ナタリー PowerPush - BABYMETAL

夢は世界征服!

MOAMETAL インタビュー

キツネ様もついてるし大丈夫かな

MOAMETAL(Scream, Dance)

──SU-METALさんとYUIMETALさんにも訊いたので、MOAMETALさんにも教えてもらいたいんですけど……。

成績ですよね?

──あっ、YUIMETALさんとは打って変わって自信ありげだ(笑)。はい2学期の成績はいかがでした?

MOAって1週間くらい前からはテスト勉強を始められないタイプなんですよ。2学期の期末の勉強も結局1日前とか2日前とかに始めたんですけど、保健体育は60点中58点で、音楽は60点中52点でした。数学でうっかりミスがあったりもしたんですけど、一応全部平均点より上だったので、3学期ももっとがんばりたいな、と思います。

──がんばってください! さて2012年のBABYMETALの活動の中でもMOAMETALさんにとって一番印象的だったことは?

サマソニが一番印象に残ってます。ステージの手前にフードコートみたいなのがあったんですけど、そこでごはんを食べていたお客さんがBABYMETALを観てビックリしてたのも覚えてるし、いろんなアイドルさんとかバンドさんがいる中でBABYMETALを出してもらえたのもうれしかったし。そのサマソニでシンガポールでライブをやることをはじめて発表できたこともよかったし……。

──サマソニってBABYMETALファン以外のお客さん、それもいわゆるロックファンのお客さんが中心じゃないですか。そういう人たちを前にステージに立つときって緊張したりは?

たぶん緊張してたりはしたと思うんですけど、BABYMETALのライブには神が降臨してるんですよ(笑)。

──その神様っていうのは、みなさんのメロイックサインが影絵のキツネの形であるように……。

キツネの神様DEATH! そのキツネ様が降臨しているので、ライブの瞬間のことはあんまり覚えてないんですけど、でもお客さんがキツネサインとかヘドバンとかを一緒にやってくれて楽しかった記憶はあるって感じDEATH。

──サマソニに限らず、ステージではあまり緊張はしない?

本番直前になると緊張しなくなるというか。お客さんの歓声を聴いたり、ステージのスモークとかを観たりしたら、もうスイッチが入ってますね。

──どうしたら13歳の若さで、その度胸って身に付くものなんですか?

なんでだろう……。自分を信じてるから? レッスンとかもすごいしてるし、キツネ様もついてるし、大丈夫かなって(笑)。

「イジメ、ダメ、ゼッタイ」は心に響きやすい曲

──なるほど。そして今回、その努力の成果でもあるデビューシングルをリリースしたわけですけど、MOAMETALさんにとって「イジメ、ダメ、ゼッタイ」ってどういう曲ですか?

イジメっていうすごく重たいテーマの曲なので、SU-METALの歌に酔いしれるというか、歌をしっかり聴いてもらいたいんですけど、YUIとMOAの掛け声でも盛り上がってもらいたいというか。さっきSU-METALが言ってたみたいに、掛け声が入ることで聴きやすくなっているというか、心に響きやすくなってるんじゃないかな、って思っているので。

──2人の声のおかげもあって「イジメ、ダメ、ゼッタイ」ってちょっとコミカルな印象の曲でもありますもんね。

でもこの曲ってすごく長いんですよ。

──アイドルのデビューシングルで6分オーバーっていうのは確かに珍しいのかもしれない。

よく聴くと長い曲なんで、私たちが疲れに耐えながら歌っている感じとか踊っている感じっていうのがイジメに耐えてる感じにつながるんじゃないかな、っていうふうにも思ってます。

──MOAMETAL&YUIMETALのキャッチーな声が入ってはいるけど、曲の構成からしてイジメを軽く扱っているわけではないことがわかるようにはなっている、と。

はい。

MOAMETALらしさは元気さとか面白さ

──レコーディングは順調でしたか?

YUIとMOAはいつもは同じブースに入って手をつないでレコーディングしてるんですけど、今回は向かい合ったブースに1人ずつ入って同時に録ってて。アイコンタクトしかできなくて、すごく緊張とかもしたし「慣れないな」とも思ったんですけど、やっぱり気が合うのか、才能なのか……(笑)。

──あはははは(笑)。いつもどおり2人のタイミングはバッチリだった?

合いました。でも「Catch me if you can」のレコーディングのときはMOAとYUIは正反対で……。

──正反対?

