7!!の印象は、すごくパワフルで女子が強い（笑）

──先日は渋谷CLUB QUATTROで行われた7!!のワンマンライブをご覧になったそうですね。メンバーの印象はいかがでしたか？

元気で、メンバー同士の仲もよくて……というイメージ通りでした！ 個人的には男の子たちがわーっと盛り上げてるのかな？と思っていたんですけど、女の子たちもすごくパワフルで、女子が強いんだなーと（笑）。でも男の子たちもコントみたいなことをやっていて、それがすごく面白くて！ こんなお笑いっぽい才能もあるんだーと思ってビックリしました。

──アンコールでは「ReReハロ～終われそうにない夏～」の演奏もありましたが、そのパフォーマンスはどうでした？

ボーカルのNANAEさんがものすごい声量で歌われていて、それに引き込まれました。同時に「喉、平気かな？」って心配になって終演後に思わず「大丈夫なんですか？」って聞いちゃったんですけど、「実は前日のライブでつぶしてしまって……」と言っていて。ライブ中はそれをまったく感じさせないプロ意識に感動しました。

──南さんは普段、音楽のライブに行ったりするんですか？

昔は行ってたこともあるんですが、最近は全然行けてないですね。先日ひさしぶりにライブハウスに行ってキャーキャー歓声が飛び交っているのを見て、なんだか懐かしい気分になりました（笑）。

楽曲にも込められた“切なさ”は恋の絶対要素

──今回のコラボは7!!側からのオファーで実現したそうですが、お話を最初に聞いたときはどうでしたか？

何かの間違いかなと思いました（笑）。というのも、「ReReハロ」のマンガ自体もまだ始まったばっかりで、こっちも不安でしょうがない時期だったんです。だから、そこに他人様を巻き込んでいいものか……と。とにかく恐縮しっぱなしでした。

──そもそも「ReReハロ」はどんな思いで描き始めた作品なのでしょうか？

私の前作「360°マテリアル」がコミックス全8巻中4～5巻くらいからわりと憂鬱な展開が続いていたので、次は元気な感じのストーリーとキャラクターにしたいなと思っていて。基本は明るく、悩みがあってもそれを出さずに抱えながら生きる感じの主人公にしようと思っていました。

──タイトル「ReReハロ」に込めた思いも伺えますか？

主人公・早川リリコの「リリ」と、メールの返信の「Re」がかかっています。「ハロ」は単純に「HELLO」で、そういう言葉遊びが詰まったようなタイトルにしたかったんです。

──そんな南さんの原作にインスパイアを受けて7!!が書き下ろした「ReReハロ～終われそうにない夏～」ですが、完成した楽曲を聴いたときは？

ホントすいません……っていう恐縮はずっとありつつ（笑）、でも楽曲になったことはすごく貴重な経験なのでうれしかったです。あと最初はもっと元気な曲がくるのかなと思っていたのでビックリしました。でも、しっとりしたピアノから始まる、切なさや甘酸っぱさが伝わるような曲で、こういうふうになるのかーという感動もありましたね。

──確かに、原作の雰囲気からするとメロディはちょっと意外でしたよね。

そうなんです。でもそれはきっと、「ReReハロ」の明るいだけじゃない面も読み取ってくださったのかなって。“切なさ”は恋の絶対要素ですし、そこをあえて切り取って、前面に出した楽曲にされたのかなと思いました。

登場人物の将来を妄想して楽しんでもらえたら

──今回は楽曲だけでなくビデオクリップやCDジャケットでも完全コラボ。「ReReハロ」のイラストが使用されています。

すごい！と思う反面、とても恥ずかしいですね。自分だけで完結せずに他人の作品にも入り込むということで、なんか変な汗かいちゃいます（笑）。PVは自分が関わってると思うとドキドキしてまともに見られなかったです（笑）。

──さらに、完全生産限定盤にはこのCDでしか読めない描き下ろしマンガ8Pも封入。こちらは南さんが楽曲にインスパイアされて描いた作品なんですよね。

はい。「ReReハロ～終われそうにない夏～」の歌詞の情景描写がとてもリアルだったので、そのイメージにかなり沿わせてもらいました。だから、曲を聴いてから読んでもらうとスッと入り込めるんじゃないかなって。

──今回のコラボに関して、南先生のファン、7!!のファンにはそれぞれどんなふうに楽しんでほしいですか？

まず7!!のファンの方には、この楽曲からマンガにも興味を持ってもらって、共感していただけたらうれしいですね。マンガをもともと読んでくださっている方には、どちらかというと私の連載より曲のほうが一歩先を行ってる感じがするので、リリコと周防湊との将来を妄想して楽しんでもらえたらと思いますね。ゆくゆくこうなるかもよ？みたいな感じで（笑）。