buGG|ライブを愛する“自由奔放系アイドル” 苦難の日々を乗り越えて歌うメッセージソング

ライブと特典会のギャップ

──今のbuGGの魅力はどんなところにあると思いますか?

清水 「パフォーマンスと特典会でギャップがある」ってよく言われるよね? ライブではカッコいい印象が強いけど、いざ話してみたら「面白い」とか「かわいかった」と感じるお客さんが多いみたいで、そういうギャップは1つの強みかなと思います。

青木 やっぱり一番ギャップがあるのは、早見玲花さんだと思います。ライブ中は狂気的な感じなのに、特典会では「わっ♪」みたいな。

鈴木 中身は本当に甘々で、すごく無邪気なんですよ。

早見玲花

早見玲花 私のキャッチフレーズが「見た目はヤンキー、中身は陰キャ担当」なんです。ファンの方にも「怖くて勇気が出なかったんですけど、思い切って特典会で話してみたら想像してたのと全然違いました」と言われることが多いです。ちょっと強そうに見えるのかもしれないですが、実際は全然そんなことないし、自分でもビックリするくらいのコミュ障で。お店の店員さんとか、話しかけてくれるほかのアイドルさんとも全然しゃべれなくて(笑)。

鈴木 同じ美容院に通っていて、隣で髪を切ることがあるんですけど、美容師さんが何回も話しかけても「ああ……えーっと……」みたいなリアクションしかしないので、美容師さんがめっちゃ困ってるんですよ(笑)。

早見 ふふふ(笑)。普段はメンバーとしかしゃべらないので、これから人見知りを克服しなきゃと思ってます。

清水 つむぎもギャップあるよね?

町田つむぎ 自他ともに認める多重人格者だからね(笑)。

鈴木 1時間ごとに性格が違うもん。

青木 キャッチフレーズはなんでしたっけ?

町田つむぎ

町田 「声の高低差ありすぎて耳がキーンなる担当」です。見た目はボーイッシュだけど、かわいいものが好きだし、リボンもつけたいタイプ(笑)。だからパッと見の印象と中身のギャップが大きいかも。

──メンバー全員、だいぶ個性強めですよね。

鈴木 そんな6人をまとめてくれているのが、(清水を見て)彼女なんですよ。

清水 私は「buGGのママ担当」なんです。6人の意見をまとめたり、みんなが困ってるときに「こうしたらどうかな?」と提案しているうちにママキャラになってました。

青木 あと凜ちゃんはYouTubeの動画を編集したり、グッズのデザインを手がけていたりして。生誕祭の衣装も全員分プロデュースしてくれているし、いろんな面で支えてもらってます。

ライブ中に胸を揉んだり、殴ったり

──グループとして掲げているコンセプトが「予測不可能な自由奔放系アイドル」ですが、どういうところが自由奔放なんですか?

早見 フリーに踊る場面がけっこうあるんですよ。だから同じ曲を披露しても、ライブの動きが毎回違います。

神崎 自由なのはダンスだけじゃなくて、鈴木媛子さんはライブ中に変顔をしています(笑)。

鈴木 ファンのみんなから見えないところで(実際に変顔をして)こんな顔をしたりとか、バレないように変顔するのが好きです。

清水 たまに間違えてお客さんに向かって変顔をすることもあるよね。

鈴木 あとは「The Beginning」のパフォーマンス中に町田つむぎのおっぱいを揉むんですけど、それを3年間ずっと続けてます! つむぎはグラビア活動をしているだけあって、お乳がかなりキレイなんですよ。

町田 何を言ってんの!(笑)

鈴木 (ドヤ顔で)私がこの子の乳を育てました!

──実際に揉んでいらっしゃるときの写真が、Twitterでいくつも散見されましたよ。

鈴木媛子

鈴木 私、キャッチフレーズが「破天荒なゴミ担当」なんですよ。公園に落ちているエロ本くらいの刺激を与えられる存在になりたいという意味でして、ライブでも皆さんに刺激を与えようと。

──胸を揉むのも刺激を与える行為の一環だと。

鈴木 そうですね(笑)。ルールに縛られるのが嫌いで、その場でやりたいことをやっちゃいます。

──ライブで言えば、鈴木さんが間違えてメンバーを殴っちゃったこともありましたよね。

一同 アハハハハ!

鈴木 ライブ中の暴力事故がけっこうあるんですよ(笑)。かなりの遠心力でバーン!って顔に手が当たっちゃったんですけど、(早見を見て)彼女は倒れませんでした。

清水 私もこの前、頭をドーン!ってやっちゃった。

神崎 基本、やられるのは玲ちゃんだよね?

