B.O.L.T|聴けば自然と笑顔に 4人がこの世の中に咲かせる「スマイルフラワー」

かわいいハンドスピナーを探そう

──「スマイルフラワー」のミュージックビデオは、ビンテージの家庭用Hi8ビデオカメラを使って千葉県の館山ファミリーパークで撮影されたそうですね。メンバーは花畑の中でさわやかに歌っていますが、撮影当日はかなり風が強くて大変だったとか。

内藤 ダンスシーンもありつつ、曲や歌詞の雰囲気通り、自然な笑顔を撮ることが今回のテーマで。太陽の下で花に囲まれて撮影したので、自然と笑顔になりました。風が強く吹いてくれたおかげで思わず笑っちゃって、自然のパワーを借りていい表情が撮れたんじゃないかなと思います。

白浜 全体を通してピースサインをする振りが多いんですけど、最後のシーンでOKが出るまでずっとピースの手を振っていなきゃいけなくて、それが印象に残ってます。

高井 あと、カメラを持ってメンバー同士で撮影したり、遊具で遊んだりもして、ひさしぶりにブランコに乗ったんですけど……。

内藤 ちぃがブランコに乗った途端、「え、ブランコってどうやって漕ぐんだっけ……?」と困惑していて面白かったです。

高井 そのシーンだけ自然と笑えてないかもしれないです(笑)。ほかのメンバーはすごく高い位置で漕いでて。

青山 それと、メンバーが描いた絵もMVの中に登場するので、そのシーンにもぜひ注目してほしいです。それぞれにメンバーの個性が出てると思います。

最近スマイルになったこと

中学校のお昼休みにお友達と「今日の時間割楽しかったね!」って話したりして、“ショート女子会”をしたことです!

内藤 ちぃはメンバーそれぞれをイメージしたお花の絵を描いてくれたんですけど、「ごめん、るんぱんだけハンドスピナーになっちゃった」と言われました(笑)。そのかわいいハンドスピナーがどこに出てくるのか、ぜひ探してみてください。

高井 花びらに葉っぱを付け足したらハンドスピナーみたいになっちゃったんですよ(笑)。

新たな課題が増えてうれしい

──シングルには「BOLTSPRING 2021」で初披露された「OUR COLOR」もカップリング曲として収録されています。

高井 楽曲の持つエモさを表現したかったので、セットリスト後半の“聴かせるゾーン”に入れて披露したんですけど、パフォーマンスするのがすごく難しい曲で。体感的に今までで一番腹筋を使っていると思います。でも、作品をリリースするたびに成長した姿を見せていかなきゃいけないと思っていましたし、新たな課題が増えたのはうれしいですね。歌詞に「君」というワードが何度か出てきて、聴く人によってさまざまな解釈ができると思うので、ライブでは一緒に盛り上がりつつ、それぞれ自由に楽しんでほしいです。

──疾走感とエモーショナルさが合わさった楽曲で、「スマイルフラワー」とは対照的な雰囲気がありますね。

高井 でも、「OUR COLOR」では「1人ひとり違うからこそいいんだよ」ということを歌っていて。「スマイルフラワー」にも「一人ひとりが違ってみんな良い」という歌詞があるので共通する部分もあると思います。

内藤 「OUR COLOR」は歌詞だけ見るとかなり短めな曲なんですけど、実際に楽曲を聴くとなんだか長い物語を見ていたような気持ちになれて、少し不思議な曲ですね。ライブでも同じような衝撃や感動を与えられるようなパフォーマンスを見せたいです。レコーディングは意外とすぐ終わったんですけど、イントロで全員違う振りを踊っていたりと、4人みんながベストコンディションでないとライブでしっかり表現できない挑戦の曲なんですよ。私たち次第でもっと成長させられる曲でもあると思うので、早く完成した姿を見せたいと思います。

最近スマイルになったこと

あやなのちゃんから中学校の入学式の写真が送られてきたことです。お母さんに「孫の写真を見てるときみたいな顔をしてるよ」と言われました(笑)。

白浜 私はこの曲が届いた瞬間に「ヤバい! がんばらないと……!」と焦りました。それくらい難しくて、ライブでダンスも合わせて披露するとなると体力面も心配だし、一瞬でも集中力が切れたらお客さんに曲のよさが全然伝わらないと思います。中でも一番の課題なのが、「君が映る世界で」という歌詞のところで、16ビートの中、あやなのの2人で音程を変えながらコーラスを歌わなきゃいけなくて。曲の後半にあるので大変ですけど、そこで中学生になって成長した姿を見せられたらカッコいいなと思っています。初披露のときは喉の調子が完全ではなかった中、なんとかがんばってパフォーマンスできましたが、これからもっといいものを見せていきたいです。