ファンの方に初めてCDで2人の歌声を聴いてもらえるのはMOAもYUIもすごくうれしいと思っているんですよ。でも、MOAは「Catch me if you can」の最初の音がすごく好きで(笑)。天使が階段から降りてくる音みたいだからいっぱい聴きたいんですよ。

──それは確かに正反対だ(笑)。

だからそこはなかなか気が合わなかったですね(笑)。

──さっきYUIMETALさんは「レコーディング中はあの音は流さないように頼んだ」って言ってましたけど、そうやって意見が分かれたときってどちらが採用されるんですか?

怖がらせるのはかわいそうなので、YUIの意見DEATH。

──なるほど(笑)。あとYUIMETALさんは「『Catch me if you can』は自由に歌った」とも言っていたんですけど、MOAMETALさんは?

それはYUIが言ってるとおり、自由に自分らしく歌いました。

──MOAMETALさんの考える自分らしさって?

うーん……。なんか、元気さとか面白さとか?(笑)

BABYMETALで世界征服!

──アイドルなのに「かわいらしさ」っていう単語が出てこないあたりがBABYMETALらしいですね(笑)。そのMOAMETALさんらしさを発揮したこのシングルはどういう人に聴いてもらいたいですか?

MOAMETAL(Scream, Dance)

MOA的にはBABYMETALを知らないメタラーさん。BABYMETALの曲ってメタルではあるんですけど、アイドルとメタルの融合なので、やっぱりちょっとかわいらしい部分とかもあると思うんですよ。だから、メタラーさん的にはどう思われるかわからないんですけど、親的な目で見てもらいたいなと思ってます(笑)。

──とはいえ、メタルをバカにしたり、メタルヘッズにナメられたりするような内容では……。

もちろんないです! 自信を持ってやってます!

──MOAMETALさんの2013年の目標は?

まず、BABYMETALで世界征服したいと思います!

──おおっ!

あと、霜を踏んで歩かない!

──へっ!?

霜が張ってるところとか、あと落ち葉のあるところってシャキシャキ音が鳴って楽しいから、いっつも踏みたくなっちゃうんですけど、学校にはローファーとかスニーカーとかで行ってるので、いつか滑るんじゃないかなっていう気がしていて……。

──あはははは(笑)。でもそれって年間目標じゃなくて、秋冬限定の目標ですよね?

あれっ!?

メジャーデビューシングル「イジメ、ダメ、ゼッタイ」 / 2013年1月9日発売 / TOY'S FACTORY
初回限定盤 "I"盤 [CD+DVD] / 1800円 / TFCC-89404
初回限定盤 "D"盤 [CD+DVD] / 1800円 / TFCC-89405
初回限定盤 "Z"盤 [CD+DVD] / 1800円 / TFCC-89406
通常盤 [CD] / 1200円 / TFCC-89407
初回限定盤 CD収録曲
  1. イジメ、ダメ、ゼッタイ
  2. BABYMETAL DEATH
  3. イジメ、ダメ、ゼッタイ -Nemesis ver.-
通常盤 CD収録曲
  1. イジメ、ダメ、ゼッタイ
  2. Catch me if you can
  3. イジメ、ダメ、ゼッタイ(Air Vocal ver.)
  4. Catch me if you can(Air Vocal ver.)
初回限定盤 "I盤" DVD収録曲
  1. イジメ、ダメ、ゼッタイ(Music Video)
  2. イジメ、ダメ、ゼッタイ(Making Video)
初回限定盤 "D盤" DVD収録曲

Live Clip 2012.4.8「アイドル横丁祭!!」at SHIBUYA-AX

  1. いいね!
  2. ド・キ・ド・キ☆モーニング
初回限定盤 "Z盤" DVD収録曲

Live Clip 2012.7.21「LEGEND ~コルセット祭り」at 目黒鹿鳴館

  1. ヘドバンギャー!!
  2. ウ・キ・ウ・キ★ミッドナイト

BABYMETAL

BABYMETAL (べびーめたる)

SU-METAL(Vo, Dance)、YUIMETAL(Scream, Dance)、MOAMETAL(Scream, Dance)からなるメタルダンスユニット。2010年、「アイドルとメタルの融合」をテーマに結成。2011年に発表した楽曲「ド・キ・ド・キ☆モーニング」のPVが、YouTubeを通じて国内外で大反響を呼んだ。ライブではアイドルの枠を超えたアグレッシブなパフォーマンス(激しいヘッドバンギングやウォールオブデスを彷彿とさせる“かけっこ”など)も魅力のひとつ。2012年3月にキバオブアキバとのスプリットシングル「BABYMETAL×キバオブアキバ」を発表。同年7月、初の単独名義でのシングル「ヘドバンギャー!!」をリリースした。2013年1月にはメジャー1stシングル「イジメ、ダメ、ゼッタイ」を発表。