メンバーイチオシのアルバム曲

──「ダフネ」以外で、アルバムのお気に入り曲をそれぞれ挙げるとしたらどれですか？

橋本　「Appear on the stage」が好きです！ この曲はヒャダインさんに書いていただいて、Zepp公演で初披露しました。歌詞も振りも大好きで「自分、めっちゃアイドルしてる！」って思える曲なんですよ。「みんなにこの気持ちを届けたい！」と感じる部分が多いというか、サビの「君が求めてくれるわけ」とか、歌っていると「みんながいるから私はここに立てている」という実感が湧くんです。

朝比奈　「2020」もヒャダインさんに作詞していただいて、Zeppで初披露した曲です。セリフが入っていたり、曲調がすごい変わったりするところが好きです。

藍井　私は「あっぱれ！正攻法」がオススメですね。私の好きなバンドサウンドで、お客さんと感情をぶつけ合って一緒に熱くなれる曲なんです。「もう、やるしかない！」「後ろを向かずに進んで行くぜ！」という前のめりな思いが詰まっています。

永堀　「Girls Be Funky!」もすごく元気が出る曲で、とにかく楽しく聴けて、ライブでみんな一緒に盛り上がれます。

七瀬　私は「私たちは輝いているんだ」が好きです。「もっともっと輝けるよ、輝く私たちを見てほしい」という内容の曲で、歌っていて自信が付くんです。この曲を歌うことで聴く人のことを勇気付けられる気がするし、みんなの心を動かせたらという気持ちで歌ってます。

工藤　改名を発表した去年の新体制初ライブでお披露目した「約束の続き」も、私たちにとって大切な曲です。聴くと自分たちでも感動するし、歌っていると「私たちがそばにいるよ」という思いがファンのみんなに伝わる感じがします。ライブでは披露することが少ないけど、大切なときに歌いたい曲ですね。

藤宮　私はHoneyWorksさんに作っていただいた「最高は終わらない」と、DECO*27さんに作っていただいた「だいきらいフューチャー」がお気に入りです。昔からHoneyWorksさんの曲もDECO*27さんの曲も聴いていて、まさか自分のグループに曲を書いてもらえるなんて思ってもなかったので、提供していただけてすごくうれしかったです。世の中には私と同じようにボーカロイドを通ってきた人は多いと思うんですよ。Appare!に興味がなくても、曲だけでも好きになってもらえたらいいなと思うくらいなので、ぜひ推していきたいです。

東名阪に春を届けに行くよ！

── Appare!は新しい一歩を刻んだこのアルバムを引っさげ、3月28日より東名阪ツアー「春を待つキミへ、春満開ツアー」を開催します。ツアーではAppare!のどんな姿を見せたいですか？

七瀬　コロナ禍でしばらく遠方に行けていなかったので、いろんな方にAppare!を見てもらえることがすごく楽しみです。アルバムには私たちの新しい一面が出てる曲がそろっているので、ライブを観てもらって「Appare!ってこんな曲も歌えるんだ」と驚かせたいです。

藍井　「春を待つキミへ、春満開ツアー春」というツアータイトルなので、「私たちが東名阪に春を届けに行くよ！」という意気込みで各地を回りたいですね。

藤宮　ライブの開催が難しい状況がまだまだ続いてるからこそ、1回1回のライブを大切にしたいと思ってるんです。皆さんに早く会いたくてしょうがないんですよ。会えていないこの1年間も好きでいてくれて、遠くから応援し続けてくれるのってすごいことですし、アルバムの曲を生のパフォーマンスでお見せして、「Appare!好きだな」と改めて思わせたいです。

昔の曲のほうがよかったと言う人を納得させたい

──最後に、春や夏のシーズンに向けての皆さんの目標を聞かせてください。

朝比奈　今年はもしかしたら例年通りフェスも開催されるんじゃないか、と勝手に思っていて。もちろんコロナの感染対策への配慮はしつつ、Appare!の音楽を聴いたり、ライブを観たりしているときはそのことへの不安を忘れられるくらい、多くの人を楽しませられたらいいですね。春や夏って気分がどんどん上がってくると思うので、季節の力も借りて、日本中に元気や明るさを届けたいです。

工藤　もし例年通りフェスが開催されて、出演することができるなら、天晴れ！原宿は知ってるけどAppare!は知らないという人も含め、多くの人にライブを観てもらえるチャンスになると思うんです。繰り返しになっちゃいますけど、「Appare!ってどこが変わったの？」とよく言われて、私たちも自信を持って「ここ！」と返せないときもあって。フェスなどを通して「私たち、こんなに変わったんだよ」と皆さんに伝えていきたいし、それまでにもっと成長できたらいいなと思っています。最近、「歌がうまくなったね」と言ってもらえることが増えたんですよ。楽曲のレパートリーも幅広くなって前よりいろんな表情を見せられると思うし、そういうところをどんどん伸ばしていきたいです。

藍井　Appare!として活動し始めてからライブの本数が少なかったんですけど、今年の春夏にかけてだんだんと増えていって、もっといろんな場所に行けるんじゃないかと期待しています。いろんな場所でいろんな人に会いたいんですよ。そのためにも、パフォーマンスをより一層よくしていきたいし、去年夏フェスがなかった分、今年こそ新しくなったAppare!をたくさんお見せしたいです。

藤宮　これも去年からずっと言ってることなんですけど、改名したこと自体まだあまり知られてなかったり、昔の曲のほうがよかったという声を聞いたりすることもあるんです。それがすごく悔しくて。素敵なクリエイターの方たちから曲を書いてもらってますし、私たちとしては「アルバム最強！」という感じなんですけど、そういうことを言われちゃうのは、いただいた曲を自分たちのものにできてないからだと思うんです。なので、しっかり自分たちのものにして、どんな人も納得させられるグループになりたいです。

永堀　私はアイドルをやるうえで、みんなのことを幸せにすることや元気付けることを目標にしてるので、それをいろんな場所でできるようにしたいです。私たち、この1年でいろいろがんばってきたじゃん！ ね！

藍井　わ、急に振られた（笑）。うん、がんばってきたよね。

永堀　個人的に思うのは、私は話すことが好きで、メンバーみんなとも話す機会が前より増えてきたので、普段の私たちの感じをもっといろんな人に伝えられたらいいですね。「Appare!面白くなったよ！」って（笑）。

一同　あはははは！（笑）

藍井　あからさまに言っちゃうと、逆につまらない人たちみたいじゃん（笑）。Appare!、いろんないいところが増えたよってことでしょ。

永堀　そうです！ メンバーもいい雰囲気だし、アルバムもいい曲ばかりだし、多方面の方たちにAppare!を好きになってもらいたいです。

七瀬　ナタリーさんの記事って、いろんな方が読んでくださるじゃないですか。アイドルファンはもちろん、そうじゃない方も見てくださっていて、私もそんなに知らなかったアーティストさんの記事を読んで好きになったことがありますし。そうやってメディアに出ていろんな人に知ってもらうことも大事だと思うんです。SNSでもそうですし、自分たちをしっかりアピールして、ほかのアイドルさんのファンや、まだ出会ったことない世代の方々を取り込んでいきたいなって。

橋本　私は去年加入したばかりなので、コロナのせいでまだできてないことがたくさんあるんです。これからいろんな地方に行ってAppare!の魅力を伝えて、全国の皆さんと一緒に、新しいことや初めての経験を共有できたら幸せだなと思います。そのためにも自分ももっとスキルアップして、Appare!をたくさん好きになってもらえるようにがんばっていきたいです。