青山 私もレコーディングの前に「ヤバい! なんで私できないの!?」と焦って自分を追い込んじゃったんですけど、レコーディングでスタッフさんに「自分に自信を持って堂々とやってみて」と言われて、その通りにしたらしっかり声が出たんです。100%の自信を持つのは簡単じゃないけどすごく大事なことで、常にその状態でパフォーマンスできるようになりたいです。

これがB.O.L.Tのライブなんだ!

──前回のインタビューでも「楽曲のよさを全部伝えられるようなパフォーマンスができるようになりたい」と言っていましたが、歌やダンスのスキルについて日々成長していることを実感できていますか?(参照:B.O.L.T「Don't Blink」特集 B.O.L.T×伊原六花

高井 最初の話に戻っちゃうんですけど、ダンスを控えていた時期、プロジェクションマッピング……じゃなくて清楚バージョンとも言ってるんですけど(笑)、その期間を経て、いい意味で何も考えずに体を動かせるようになったんです。それまでは頭の中で考えながらパフォーマンスしていたんですが、曲が流れてきたら感じたままに動けばいいんだと思って、そういう気持ちで踊っていたらダンスの先生にも褒められました。

内藤 私も今まではわりと頭の中で考えながらパフォーマンスしていたんですが、後ろに流れている楽器の音とか、B.O.L.Tの曲をもっと知ろうと思うようになって。音楽に合わせるというより、自分も1つの音になった気持ちになって動くことで、今まで以上に自然とライブを楽しめるようになりました。それもあってか、ファンの方も一緒に盛り上がってくれるようになって、「BOLTSPRING 2021」で自分が跳びたくなって体を浮かせていたらみんなも一緒に跳んでくれたんです。音楽に身を任せて心から楽しむことが大事なんだなと実感しました。

高井 その光景は忘れられないよね。アンコールの「星が降る街」の落ちサビで下を向いて歌っていて、パッと顔を上げたらみんな跳んでいたんです。「これがB.O.L.Tのライブなんだ!」と感じて、めちゃくちゃ幸せでした。

──B.O.L.Tの楽曲は音も振り付けも躍動感がありますし、どの曲もライブで真価を発揮しますよね。青山さんと白浜さんの成長についてはどう感じていますか?

高井 ライブのMCで同じメンバーという目線で話せるようになったというか。以前は2人ともまっすぐ1点を見つめている感じだったんです(笑)。あと、ライブ中の対応力も上がったと思います。前はちょっとでもリハーサルと違うことが起きたら挙動不審になるイメージでしたが、3月に謝恩会というテーマでやった2人の小学生ラストライブで「ライブ中にハプニングが起きても2人は対応できるのか」を確かめるドッキリをやったら、笑顔で楽しんでくれて。こんなに2人の対応力が上がってるとは思ってなかったので驚きました。

内藤 私たち以上にスタッフさんのほうが心配してたよね(笑)。前はメロコアという楽曲のジャンルについてもよくわかってない状態で、ただひたすらに歌って踊ってる感じだったけど、今は歌詞の意味や歌い方についてしっかり考えていて、ステージ上でキラキラしていると思います。

青山 私は自分に表現力が足りないと思っていて、以前は伝えたいことを表に出すことができなかったんです。お客さんを煽るのも単調になってたんですけど、「BOLTSPRING 2021」のときに先生に「煽りめっちゃうまくなったね!」と言っていただいて、ダンスがさらに好きになったし、もっと表現力を付けたいなと思いました。MCでも「楽しかったです」とただ言っていた感じだったのが、その場で思ったことを言えるようになりました。これからもダンスの表現力とMCをがんばりたいです。

白浜 私は特に歌唱力を伸ばしたいなと思っています。高い声が出なくて裏声に逃げちゃったり、声を出しすぎて枯れちゃったりすることがあるんですけど、自分の声の調子は自分でしか理解できないので、ちゃんと調整して、皆さんにいい歌声を届けたいと思います。ただ笑顔で歌うだけでは楽曲の意味を伝えきれないので、表現力も意識していきたいです。

B.O.L.T