BiTE A SHOCK|“第2のBiSH”オーディション発、男女6人の物語はまだ始まったばかり (2/2)

ここにいなければ“第2のBiSH”には反対だった

──“第2のBiSH”という立ち位置で、世の中からの期待が大きくのしかかっていますよね。清掃員(BiSHファンの呼称)からもいろんな反響があることは、もともとBiSHが好きだった皆さんなら理解できる部分もあるのではないかなと。

RiNA 私も、ここにいなければ反対派でした。私にとってはBiSHさんの曲を聴いて「がんばろう」と思えることがすべてなので。同じような清掃員の方にどうやって刺さるのか……まだちょっとわかりませんが、BiSHさんが大切にしてきたものを形にしているということがライブでは伝わると思うので、まずライブに足を運んでもらうことが大事だなと思います。そのための試行錯誤をしていきたいです。

RYUUSEi BiSHさんは東京ドームを埋め尽くすくらい愛されている中での解散だったので、僕たちを後継グループとして選んでいただきましたけど、代わりにはなれないかもしれない。僕たちがやらないといけないことは、僕たちの魅力が詰まったライブをすることだと思います。BiSHさんに負けないくらいたくさんの人に愛されるような、僕たちの個性が詰まった熱いライブをしていきたいです。

BiTE A SHOCK

BiTE A SHOCK

MAHiTO 僕たちはメンバーそれぞれに特化した部分があると思うので、6種類の組み合わせによっていろんなバリエーションを生み出せると思う。そこを見せられたら多くの人がライブに来てくれるんじゃないかな。そこからファンになってくれるかどうかは僕たちのライブ次第だけど。

HANANO ライブでは、いかにお客さん1人ひとりにちゃんと届けるかを大事にしたいですね。

──HARUTOさんとしては、その課題をどうのようにクリアしていこうと思っていますか?

HARUTO うーん……。

MAHiTO HARUTOの歌声を聴いてもらえればイチコロでしょ?

HARUTO うん、それはそう。

RYUUSEi (笑)。

──否定的な意見も乗り越えられる自信がHARUTOさんにはあるということですよね。

HARUTO

HARUTO

HARUTO この6人なら絶対に大丈夫です。

RYUUSEi 意外と熱い男なんですよ。

MAHiTO クールな“青い炎”タイプです。

RYUUSEi 気付かないうちにメラメラと奥で燃えてるタイプなので。僕たちは素人集団と言われることもとても多いんですけど、ある意味、今は「ゼロ」の状態を知っていただいてる段階だと思うんです。だからこれからの成長度に期待していただきたいです。今ファンになっていただければ……何になるんですっけ?

RiNA “古古参”です!

──古参ファンよりも古い“古古参”になれると(笑)。

RiNA 私が作った造語なんですけど(笑)。

MAHiTO 僕らのサクセスストーリーを見ていただけます。

泥臭く一生懸命に全力でやる、BiSHさんのように

──BiTE A SHOCKは「世界をとりたい」とまで宣言していますよね。今、日本を含め世界中に、本気で世界をとりにいこうとしているグループがたくさんいて、小さい頃からレッスンを受けてきた人たちも多い中で、BiTE A SHOCKとしては何を個性や武器にして世界を魅了していきたいですか?

HANANO 全力でぶつかれば、言語関係なく自分たちの魅力が伝わるんじゃないかなって思います。歌がうまいとか、ダンスがうまいとか、そこでは敵わない部分がもしかしたらあるかもしれないけど、BiSHが育ててきた泥くさい部分や、全力でがむしゃらなところが世界に伝わったらいいなと思います。

