ナタリー PowerPush - bump.y
個性豊かな気鋭女優5人組が歌手デビューで世界を目指す
松山メアリ、桜庭ななみ、宮武美桜、高月彩良、宮武祭という若手女優5人からなるグループbump.y(バンピー)が、シングル「voice」で歌手デビューを果たした。昨年秋に配信されたネットドラマ「bump.y」をきっかけに結成されたこのグループ。1stシングルでは10代の女の子たちによる、初々しくさわやかな歌声を楽しむことができる。
ナタリーではリリースを記念してメンバー5人にインタビューを敢行。女優として活動してきた彼女たちの歌に対する思いや、グループとしての目標、そして各メンバーのパーソナリティなどについて語ってもらった。新人グループらしいフレッシュなトークを堪能してほしい。
取材・文/西廣智一
歌手デビューって聞いて「どっきり」だと思った
──みなさんはこれまでテレビや映画の世界で女優として活躍してきたわけですが、芸能界に入ったときに自分が歌手としてデビューすると考えたことはありましたか?
桜庭ななみ 正直、芸能界に入ることすら想像してなかったので、歌手デビューなんてまったく頭になかったです。
松山メアリ みんなスカウトで芸能界に入ったので、今みたいな仕事をすることになると思ってなかったんです。ましてや歌手になるなんてもってのほか。歌うのは好きだったけど、人に聴かせるほどではなかったので、デビューすると聞かされたときは「どっきり」だと思いました(笑)。
──じゃあこれまでは、人前でカラオケを歌うこともあまりなかった?
宮武美桜 これまではカラオケに行ってもあまり歌わなかったけど、最近になってやっとbump.yのみんなの前で歌えるようになってきました。
──なるほど。じゃあ自分の中でこういう歌手になりたいという憧れの人はいますか?
松山 私は清水翔太さんやBoAさんがすごく好き。普段は女優として仕事をしてますが、表現するという意味では演技も歌も同じだと思うんですね。なので、歌で聴き手にいろんなことを伝えられる歌手になりたいです。
桜庭 憧れというか、好きなアーティストさんはHYさんです。
宮武美 私は安室奈美恵さんが好き。歌もダンスもすごく上手だし。だからbump.yも、安室さんみたいに歌って踊れるアーティストになりたいです。
宮武祭 私はSPEEDさん。DVDを観たりCDを聴いてカッコいいなと思うようになりました。
高月彩良 私はアンジェラ・アキさんとJASMINEさんが好きです。それから、この間浜崎あゆみさんのCDを聴いたら歌詞にすごく感動して。私はおばあちゃん子なんですけど、おばあちゃんといるときのことを思い出して泣いちゃったんです。だから私も同じように、人に感動を与えられるアーティストになりたいです。
気持ちを込めるという点では歌も演技も変わらない
──デビューシングル「voice」はミディアムテンポのしっとりと聴かせる曲ですが、レコーディングのときはどんなところに注意しましたか?
松山 初めてのレコーディングだったので、どうしたらいいかっていうのを一から全部教えてもらう感じでした。「voice」に関しては、特に大サビのメロディが静かになるところは表現力が要求されるところだとディレクターさんに言われたので、そこをどうやったら上手にできるか気を付けましたね。
──歌と演技で、ここが違うなと感じた部分はありますか?
桜庭 違いは音符があることぐらい……(笑)。でも、あとは一緒だと思いましたね。
松山 気持ちを込めるという点では全然変わらなかったんですけど、歌うときは音に合わせるのとリズムを感じるのに必死で、後から聴くとちょっと棒読みのような感じになってたり。自分は気持ちを込めたつもりでも、実際に聴くとそうじゃなくて、そこが本当に難しかったです。
宮武美 ドラマは決まったセリフを自分の言い方で話せるけど、歌は最初に歌詞が入ってない曲を聴いてそこに合わせないといけないので難しいです。
ライブはマイクを落としちゃうぐらい緊張
──8月1日には大阪で初の本格的なライブ(「bump.y jumpy Live ~スーパーユニット関西初上陸!~」)もありましたが、大勢のお客さんの前で歌うのも初めて?
松山 イベントは何回かやっていたので、ファンの方と直接触れ合うことには慣れてたんですけど、自分たちの持ち歌を披露するのはすごく緊張しました。2回公演だったんですけど、1回目はお客さんがどう反応するのか全然わからなかったので、手探りな感じになっちゃって。でもライブは自分たちにとって、すごく勉強になりましたね。
桜庭 それに、ファンのみなさんが一緒にライブを盛り上げてくれて、改めてあたたかい方たちばかりだなと思いました。
──ライブと芝居の舞台では緊張の度合いも違います?
松山 1月にお芝居とライブの2部構成の舞台(bump.y第1回公演「まっぴるまのエレベーター!」)をやったんですけど、お芝居ではみんな緊張しないのに、歌になるとマイクを落としちゃうんじゃないかってぐらい緊張して(笑)。そこらへんはまだまだ場数が足りないというか、慣れなのかなって思いました。
──8月30日・31日には「アイドルユニットサマーフェスティバル2010」もありますね。
高月 (小声で)今から緊張していて……。
松山 出演者の中で一番新米なので、たぶんいろいろ未熟な部分が出ると思うけど、bump.yをいろんな人に知ってもらうチャンスでもあると思っていて。そこはみんな前向きに考えてます。
CD収録曲【初回限定盤A/通常盤】
- voice
- One Emotion
- voice (Instrumental)
- One Emotion (Instrumental)
CD収録曲【初回限定盤B】
- voice
- One Emotion
- voice (Narration)
- voice (Instrumental)
- One Emotion (Instrumental)
DVD収録曲【初回限定盤A】
- voice Video Clip
bump.y(ばんぴー)
同じ事務所に所属する松山メアリ、桜庭ななみ、宮武美桜、高月彩良、宮武祭からなる5人組アクトレスシンガーグループ。2009年公開のネットドラマ「bump.y」で共演したことをきっかけに、本格的に活動開始。翌2010年1月には初の舞台公演「bump.y第1回公演『まっぴるまのエレベーター!』」を行い、話題を集めた。同年6月よりデビュー曲「voice」の着うた先行配信がスタート。8月25日にCDシングル「voice」で本格的なメジャーデビューを果たした。音楽活動以外にも、メンバーそれぞれが女優としてテレビドラマや映画、舞台などに出演し着実にキャリアを重ねている。