現在のBiSに立ちはだかる課題
──現時点でBiSの課題があるとしたらどんなところでしょうか。
ネオ ライブの見せ方についてはずっと考えていて、練習したものを見せるだけの発表会になっていたらいけないと思ってます。私たちは一生懸命歌って振りをそろえようと必死なんですけど、ライブそのものについて考えすぎてたのかなとも感じていて。「ダンスはぴったりそろえないといけない」と言われたら確かにそうだけど、それを意識しすぎるとお客さんを巻き込んで、盛り上げられていなかったということのがあったので。
イトー 対バンの機会が増えてきましたけど、ほかのWACK所属グループが出る現場であればBiSを知ってくれている方もいると思うんです。それについては恵まれた状況だと思いますけど、私たちはWACK以外のアーティストさんのファンをどうしても取り込んでいきたくて。でもそれがいつもできてるかと言えばまだ全然です。自分たちがライブをすることに精一杯になってしまっているところがあるので、どうしたらもっと取り込んでいけるのかを考えていかなきゃいけない。
チャント お客さんを増やすのは本当に難しいと感じました。イベントに出演させていただいたときに、お客さんの手が一切挙がらないときもあるんですけど、どうすればいいんだろうって。
トギー 手が挙がらないのはめっちゃ悔しいです。
イトー ギュウゾウさん主催の「ギュウ農フェス」のときに前のほうで観てる人たちが盛り上がっていても、後ろのほうで棒立ちしてる人がまだ多かったんです。なんとかして盛り上げてやろうと思うんですけど、最後までそれができないと本当に悔しくて。
トギー せっかくならみんなに楽しんでほしいから、どうしたらいいのかをずっと考えてます。
チャント フロアの後ろのほうを煽ってもなかなか手を挙げてくれない。無理やりやらせるものでもないし……どうすればいいんでしょうね(笑)。
イトー 手は挙げないけど心の中では楽しんでるのか、「早く終わらないかな」なんて思われてるかまではわからないです。だからこそ、私たちは観てくれた人の印象に残るようなライブをし続けられるようになりたい。手が挙がらなくても、「初めて観たけどBiSのここがよかったな」と少しでも思ってもらえるように。
トギー 観てくれた人の記憶に残るようなライブをしたいです。
──そういう課題意識を持って続けていくことで見えてくる景色もありそうですね。
チャント はい。あとは……やっぱりトーク力が欲しいとはいつも思います。ラジオ、インタビューもそうだし、もっともっとしゃべれるようになりたい(笑)。
イトー 課題だらけですが(笑)、1つずつなんとかしていくしかない。
ツアーは初日から死ぬ気でやり抜く
──来年1月にはほぼ1カ月で全国8カ所を回るツアー「"LIVE DAM Ai" presents STAND BY BiS」が始まります。初めてライブをする会場だらけだと思いますが、各地で盛り上がるといいですね。
イトー 今回、北海道から沖縄まで回るので今まで行ったことないところにも行けるし、地元に来てくれないとライブを観られないという人にもやっと会いに行けることがうれしいです。今のBiSを初めて観る人がたくさんいると思うので、どんどん好きになってほしいし、満足して帰ってほしい。めちゃくちゃ最高のライブをしたいという気持ちなので、「楽しかった」「もっと行きたい」と思ってもらえるようにしたいです。
ネオ 1つひとつの公演で後悔したくないです。8カ所9公演ですけど、ファイナルに向けてがんばるんじゃなくて、最初から全部本気で、すべて死ぬ気で素晴らしいものを見せたいです。だんだんといいライブができていくツアーではなくて、スタートダッシュをしっかり切って全公演を最後まで本気でやり抜きたいです。じゃないと後悔するから。
イトー アルバムの曲を含め、ライブでしか表現できない世界があると思うから楽しみにしていてほしいです。今回のシングルで持ち曲が2曲増えたから、今まで「STUPiD」とか「thousand crickets」を3回連続で歌ったりしてきましたけど、これからどんどん楽曲が増えてくるとしたら、1度のライブで歌える楽曲にそのうち限りが出てきます。今は1回のワンマンライブで持ち曲を全曲歌えてますけど、今後それができなくなることも考えたら、今歌っている曲をもっと大事に、丁寧に歌って届けていきたいなと思います。
──次のファイナルは東京・LIQUIDROOMで、皆さんにとって最大キャパの会場になります。各地のファンを迎えに行くという意味でも、ネオさんがおっしゃっていたように初日公演から勝負ですね。
イトー 絶対ソールドアウトさせたいです。
ネオ うん。させたいな。
トギー 絶対にいいものにしたいです。
イトー 地方の人たちにはツアーでいいライブを観せて、「東京まで遠征してファイナルにも行きたい」と思わせたい。でももっと言うと、先にソールドアウトさせたいです。始まる前に「やっぱり行けばよかった!」って思わせるくらいのライブをどんな場面でもしたいです。
トギー 「チケットを買っておけばよかった」ってね。
チャント 新曲を聴いたらライブに来たくなるかもしれないし!