RiNA 出川哲朗さんが「出川イングリッシュ」で見せる、あの勢いのあるカタコト英語みたいな感じ。

MAHiTO ちょっとよくわかんないですけど(笑)。

RiNA 全力で伝えようとすると誰かしらに届くものがあるということです。

RiNA

RiNA

MAHiTO そう。ロールモデルは高校球児ですね。あれって、なんか伝わるじゃないですか。プロ野球より野球がうまいわけでもないけど、なんであんなに心に響くんだろうって考えると、全力でやってるからだと思う。アウトだとわかってもヘッドスライディングするような気持ちでいきたいです。

RYUUSEi 泥臭くやることや一生懸命やることは、うまさとか関係なく意識的にできるものだと思っていて。BiSHさんはずっとそれをやり続けて、たくさんの方々に愛されるアーティストになったと思うので、僕たちも泥臭ささや一生懸命さは忘れずにいたいなと思います。

RiNA これでもかこれでもかって、わざと困難にぶつかりにいくくらいの勢いで、前に突き進む根性やがめつさを大事にしていきたいです。

Rap Monster MAHiTO=RMM

──リリースされている楽曲3曲についても聞かせてください。(sic)boyが書き下ろした「Patient!!」は、“病み / 闇”から這い上がっていく強さを表現したもので、「困難もかみしめて乗り越える」という意味を持つBiTE A SHOCKのテーマソングともいえるような1曲ですよね。

HANANO 私はもともと(sic)boyさんの曲をめっちゃ聴いていたので、楽曲を提供していただけて超うれしかったです。BiTE A SHOCKという名前の通り、どんな困難にも喰らい付いていく自分たちの姿が書かれた素敵な歌詞で、自分を奮い立たせてくれるような曲ですね。私たちの最終審査の課題曲にもなった大切なデビュー曲です。

──HANANOさんがオーディションを受けた背景を知ると、「いくつになっても卑屈になってる 引きずりあって己を嫌ってる」というパートがさらに響いてきますね。

MAHiTO 僕がレコーディングしてるときに、(sic)boyさんが「何か足りないなあ……そうだ、ラップだ!」とおっしゃって。そこから僕の体感では2分くらいで最後のサビのラップを作ってくれたんですよ。いやあ、マジでカッコいいです。

MAHiTO

MAHiTO

──MAHiTOさんのラップは今後もBiTE A SHOCKの大事なカラーになっていきそうですが、もともとラップは好きだったんですか?

MAHiTO このオーディションを受け始めてから音楽に携わる機会が増えて、ラップってカッコいいなと思うようになりました。¥ellow BucksさんとRYKEY DADDY DIRTYさんをめっちゃ聴いてます。6人の中ではラップを任せられるような立ち位置、言うならラップモンスターになっていきたいです。名義も決めました、ラップ・モンスター・MAHiTOで「RMM」。

──カッコいい!(笑) 「Patient!!」の中で特に気に入っているポイントはありますか?

SAORi 私は「君の周り闇からまって」と歌うところの歌詞や雰囲気がすごく好きです。

SAORi

SAORi

RYUUSEi 2番の始まりですね。いいよね。

HANANO RYUUSEiが歌ってるところだね。でもオーディションではさおちゃん(SAORi)が歌ってたんだよね。

RYUUSEi リズムが跳ねてる感じで、僕もそこが一番好きです。

真夏の新曲は「ちょっとエロい」

──「THE NEXT」は元Shiggy Jr.の原田茂幸さんが作曲編曲を手がけた楽曲で、「Patient!!」とはひと味違うポップミュージックになっています。「Patient!!」で立ち上がったみんなの続編を描くかのような、前向きさがあふれ出た楽曲です。

HANANO そうですね。強気な曲です。「THE NEXT」は社長の渡辺さんが作詞してくださった曲で、私たちの選手宣誓の曲になっていると思います。「僕らが全部正解」って、前に突き進んでいく感じのカッコいい曲です。

HANANO

HANANO

──でもこのメロディ、歌うのが難しそうですよね。

HANANO 難しい!

