「Berryz工房にしかできないことはなんだ？」

──今回のau「ブックパス」電子写真集のテーマは「おふざけ女子」ということですが？

嗣永桃子　ほかのグループは正統派アイドルな感じで勝負してくると思うので、そこで戦うとBerryz工房は分が悪いと思って。そうすると票が稼げないじゃないですか！ 1位になりたいって気持ちがどこよりも強いんですよ！ そのためには一工夫二工夫必要だなって。そこで「私たちはマジメにふざけよう、私たちには鯛があるじゃないか！」と思い立ったわけです。

──ざっと見せていただきましたが、鯛の着ぐるみのシーンが一番インパクトがありました。

徳永千奈美　ちょうど雪が降ったので、鯛を着て雪の上に寝てみることにしたんです。「Berryz工房にしかできないことはなんだ？」って考えたら、真剣にふざけるしかないなって。

清水佐紀　それがBerryz工房なんです。私も楽しんでやってました。

須藤茉麻　心の底からやり遂げた感じです。

嗣永　ライブのリハーサルの合間に撮ったんですけど、リハーサルより達成感があったんですよ。

──鯛って以前のツアーで使った衣装ですよね？ 着たのは何年ぶりですか？

清水　5年ぶりくらいになりますかね。

徳永　着心地は最高なんですけど、動きにくくて。よくこれでライブしてたなって思いました。

──保管はされてたんですね。

徳永　何体かは行方不明になったみたいですけど。さばかれたのかな（笑）。

「ぜひナース服は着てほしい」という要望が

──今回の写真集はストーリー仕立てになっているんですよね？

嗣永　そうなんですよ！ うまく説明して、佐紀ちゃん。

清水　鯛を着たらもう何着てもOKということで、ほかのメンバーにいろいろコスプレしてもらって、そこでストーリーを作って。まずは茉麻とももち（嗣永）が付き合ってて、2人を熊井（友理奈）ちゃんが影から見てる。でも気が付いたら茉麻が熊井ちゃんに惹かれて、ももちが1人になるっていうお話。で、私と徳永が鯛を着て存分に楽しみました。

徳永　ただただ楽しみました。

嗣永　箸休めですよね。

一同　あははは（笑）。

嗣永　第一インパクトとして、梨沙子と雅の正統派なコスプレを持ってきて期待感を煽る。次は氷で冷やされて新鮮な鯛を千奈美が演じてくれたので、そのあとは三角関係のストーリーが展開していく中に（夏焼の）セクシーポリスや（菅谷の）ナースが箸休めで入ったり、鯛が箸休めで入ったりして、展開していく感じで。

菅谷梨沙子　マネージャーさんから「ぜひナース服は着てほしい」という要望がありまして。ちょっと恥ずかしかった部分もあるんですけど、写真を撮られていくうちにだんだんノッてきちゃったんです。そこから嗣永監督から爪楊枝くわえてみようかって言われたり。

熊井友理奈　ギャップだね。

菅谷　楽しくやらせていただきました。

嗣永　でも、雅ポリスは全部セルフプロデュースです。

夏焼雅　男性も多いのでドキドキさせないとなって。電信柱を使ってポールダンス風に見せたり（笑）。どうにかしてセクシーに見せようと思って絡みついてがんばってみました。

須藤　私は髪をバッサリ切ったんで男役しかないなと思って立候補したんですけど、両手に花で楽しかった（笑）。でも最終的には美人（熊井）を取ったということで。

嗣永　私が美人じゃないみたいじゃん！（笑）

須藤　自称カワイイじゃなくて……美女が好きなんだなって。

熊井　私は少女マンガでありそうな三角関係を演じてみたんですけど、影でこっそり見てるのってつらいなと思って。最初は台本上（嗣永と立場が）逆だったんですよ。でも千奈美が「逆のほうがいいよね」って言い始めて。

徳永　だって、ももちに見とれるって絶対ないじゃないですか！

嗣永　それは失礼！（笑）

徳永　でも結果この配役でよかったと思います。

そのくらい1位を取りたいんですよ！

──この撮影、通りすがりの人に見られませんでした？

夏焼　コスプレして普通に街中を歩いてたので、「この人たちどうしたんだろう？」って目では見られてましたけど。

──平気だったんですか？

一同　まあ。

嗣永　そのくらい1位を取りたいんですよ！ 周りからおかしな人だと思われようが、雪の日に半袖で歩こうが、1位さえ取れれば！ 正直、ウチらがこんなに気合い入ってるの珍しいですよ。だから……お願いします！ どうにか！

──お願いされても……（笑）。

嗣永　自分で入れよう。

一同　あははは（笑）。

──ちなみにBerryz工房で最初にふざける人って誰ですか？

菅谷　ももち（嗣永）かな。雪合戦するときも、ももちから「ねえ、りぃちゃん行こうよ！」って誘ってくるので。

嗣永　最近わかったことがあるんですよ！ メンバー全員一斉に誘うと「えっ？」って空気になるんですけど、1人ずつ押さえていくっていうやり方を10年越しで覚えました。いいよって言ってくれそうな人から先に固めていくと。雅は断るんですけど、周りを固めていざ遊びだすとあとで一番弾けるタイプなんです。

熊井　こないだ雪合戦に呼ばれたんですけど、着いたときにはすでに雪球が準備されてたんですよ。しかもその雪球はももちが警備のスタッフさんに作らせたもので。

徳永　すごいなあ。レベル違うね、ももちは（笑）。

嗣永　ちょっと、言い方が悪いですよ！ “チームももち”なんですよ、警備のスタッフさんも。私からお願いしたんじゃなくて、日頃の不満とかを言いながらガンガン投げてたら警備のスタッフさんたちが「お手伝いします」って作ってくれたんです。

一同　あははは（笑）。

熊井　最終的には警備の皆さんも一緒に雪合戦してくれたんで、楽しかったです。

──須藤さんはそこに加わらず、一歩引いて見ていそうなイメージがありますが？

須藤　あ、でも最近は一緒に遊ぶようになりましたよ。ちょっと前は楽屋にいると「落ち着いてるね」って言われてたんですけど、最近は楽しそうだなって思うと混ざってますね。