──シングルのリリース直後にはCARRY LOOSEとのツーマンライブも控えていますね。このインタビューが結果が出る頃には結果が出ていると思いますが、駅伝で勝ったほうがメインアクトということで負けられない戦いが続きますね(参照:渋谷~熱海往復200kmを走破!BiS vs CARRY LOOSE対抗駅伝の勝者はCARRY LOOSE)。
イトー 勝ちに行く自信はめちゃくちゃあります。
チャント 絶対に勝ちます。
ネオ はい。勝ちます。
トギー 負けるつもりなんて全然ないんで。
──いきなり超強気になりましたね(笑)。
チャント いや、もう気持ちで負けてられない!
トギー そう。気持ちでやるしかないので。
イトー 駅伝に限らず、いろんなものをいろんなところからかっさらっていきたいと思ってます。
ネオ まだ今のBiSを知らない人がたくさんいるので、すべて全力でがんばります。
ライブ情報
- BiS×CARRY LOOSE共催ライブ「CARRY BiS」
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2019年11月24日(日)
東京都 WOMB
<出演者>
メインアクト:CARRY LOOSE
オープニングアクト:BiS
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2019年11月24日(日)
東京都 WOMB
- BiS 24時間イベント「Let's have a 24 hour BiS's party」
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2019年12月28日(土)
東京都 UNIT
OPEN 4:30 / START 6:00
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2019年12月28日(土)
東京都 UNIT
- BiS 2nd TOUR 「"LIVE DAM Ai" presents STAND BY BiS」
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- 2020年1月4日(土)宮城県 enn 2nd
- 2020年1月5日(日)愛知県 APOLLO BASE
- 2020年1月11日(土)沖縄県 G-shelter
- 2020年1月13日(月・祝)大阪府 SUNHALL
- 2020年1月18日(土)広島県 HIROSHIMA BACKBEAT
- 2020年1月19日(日)福岡県 DRUM SON
- 2020年1月25日(土)北海道 KLUB COUNTER ACTION
- 2020年1月26日(日)北海道 KLUB COUNTER ACTION
- 2020年2月3日(日)東京都 LIQUIDROOM
- BiS(ビス)
- イトー・ムセンシティ部、チャントモンキー、ネオ・トゥリーズ、トギーからなるアイドルグループ。もともとは2010年にソロアーティストとして活動していたプー・ルイを中心に結成された。さまざまな伝説を残しつつ2014年7月に解散したが、2年後の2016年7月にプー・ルイが再始動を宣言し、新メンバーを加えて9月に再結成ライブを行った。2018年3月の東京・両国国技館公演「BiS 2nd BEGiNNiNG TOUR FiNAL WHO KiLLED IDOL??」をもってプー・ルイが卒業。2019年3月にシングル「Are you ready?」をリリースしたあと、5月に第2期BiSは解散した。6月に第3期BiSの始動が告知され、新たなメンバーで8月にフルアルバム「Brand-new idol Society」をリリース。同月に初ワンマンライブ「THiS is BiS」を東京・中野heavysick ZEROで開催した。9月より第3期初のツアー「PAiNFUL TRiCKY SADiSTiC DEADLY TOUR」を行い、10月に新メンバーのズズ・デスが加入するも、お披露目前に脱退。11月20日にメジャー1stシングル「DEAD or A LiME」をリリースし、2020年1月からは2ndツアー「“LIVE DAM Ai” presents STAND BY BiS」を開催する。