早見 いつも誰かしらに殴られます(笑)。

空いているライブハウスを自ら探してる

──年間360本もライブをやっていたら、いろんなことが起こりそうですね。

神崎 「Wind」という曲があるんですけど、野外ライブでその曲をやっていたら、風どころじゃなく嵐が来ちゃったことがあって。

池田あおい

池田あおい ステージのうしろが湖で、そこの水がビシャー!って私たちにかかって(笑)。

清水 「これ、絶対にきれいな水じゃないだろうな!」と思いながら歌いましたね。

鈴木 いろんなトラブルやアクシンデントも起きるけど、本当にライブが好きなんですよ。今はご時世的にイベントで出演者のキャンセルが出ることが多いじゃないですか。ライブが1本しかない日はみんなでほかのライブハウスでキャンセルがないかを探して、「ここが空いてる! マネージャーさん、電話してください!」って自分たちでライブの本数を増やしています。

青木 ファンの人たちも「この会場が空いてるよ!」ってTwitterで教えてくれるんですよ。

清水 マネージャーさんも私たちと同じ気持ちなので、すぐに電話して「ここが決まったぞー!」と喜んでます。

鈴木 私、疲労骨折したときも含めて1回もライブを休んだことがないんですよ。どんなときも待ってくれているお客さんがいるし、自分の代わりはいないから絶対に出ると決めているんです。

神崎 あと、ライブ以外で自由奔放なところと言えば、buGGは上下関係がないんですよ。加入当初から「敬語を使うのはやめよう」と言ってくれていたおかげで、こんなに仲よくなれました。

鈴木 いろんなことを乗り越えてきたからね。もはや家族のような存在なんですよ。

早見 家族よりも一緒にいるもんね。

清水 しかも、みんなで一緒に行動することが多いんです。ライブの休憩時間もみんなでごはんを食べに行ったり。最近は感染予防として7人全員で同じテーブルに座れないこともあって、「えーん、離れちゃったあ」と悲しくなります(笑)。

──ずっと一緒にいて飽きないですか?

池田 飽きるとか飽きないとか、考えたこともなかった!

町田 年齢もバラバラだから話していて飽きないし、本当にずっとしゃべってるよね。フェスや対バンの楽屋でも一番うるさいと思います!

早見 ほかのアイドルさんからも「仲よさそうでうらやましい」と言われるもんね。

鈴木 楽曲もメンバー同士が仲よくないとパフォーマンスできないようなものばかりだし。

池田 私、キャッチコピーが「ツイ廃担当」なんですけど、buGGのエゴサーチをしてると、メンバー同士の仲のよさを支持してくれる人を多く見かけます。

buGG

毎日ステージに立ち続けている私たちにしか表現できない

──そんなbuGGの2ndシングル「My Fight Song」が8月31日にリリースされました。

清水 今回は収録曲2曲のギャップがすごいです。

青木 カップリングの「Hi-着火-メッチャ-Ka」は、ライブ映えすることを考えて作っていただきました。

清水 buGG史上一番バグってる曲だよね。本当に自由奔放な曲になったと思います。

神崎 途中までわちゃわちゃした雰囲気だった曲調が、急にガラッと変わるので、buGGらしさを感じてもらえるかなと思います。

鈴木 もはや、いい意味でしっちゃかめっちゃか。サビなんて、正直何を言ってるかわからないもんね(笑)。

清水 でも、そのサビも大事な聴きどころの1つだし、イントロから真似しやすいダンスを踊っているのでお客さんも一緒に楽しめる曲だと思います。

──一方、タイトル曲「My Fight Song」は、同じことを繰り返すだけの日々に退屈している若者が未来に向かって走り出していくような、メッセージ性の強い楽曲ですね。

清水 デモが送られてきたときは、みんなで「めっちゃいい曲じゃん!」って興奮したよね。今までとは違うエモさを含んだ曲に仕上がっているので、新しいbuGGを感じてもらえると思います。

鈴木 私たちの青春って感じがする。

青木 (池田を見て)「この曲が一番好き」って言ってたよね。

池田 うん。共感できる歌詞が多かったり、アニメの主題歌みたいなさわやかさがあったりして、buGGの中で一番好きな曲です。

──特に、歌っていて感情が乗るフレーズはどこですか?

池田 落ちサビの「不器用で泣き虫でダメダメだけど 信じよう 奇跡はあるよ」のところですね。つい泣いてしまうくらい、歌詞が心に染み込みます。やっぱりbuGGの初期はお客さんが少なかったり、環境が変わったことによって離れていく人がいたりと厳しい時期があったので、歌っているとその頃の記憶がよみがえってくるんですよね。

鈴木 「あの頃はつらいことがたくさんあったけど、だからこそ今があるんだよね」と言えるくらい強くなれたと感じていて、そんな自分たちだからこそ歌える曲だと思うんです。毎日ステージに立ち続けている私たちにしか表現できない、特別な楽曲になりました。

──ステージの話が出ましたが、11月6日には東京・下北沢シャングリラでワンマンライブが開催されます。

鈴木 アイドルってどんどん大きな会場でライブをできるようになることが、一番成長を実感できて、応援してくれるファンのみんなにとってもうれしいことじゃないですか。今回のワンマンはbuGGにとって一番大きな会場のライブになるので、なんとしても成功させたいですね。

清水 そうだね。アイドルの醍醐味って観ている人をハッピーにすることだと思うし、buGGはそれが得意なグループなので、より多くの人の前で私たちにしかできないライブをして、観ている人に楽しさを届けていきたいです。

ライブ情報

buGG ワンマンライブ
  • 2021年11月6日(土)東京都 下北沢シャングリラ
buGG(バグ)
buGG
パンクサウンドを中心とした楽曲と熱いパフォーマンスを武器に活動している“予測不可能な自由奔放系アイドル”。池田あおい、清水凜、早見玲花、町田つむぎ、鈴木媛子、青木あかね、神崎めいの7人からなる。2020年11月に1stアルバム「buGG PANiC」、2021年4月に1stシングル「Shake it! Shake it!!!!!」を発表。8月に2ndシングル「My Fight Song」をリリースした。