「JMS presents BODY and SOUL TOUR」 |Keisaku "Sit" Matsu-ura(COUNTRY YARD)、Ryo(Crystal Lake)、難波章浩(NAMBA69)、AG(NOISEMAKER)、笠原健太郎(Northern19)、Hiro(SHADOWS) ヘッドライナー6組が語る、ライブバンドの真髄

力強さ、土臭さ、トレンドカルチャーを提示していくツアーに

──「BODY and SOUL TOUR」の主催者であるそのKTRさんから、メッセージをいただいてます。今回のツアーの目的について、「今のJMSを象徴するライブバンドが集結することで、力強さ、土臭さ、そしてトレンドカルチャーを提示していくツアーを目指しております」と。

一同 おおー(拍手)。

難波 そう言えば、KTRが何を思ってこれを企んだのかっていうのは知らなかったな。なるほどね。

──今のコメントを聞いてどうでしょうか。

Hiro 「土臭い」ってどんな匂いかなーって。

一同 あはは(笑)。

Hiro 俺ら、そんな匂いしてんのかなー(笑)。

笠原 土臭さって言うか、泥臭さっすかね。聞いた瞬間、「あ、なるほど!」って思いました。

勢いのCOUNTRY YARD、スーパーカオスなCrystal Lake

──泥臭さっていうのはどのバンドにも共通してありますよね。さらに、KTRさんからは今回のツアーでそれぞれのバンドに期待してることについてもコメントしていただいているので、ここからは各出演バンドについて話をしていきたいと思います。まず、KTRさんがCOUNTRY YARDに期待することからいってみましょう。「メロディックパンクの枠を飛び越えたオルタナティヴ要素が強いバンドなので、持ち前の振り幅のあるパフォーマンスを期待しております」。

Sit そこはもう、持ち前のものを全部出して思いっきりがんばりたいですね。

──COUNTRY YARDが「ここだけは負けない」というところや、ほかの皆さんがCOUNTRYのここには勝てないと思う部分はありますか?

笠原 下手ギターの人のパンチ力ですかね(笑)。

難波 Sitのジャンプ力! ベース持ってあんなにジャンプできるのヤバい!

Sit うれしいですね。自分たちとしては、ライブに関して事前に決め込まないのがいいところなのかなと思います。バッとやってバッと終わるっていう勢いでは、いいところまでいけてると思います。

──では続いてCrystal Lakeにいきましょう。「『スーパーカオス』、『美の世界観』、『エクストリームハイブリッド』、これに尽きます」とのことです。

Ryo(Crystal Lake)

一同 おおー。

AG カタカナ多め(笑)。

Ryo 自分たちが追求しているトップ3がそれなんで。バンドによってカオスのタイプが違うと思うんですけど、よりエクストリームにヘヴィにガツンとカマせるのは自分たちしかいないと思ってるんで、顔面にパンチ食らわす勢いでやりたいですね。

Sit Crystal Lakeは自分たちとは出してる音もやってることも違うんだけど、マインドは近いんですよね。

笠原 バンドに対するイメージってそれぞれあると思うんですけど、Crystal Lakeの場合は、そのイメージを軽く超えてくるんですよ。いろんな人が好きになれる要素があるバンドだと思います。

難波 今、世界にはいろんなジャンルの音楽があるけど、その中でもハードコアって世界的に台頭してきていて、日本で同じレベルの音を出してるCrystal Lakeは本当にすごいと思う。

最先端のNAMBA69とハーコーなSHADOWS

──では、NAMBA69について。「NAMBA69のライブは、楽しさの中にもめまぐるしい緩急が起こるライブ、要はジェットコースターみたいなライブなんです。異次元の世界に連れて行ってください」だそうです。

難波 ああー、ありがとうございます! 連れていきたいですね。

──自分ではNAMBA69のことをどう見てますか?

難波章浩(NAMBA69)

難波 俺はHi-STANDARDの活動を2000年に休止したあとにダンスミュージックに走った時期があって、どれだけハードコアなダンスミュージックを作れるかってことにチャレンジしてたんですよ。その頃から、ハードコアとダンスミュージックと、俺が持ってるメロディアスな要素が合わさったものを作りたいっていう思いがあった。それがついに完成したのがNAMBA69。音はヘヴィでハードコアの要素を取り入れつつも、メロディがしっかりしててキャッチーな部分もあるっていう。世界的にポップパンクとかイージーコアが出てきたときには「そうそう、この感じ!」って思ったし、俺の中でNAMBA69は世界の後追いじゃなくて同時進行なんですよね。

Ryo 今、難波さんがおっしゃったみたいに、NAMBA69は最先端の音楽を取り入れつつ、彼らにしかできない日本のパンクを作ってる感じがしますね。

AG  NAMBA69からは海外のスタイルをものすごく感じますよね。僕も海外のハードコアとかパンクを聴いてて、Four Year StrongとかA Day to Rememberも好きなんですけど、確かにそういう要素が感じられます。あと、NAMBA69は鳴らしてる音も大事なんですけど、どういう言葉で何を伝えようとしているのかっていうのも僕の中では重要で。NAMBA69からツアーに誘ってもらって彼らのライブを観たときに、そういう意味ですごいと思える部分がたくさんあったんです。もちろん難波さんはキャリアも長いし、いろんなシーンを見てきてるのでなおさら。

難波 俺のバンドマンとしてのキャリアは確かに長いかもしれないけど、NAMBA69のキャリアはこの中で一番下だからね。いつでもチャレンジ精神がありますよ。

──次はSHADOWSです。「どんな時も時代に媚びずに、『らしさ』を追求したオリジナルストリートパンク。いかに音楽がリアルかってことを来てくれるお客さんに伝えてほしいです」とのことです。

Hiro(SHADOWS)

Hiro あざっす! 自分はバンドが好きで、バンドをやってる自分も好きだから、誰かに勝つとか負けるってことを考えたことが一度もなくて。やっぱり、みんなが出してる音はその人たちの生き方だと思ってるし、俺はそこをすごくリスペクトしてます。この6バンドでオムニバス盤を出せるぐらいだと思う。自分たちも今作り上げてる音がカッコいいと思ってバンドやってるから、そこは自信を持ってますね。

──SHADOWSについては皆さん、どう見てますか?

Ryo SHADOWSはすごく“ハーコー”なんですよね。世界的にみんなリアルなものを求める流れがある中で、SHADOWSはそれをずっと続けてきているし、音にも現れていると思う。時代の先を行ってる音だし、そこがリアルですよね。一音一音に説得力を感じてます。

Hiro あざす! 音源に関しては俺も難波さんと一緒で、俺が好きなメロディックパンクの要素をどうやったら入れられるかっていうのを前のバンドから考えてやってきてるんで、それが自分らでも新鮮に聞こえるときがありますね。

難波 やっぱり、Hiroくんの声とメロがキャッチーなんだよ。すごく好き。あんな声が出せるのは選ばれた人だけだと思う。

Hiro (目の前に置いてあるコーヒーを見ながら)これがお酒だったらイッキしてますね(笑)。

一同 わははは!(笑)