いろんな世代に楽曲を届けたい

──慣れていない中での作曲は時間もなくて苦労されたんじゃないかと思いますが。

MIMORI　ツアーの練習中も1人だけ抜け出してプリプロに行ったり曲作りをしたりしてたので余裕はなかったですね。でもドロシーとはまったく違う、ソウルとかR&Bとかの曲調の楽曲なので、なんだか楽しくなってしまったり。それに今までと違うことをやっているとどんどん新しいメロディが浮かんでくるのでアイデアはありました。洋楽好きのKOUMIからオススメの楽曲をYouTubeで聴かせてもらって参考にもしましたね。

──そんな中で「To shine」が生まれたわけですが、callmeとしての楽曲の方向性はどのようにして決まっていったんでしょう？

MIMORI　「To shine」を作ったときはまだ手探り状態で「これだ！」っていうテーマも実はなかったんですけど、「Once again」「Falling for you」を作っていく中でだんだんとcallmeとしての楽曲の方向性が確立してきました。ソウルやR&B調のメロディは3人に不思議とフィットしたので、このままこの路線を追求していきたいなと。

──もはやアイドル路線って感じでもないんですかね？

MIMORI　呼ばれ方はなんでも大丈夫で、アイドルって思っていただけるならそれでもまったく問題ないんですけど、callmeの楽曲はいろんな世代の方に気に入ってもらえるようなものにしていきたいという気持ちはあります。

──ビジュアルイメージもドロシーとはまったく違って、よりアーティスト感が強いものになってますね。

KOUMI　MIMORIちゃんが作ってきた曲調にあわせて考えました。ソウルっぽい楽曲だったので1970年代のファッションがいいんじゃないかと思って固めていった感じですね。

RUUNA　ドロシーじゃできないことがやりたくて、思い切ってショートカットのビジュアルにもしてみました。ショートが流行ると耳にしたっていうのもあるんですけどね（笑）。

3人は負けず嫌いで頑固

──実際にリリースを終えての感想は？

RUUNA　セルフプロデュースとは言ってますが、たくさんの人に支えてもらって楽曲ってできるんだなって改めて実感できました。学んだことも多かったです。

MIMORI　4月18日にTSUTAYA O-EASTで行われるワンマンライブに向けて慌ただしくて、まったく終わった気がしてません（笑）。

──あまりひと段落という感じでもなかったんですね。

MIMORI　リリースイベントが落ち着いた頃からワンマンに向けて曲作りが始まったので、リリース期間を振り返る暇もあまりなかったんですよ。でもファンの皆さんから「お気に入りの曲になりました」とか感想をいただいたり、テレビに出演した際に自分の名前が作曲の欄に書いてあったのを見たりして、3人でがんばったなって実感できましたね。すごい大きなことをやれたなっていう気持ちもありますけど、やっぱり私もいろんな人に支えられてるなって感じました。だからもっと自分たちの実力を上げていって今後につなげていきたいって強く思いましたね。

KOUMI　今回私は振り付けを担当したんですけど、2人からも私が考えつかないような視点で意見をもらえたので勉強になりました。だからやっぱり3人で作ったなっていう気持ちが大きいです。

──ドロシーのときとは人数も違うし3人のフォーメーションというのも新鮮に感じました。

KOUMI　3人だとステージでの立ち位置の間隔が5人より広く見えるので、その見せ方をこだわってます。

──時間があったらもっと詰めたかった部分は何かありますか？

KOUMI　うーん、けっこう出し切れたかなって思ってます。

RUUNA　時間がないからこそ、そのときのインスピレーションでどんどん決めていったのがよかったのかなと。3人で話し合うとなかなか決まらないので、自分の感覚を信じて「これで！」って決めてました。

──みんなけっこう頑固？

MIMORI　すごい頑固ですね。負けず嫌いで頑固（笑）。でもドロシーのときは遠慮してる部分があってあまり自分を出さなかったから2人がどう思ってるのかっていうのが今回よくわかりました。新たな発見もあったし本当に2人を尊敬できました。

RUUNA　私はけっこうドロシーのときも意見を言うほうなんですけど、2人はあまり言わないタイプだったのでちょっとびっくりしましたけどね（笑）。

──ここぞとばかりに（笑）。

RUUNA　新鮮でした。そしてうれしくなりました。

MIMORI・KOUMI　なんかお母さんみたい（笑）。