを入れたらいいんじゃない?」というアイデアを出してくれて。

Chara そこに私たちも交じってやりたいなと思ったんです。

YUKI それで、実際にドラマーの方たちを呼んで一緒に演奏したんですけど、すごく楽しくて。音を録るのに「イエーイ!」と叫んだりしているので、使えるところが限られてしまいました(笑)。ドラムの方たちもみんなソロを叩き始めたりして、すごく盛り上がりましたね。

Chara 20年前にリリースしたものをリミックスするということは簡単にできたんですけど、前作を超えないと意味がないので、「歌は絶対に歌い直したい」とYUKIが言ったんです。

YUKI 今の私たちの感じでやるというのがいいなと思って。あと、曲中のラップのようなフレーズは即興で歌いました。私は恥ずかしくてボツになると思っていたんですけど、Charaが「絶対いいからこれは入れよう!」と言って(笑)。

Chara YUKIには今回、言葉番長(トータルリリックプロデューサー)として作詞をお願いしていたんですけど、この曲の最後の部分は2人で作りました。

YUKI 本当に即興で歌っているだけだから、絶対に使われることはないだろうと思っていましたけど。

Chara 私はそういうのを大事にしたいんです。特に昔の曲の2020年バージョンということで、とにかく2人で楽しくやっている様子を伝えたいし、「音楽を愛しているし、愛されているのよ、私たち」ということも伝えたい。そして勇気も伝えたいと思っていました。

──楽しそうな雰囲気が伝わってきます。

YUKI 特に「湯がくの」という歌詞が出たときは大騒ぎになりました(笑)。

Chara 「愛を湯がくの? そんな言葉、今まで誰も使ってないよ!」と(笑)。でも確かに絡まっている愛もあるからね。

YUKI さすがに「湯がくの」は今までになかった歌詞ですね。誰か使っていたら教えてほしいです(笑)。

やっていないことに挑戦するのが面白い

──今回のレコーディング作業で最初に取りかかったのはどの曲だったんですか?

YUKI 最初にCharaの自宅でデモ制作をした日にできた「You! You! You!」ですね。これもすごく楽しかった。

──Seihoさんアレンジのテクノになっています。これは最初からダンスミュージックにしようというイメージでしたか?

Chara そういうイメージはありましたね。ちゃんとポップスのよさをわかっていて、クラブで人々を踊らせている人にやってもらいたいなと思って、Seihoにお願いしました。声がコラージュされていて、歪みすぎている感じがすごくカッコいいですね。

YUKI 最初にCharaが“冒険”と言いましたけど、Charaも私もやっていないことに挑戦をするということがすごく面白いなと思っていて。ポップスの場合、サビ前に「せーの」でジャンプするようなアレンジになることが多いんですけど、この曲では、CharaがSeihoくんに「そうじゃないんだ。ずっと熱は変わらないし、踊りは止められないんだよ」と言っていて。この曲だけではなく、Charaが音番長として、すべての曲のアレンジャーたちを導いてくれているんです。

Chara それで4分打ちのバスドラを入れましたね。

──作りながらメロディもどんどん変えていったりするんですか?

YUKI そうですね。最初の歌詞には「Hey Siri」や「RelaxしてよBoy」といったフレーズもありませんでした。だけど私がボーカルブースに入っていたときにSeihoくんとCharaで「なんかこういうのを思い付いたんだけど」とメロディを歌って、その場でフレーズをどんどん作っていきました。

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