RYUUSEi 難しいんですよ。「Patient!!」とは違う難しさがあります。「Patient!!」はグルーヴ感をどう出すかという難しさがあるんですけど、「THE NEXT」は1人ひとりがどうバトンをつなぐかを考えながら歌っていします。

HANANO 朝起きたらまず1回歌ってます。「駆け出せ全力で前へ」って。出だしだから。

RYUUSEi 出だし大事ですよ。

──そして最新曲が「常夏プラネット」。ゴキゲンなサマーチューンができあがりましたね。

MAHiTO アゲアゲで、ラップが多くて、RMMには持ってこいです。聴いた瞬間、僕のための曲なんじゃないかなって思っちゃったくらい好きな曲ですね。今年の夏は海の家とかいろんなところで「常夏プラネット」が流れてほしいです。

RYUUSEi ドライブで流してほしい。ちょっと窓が開いてる車から聴こえる曲がこれだったらうれしいよね。

HANANO エロ!

RYUUSEi 別にエロくはないのよ(笑)。

HANANO でもこの曲、ちょっとエロいじゃないですか。

RYUUSEi ちょっと大人の表現があってね。

MAHiTO 僕は「朝から晩まで きみとプラネット」という歌詞を見たときに、そういう方向にしか聞こえなかったわけですよ。でもレコーディングのときに空さん(作詞作曲を手がけた友成空)に聞いたら、もちろんそういう意味もあるけど、「引力」「引きつけ合う」という意味も含んでるらしくて。その話を聞いたときに「めちゃくちゃ深いな」って感動しました。

RYUUSEi 「Patient!!」はど頭からずっと「迫力」や「カッコよさ」という要素が大きくて、「THE NEXT」は楽しみながら全員で作り上げている感があるんですけど、「常夏プラネット」は飛び跳ねる系だと思っていて。夏のイベントに持ってこいの曲だなと思います。ライブで盛り上げられるような曲にしていきたいですね。

RYUUSEi

RYUUSEi

MAHiTO ライブのときは「朝から晩まで」で、みんなにマイクを向けて「きみとプラネット」って歌ってもらいたいよね。

RiNA やりたい!

HANANO ほかの2曲はオーディション中にレコーディングしていたんですよ。12人全員、曲全体を歌って。

──へえ! デビューメンバーが決まってから、それを切り貼りしてミックスしたということですよね。

HANANO そうなんです。デビューが決まってからは覚悟を持って歌っています。

──この3曲を携えて、次はどんな目標へと向かいますか?

RYUUSEi お披露目ライブはBiSHさんの曲を借りてやらせていただいたので、まずは僕たちの曲だけでワンマンライブができるようになることが1つの大きな夢です。次は会場を満員にできるように、一歩一歩、がんばっていきたいなと思います。

HARUTO あとミュージックビデオの100万回再生。

MAHiTO 狙うなら億でしょ!

RYUUSEi BiSHさんは東京ドームで解散ライブをやられましたけど、BiSHさんを超える勢いで、6大ドームツアーができるようなアーティストになれるようにがんばります。

プロフィール

BiTE A SHOCK(バイトアショック)

日本テレビ系で放送された“第2のBiSHを生み出す”オーディション番組「BiSH THE NEXT」から生まれた男女6人組グループ。4カ月におよぶオーディション、練習の日々を乗り越えデビューを勝ち取ったMAHiTO、SAORi、RiNA、HARUTO、RYUUSEi、HANANOは、メンバー決定からわずか3時間後、日本テレビ系音楽特番「THE MUSIC DAY」の生放送でパフォーマンスを披露した。メンバー決定からわずか16日後には東京・東京国際フォーラム ホールCでお披露目ワンマンライブ「Why don't you BiTE??」を開催。(sic)boy提供によるデビュー曲「Patient!!」、元Shiggy Jr.の原田茂幸提供の「THE NEXT」を配信リリースし、8月に友成空、Yohji Igarashiが手がける新曲「常夏プラネット」を発表した。