アルバムはピュアでシンプルなロックを目指した

──アキラさんもお姉ちゃんと一緒でプロレスが大好きなんですね。ほかに何か趣味とかあるんですか？

アキラ　最近は「キン肉マン」のアニメを観てます。昔の作品を観るのが好きですね。

モモセ　そもそもお母さんが女子プロが好きで、夏休みの家族旅行が東京に来てデスマッチを観ることだったんですよね。

──まかり間違ったらそっちの道に進んでたかもしれないですね。

ウイカ　いざとなったら入れようと思ってます。どこか入りたいところあったよね？

アキラ　OZアカデミーです。

ウイカ　たくましくなって帰ってこい！

──歌はやっていたんですか？

アキラ　友達とカラオケに行ってたくらいで、人前で歌うのはこれが初めてです。

──では育成としてはまた最初からという感じですね。

ウイカ　モモセほどではないですが、それに近い勘はあると思ってるので楽しみです。

──ライブを観る限りでは堂々としてましたし大物感が漂ってました。

アキラ　でも日常生活から困り顔なので、そこは直していきたいです。

──この4人で新たなスタートを切るわけですが、10月26日に3rdアルバム「bi bi bi bi bi」がリリースされます。これまでの作品とちょっと印象が違う楽曲が多いように思いました。ロック系の楽曲が多いような。

ウイカ　そうですね。ロック方面に寄ったんですけど、さらにそぎ落としてピュアでシンプルなロックを目指してみました。私としては1stアルバムと2ndアルバムを足して2で割ったような。アキラも入ったのでさらに進化した楽曲になってると思います。BILLIE IDLEの入門として初めて私たちの楽曲を聴く人にオススメしたいアルバムですね。1st、2ndのいいところを集めた感じでもある。

──1st、2ndではいい意味で実験的なこともやってたように思います。それらをそぎ落としていって今の4人でやっていきたい音楽を1枚に集約してますよね。かつ、とてもライブを意識して作ってると感じました。

ウイカ　その通りです。1stとか2ndって個性を出そう出そうって思いながらBILLIE IDLEらしさを追求していったアルバムだったんですよ。でも今回は1年半でBILLIE IDLEという基盤ができて、スタッフもメンバーも「BILLIE IDLEだったらこうだろう」と思いながら作っているので、我々らしさというものがちゃんと出せてるなと思います。

──BILLIE IDLEとしてやっていきたい楽曲の方向性がわかってきたので、今回のアルバムではそういう楽曲に寄っていこうと？

ウイカ　そうですね。3曲目の「本当の夢を」みたいな明るいロックはBILLIE IDLEらしいですし、10曲目の「ジャッキーの大冒険～地獄よりの使者～」とかは1stの「my case」みたいなオチ的な位置付けの楽曲でもあって。あとはBILLIE IDLEぽいといえば「泣きそうサンデー」かな。これがやっぱりシンプルで懐かしい感じがすると思います。NIGOさん曰く、アルバムの前半5曲がA面、後半5曲がB面という位置付けらしく。B面のほうが遊んでたり色が強かったりするかもです。対してA面はBILLIE IDLEらしさが伝わるものになってるかなと。