ナタリー PowerPush - Applicat Spectra

コンセプトは“中途半端突き詰める” 異色編成のニューカマー登場

関西地方のライブハウスシーンを中心に活躍する4人組Applicat Spectra(アプリキャットスペクトラ)が、11月9日にチェーン店限定シングル「セントエルモ」をリリースする。

DAWソフトなどのPC同期を使用せず、ドラム以外のメンバーが複数の楽器を駆使しながら楽器を演奏するユニークなスタイルが話題を呼んでいる彼ら。ライブでは、フロントマンのナカノシンイチがボーカルとベースとサンプリングパッドを、イシカワケンスケがキーボードとギターを担当し、ナカオソウはエレキギターとアコースティックギターを常にステージに置きパフォーマンスを行っている。

ナタリーでは今回メンバー全員にインタビューを敢行し、複雑なスタイルが構築されたきっかけや、目指す方向性など、彼らの本質に迫ってみた。

取材・文 / 中野明子

Applicat Spectra

つなぎだったはずがボーカル兼任に

──Applicat Spectraはバンド結成2年目とのことですが、4人はどんな形で集まったんですか?

ナカノシンイチ(Vo, B) 初めは僕と今は抜けてしまったボーカルでバンドを組もうという話になって。そこで僕が前のバンドでも一緒に組んでたナカオソウ(G)と、マイミクだったイシカワ(ケンスケ)くん(G, Syn)を誘って、もう1人が(ナルハシ)タイチくん(Dr)を呼んで。だから結成当初は5人組だったんです。でも途中でボーカルが辞めてしまって、つなぎで僕が歌ってる間にそれが定着して、そのままやってる感じですね。

──本来はナカノさんはボーカルではなかった?

ナカノ はい。ベースだけ弾いてましたね。

──これまで「ボーカルをやろう」っていう気持ちになったことは?

ナカノ 子供の頃なりたかったぐらい。昔から声がかわいいって言われてて、それがコンプレックスで。今になってやっと自分の声が好きになってきましたね。

ナルハシタイチ(Dr) 前任のボーカルとは過去にも一緒にバンド活動をしてたし、その声に慣れてたから、最初はシンイチくんが歌うことに違和感があったんですよ。でもシンイチくんの歌を初めて聴いたら、すごい声の持ち主だなって思って。1年一緒にやってきて、どんどん声の魅力が増していってる気がする。

ナカオソウ(G) シンイチとは違うバンドで一緒にやってたけど、そのときはベーシストだったので、しゃべってる声は聴くけどマイクを通して歌うのは、前のボーカルが抜けてから初めて聴いたんですよね。大げさな言い方ですけど、それまでの世界と違うっていうか、世界が広がった感じがして。初めてこの4人でデモ音源を録ったときに「あ、すげえな」って思いました。

マネキン入れて7人組の予定だった

──確かに不思議な魅力のある声ですよね。ナカノさんの独特のボーカルもそうですが、Applicat Spectraはドラム以外の3人が複数の楽器を担当しているのが非常にユニークで。このスタイルは以前やってたバンドのときから?

ナカノ 違いますね。

──そもそもなんでこんな複雑なスタイルに?

ナカノ 本当は大所帯で1人1パートずつやるようなバンドがやりたかったんですけど、気が合うメンバーがいなくて。

──当初は何人くらいを想定してたんですか?

ナカノ マネキンを入れて7人っていう形。センターをマネキンにして、そのほかにさらにキーボード2人入れてって考えてたんですけど……。

──そのアイデアは誰が?

ナルハシ たいがい斬新なのはシンイチくん(笑)。

──ほかのメンバーもそれに乗ろうって思ったわけですよね。元々4人とも変なことをやりたいタイプ?

ナカノ 目立ちたがり屋なんだと思います。

ナルハシ うん。それは全員に共通するところですね。

ナカオ 僕も最初はエレキギターだけだったんですけど、なんかメンバー集まらないし、バンドの空気的に2つ以上やらなきゃいけないのかなって(笑)。そしたら「アコギ弾けば?」って言われて、じゃあエレキだけじゃなくてアコギも常にステージに置いて、両方弾こうと。

──大所帯でやりたかった理由は?

ナカノ 多分欲張りなんですよね。自分が思い描いている音を全部入れたいなって。それに、この人がいないからこれはできないっていうのがイヤなんですよ。「こういう音を出したい」って思っても、4人じゃできないって諦めるのがイヤで。

──レコーディングはパートごとに録っていけばいいけど、ライブ中は大変ですよね。

ナカノ ええ。でもすっかりパフォーマンスとして定着してますね。大変な部分も楽しんでます。

TOWER RECORDS / TSUTAYA / HMV / 新星堂 限定シングル「セントエルモ」 / 2011年11月9日発売 / 500円(税込) / A-Sketch / APCS-2

  • 「セントエルモ」ジャケット画像
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収録曲
  1. セントエルモ
  2. イロドリの種
ライブスケジュール
  • 「ネコ座流星群 vol.4」Applicat Spectra ONE MAN LIVE

    2011年11月12日(土)大阪府 福島LIVE SQUARE 2nd LINE
    OPEN 19:00 / START 19:30
    前売りチケット:2000円(ドリンク代別)

  • HighApps×踊るロック

    2011年12月6日(火)大阪府 鰻谷SUNSUI
    OPEN 18:30 / START 19:00

    <出演者>
    Applicat Spectra / The Flickers / Mop of Head / THE KOXX (from KOREA) / DJ タイラダイスケ(FREE THROW)
    前売りチケット:2000円(ドリンク代別)

  • CONTINUE WHEEL 2011 -MINAMI WHEEL EDITION-

    2011年12月14日(水)大阪府 梅田Shangri-La
    OPEN 18:00 / START 18:30

    <出演者>
    Applicat Spectra / BYEE the ROUND / KETTLES / wacci
    前売り券:2000円(ドリンク代別)
    当日券:2500円(ドリンク代別)

Applicat Spectra(あぷりきゃっとすぺくとら)

2010年8月に大阪にて結成された、ナカノシンイチ(Vo, B)、ナカオソウ(G)、イシカワケンスケ(G, Syn)、ナルハシタイチ(Dr)からなる4人組。フロントマンの3人が2つ以上の楽器を駆使しながらパフォーマンスを行うスタイルが注目を集めている。エレクトロとギターロックを軸にした、壮大かつドリーミーなサウンドスケープが魅力。2012年にA-Sketchからメジャーデビューを予定している。