ナタリー PowerPush - 80_pan

ナタリー×MySpace共同企画 ついに明かされる事実!吉田豪が80_panの素顔に迫る!

ライブハウスでスカウトされて

吉田豪写真

——そんな2人が芸能界入りする、と。

朋美 はい。私は『京都CF!』っていうタウン誌で、高2のときに遊びに行ったライブハウスでスカウトされて……。

——どんなバンドを見てたんですか?

朋美 インディーズばっかりなんですよ。お兄ちゃんがバンドやってたんで……。

——ああ、ベースやってるんですよね。

朋美 ……なんで知ってるんですか! 

真子 初めてお会いしたのに(笑)。

——データは叩き込まれてますよ(笑)。お兄ちゃんは何系だったんですか?

朋美 メロコアだったんですよ、ハイスタ世代だったんで。で、そこからいろいろ観に行ってました。で、そのときにスカウトされて、「1回事務所に来てくれ」って言われたんですね。普通、そんなの親に言ったら「ちょっと怪しいんちゃう?」っていうのがあるじゃないですか。

——それが、いま所属してるD-topia(80_panの所属事務所)が作ってるタウン誌だったわけですよね。

朋美 そうです。京都では結構有名なタウン誌だったんで、「行っておいで行っておいで」みたいな感じで、行って写真撮って。そこでプロデューサーと出会って。

——行ったら輝門さんがいたんですか?

朋美 そうです、奥の部屋にいましたね。で、次にまた呼ばれたとき「なんか歌える?」って言われて、そのとき矢井田瞳さんとかCoccoさんとか好きだったんで、「じゃあアカペラで」って言われて。

——それをアカペラはしんどいですよね。

朋美 アカペラでCoccoさんの『焼け野が原』を歌ったんです。で、「じゃあ1回レコーディングしよう」ってなって。

——また早いですねえ、話が(笑)。

朋美 メッチャ早かったんですよ(笑)。で、1回目は矢井田さんの曲を歌ったんですけど、次は「『ワダツミの木』と『もらい泣き』を2、3日で完璧にマネして来い」ってプロデューサーに言われて。

——つまり、最初はそういう歌姫っぽい感じの歌手にしたかったんですかね。

朋美 どうなんでしょうね?で、それを初めてレコーディングしてもらって、自分の歌を何回も何回も聴き返してたら眠くなって眠くなって、寝ちゃってたんですけど(笑)。で、結局そこからいろんな課題曲とか出されたり、オリジナルを初めてもらったりして、いまに至ります。

——親も応援してくれてたんですね。

朋美 はい。親もたぶんこういうことが好きなんですよ。「いいやんいいやん、メッチャ応援する」みたいな感じで。むしろ「ハレパン、私も入りたいわ!」的な。

——「メンバー抜けたんだったらちょうどいいわ! 私が入る!」みたいな(笑)。

朋美 そんな感じで(笑)。もうホントに、こっちが止めるのに必死なぐらいで。

真子 元祖ハレパンで私のお母さんを誘って出ようかとか言ってましたからねえ。

——対バンすればいいんじゃないですか。

朋美・真子 嫌です(キッパリ)!

——ダハハハハ! それで、最初はどんなプランを聞かされてたんですかね?「君をソロでアイドルとしてデビューさせようと思ってる」的なものだったのか。

朋美 プランは聞いてなかったですね。途中でユニットにしようってなったみたいで、ほかのいろんなオーディションに来てた子と声合わせてみたりとか、いろいろあったんですけど、なんかしっくりこなかったらしくて。で、「誰か友達を」って言われて真子を紹介したら「じゃあ組もう」ってなって。でも2人じゃないなってことでもう1人オーディションで。

——脱退した大空さやさんが選ばれたんですね。だいたいこの手のユニットって、それまで接点もなかった人が無理やり組まされ、そして仲が悪くなるんですけど。

朋美 そこはよかったかもしれないです。

——その後、友情が崩れることもなく。

朋美 それもなく。珍しく(笑)。

80_pan写真

——たぶん、いきなり事務所で会った2人組だったら、1人がブログ更新しないだけで相当イライラしてると思いますよ。

朋美 あ、それはイライラしてますよ、ずっと(笑)。「ブログ上げて」ってメールすると「うん!」ってめっちゃ返ってくるんですよ、キラキラした絵文字つけて。でも、2~3日更新ないんですよね。

真子 相当怒られて。でも、うっかり寝てしまったりするパターンです。「明日にしよう」。「また明日にしよう」みたいな。

——それ、友達じゃないと文句も言えもしないですからね、きっと。モヤモヤだけが溜まって、最後に大爆発ですよ。

朋美 でも、爆発も何度かは(笑)。そのときは「もう関わらんとこ」みたいな。

真子 どっちも「もう触れんとこ」って。

朋美 それなのに結構プライベートでも、オフの日まで遊んでしまうんですよ(笑)。

真子 4日とか一緒にお泊まりして。

朋美 その次の日に一緒に仕事行って。

——でも、もともと友達で仲もいい4歳上の2人組の中に入るのって、大空さやさんは大変だったんじゃないですか?

朋美 と思いましたけど、意外と……。

真子 大丈夫でしたね(笑)。

朋美 ファンの人からは「2人でサヤティのことイジメてるんじゃないか」とかめっちゃ言われてた時期があって(笑)。

真子 だけど、揉めることもなく。サヤティだったからよかったっていうのはホントにありますね。マイペースなんで。

朋美 もちろん言い合いみたいなことになることもあったけど。でもサヤティは4つ下なんで、あんまりガツンと言えないから、遠回しに「こうしたほうがいいんちゃう?」とか柔らかく言っても……。

真子 柔らかすぎて気づかない(笑)。

朋美 「うん!」って言って、次の日また同じことするんで、2、3回ガツンと言ったことはあって。そのときはちょっと言いすぎたかなってぐらいサヤティがウルウルしても、次の日はケロッとして。

1st Single『ドラミエレクトリック』2008年12月17日発売 / 1260円(税込) / Victor Entertainment / VICL-36481

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CD収録曲
  1. ドラミエレクトリック
    - Produced by DJ DORAMIgrooove
  2. Remix コンプレックス
    - Produced by JAZZIDA GRANDE
  3. スペースコントロール
    - Produced by FQTQ
  4. ドラミエレクトリック
    - J&B.K ver. - Produced by J&Beat Kill Knee
プロフィール

80_pan(はれぱん)

TomomiとMacoの2人によるガールズ・ユニット。2005年に3人組アイドルグループ「ハレンチ☆パンチ」として、シングル「白線~スタートライン」でデビュー。キュートなルックスと親しみやすいキャラター、パワフルな歌声で人気を獲得する。2007年にグループ名を「80★PAN!」に改名し、音楽性もロック路線へと変更。ヘヴィメタル誌に登場するなど、大々的なイメージチェンジを図った。2008年に「80_pan」へと再びユニット名を変え、ニューレイヴの要素を取り入れたエレクトロポップサウンドを展開することを発表しファンを驚かせる。移り変わりの激しい音楽シーンにおいて、つねに新しい音楽性を取り入れるなど独自のスタンスを保ちながら活躍中。