ナタリー PowerPush - 7!!

少女マンガ「ReReハロ」とコラボ 10代のリアルな気持ちを代弁

沖縄出身・在住の男女4ピースバンド、7!!(セブンウップス)が集英社「別冊マーガレット」で連載中の人気マンガ「ReReハロ」と完全コラボしたシングルをリリースする。

音楽×マンガという異色コラボの内容は、7!!が「ReReハロ」にインスパイアされて書き下ろした新曲「ReReハロ~終われそうにない夏~」を筆頭に、ビデオクリップやジャケットにもマンガのキャラクターが登場するというもの。さらに完全生産限定盤は特製「コミックス型CD」(コミックスと同じ高さの特殊パッケージ)の仕様になるほか、作者・南塔子が今回のコラボのために描き下ろしたマンガが封入されるなど、両者が全面的にタッグを組んだ新たな試みが満載となっている。

このコラボを記念して、ナタリーでは7!!と南塔子へのインタビューを実施。7!!にはバンドのプロフィールから今作の制作秘話までをたっぷりと、南塔子には7!!の印象や今回のコラボについての思いなどを率直に語ってもらった。

取材・文 / 川倉由起子 撮影 / 小原泰広

 
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初めましての状態からいきなり「バンドしませんか?」

7!!

──ナタリー初登場なので、まずはバンドのバイオグラフィから伺いたいと思います。皆さんは全員同い年で、高校2年生のときにNANAEさんを中心に7!!を結成したんですよね?

NANAE(Vo) はい。もともとは私がバンドをやりたいと思ったのが始まりなんですけど、それを友達に相談したらベースのKEITAを紹介してくれて。それで、KEITAが幼なじみのMICHIRUをギターとして連れてきました。最後にドラムどうしよう?ってなったときに、ちょうど高校の文化祭でドラムを叩いていたMAIKOが目に留まったんです。それで名前も知らない状態からクラスを探し出して、はじめましての状態からいきなり「バンドしませんか?」って声をかけました(笑)。

MAIKO(Dr) 私は即答で「いいよ!」って答えて(笑)。それが2004年だったから、気付けば早(結成)9年……という感じですね。

──高校卒業後は、自然と4人でプロを目指そうという話になったんですか?

MAIKO 在学中はそこまで真剣に話してなかったんですけど、いざ卒業するってなったときにKEITAが「俺、音楽で食ってく!」って宣言したんです。で、それを私たち3人はなぜか「7!!で食ってく!」と捉えちゃって。本人はそこまでの意味ではなかったみたいなんですが(笑)、そんな勘違いから「何それ、楽しそう!」ってテンションが上がって、4人でデビューを目指すことになりました。

──ちなみに、バンドのリーダーっているんですか?

MAIKO KEITAです!

KEITA(B) はい。名ばかりではありますが一応……。

MAIKO 昔、「リーダー誰にする?」っていう話になって、せーの!で指を差したら多数決でKEITAに決まりました(笑)。でも彼には発言力があるというか、みんなが迷ってるときに何かをバシッと決めてくれることも多いですね。

すべての曲の主人公を“女子高生”に統一

──7!!は全員が作詞作曲をするそうですが、曲作りにはある特殊なルールがあると聞きました。

MAIKO 高校まではコピーがメインで、本気で音楽をやるって決意した頃から4人それぞれ作詞作曲を始めたんですけど、曲は増えても、その世界観がバラバラになってしまうのが悩みだったんです。それで一度しっかり方向性を決めようという話になって思い付いたのが、歌詞の主人公を統一するというルール。当時私たちが10代だったので、自分たちがイメージしやすいようにすべての曲の主人公を、同世代の“女子高生”にしようと決めたんです。

──その“女子高生の主人公”には、どんな設定があるんですか?

MAIKO 外見や中身の設定は特にないんですけど、一人称は「私」と書いて「あたし」と読むということや、相手のことを「君」とは言うけど「あなた」は言わないとか。そういう言葉のルール的なものは、共通して持っていますね。

──男性陣2人は、それが決まったときどうだったんですか?

KEITA うーん……正直、いまだに歌詞の部分で苦労することは多いですね。女子の気持ちは僕らにはよくわかんないです!(笑)

MAIKO わ、言い切っちゃった!(笑)

MICHIRU(G) でも今までずっとその書き方でやってきたし、最近僕は女子目線のほうがわりと書きやすいですね。確かに最初は難しかったんですけど。

──そういう場合って、自分の男子目線の気持ちを女子の言葉に置き換えたりするんですか?

MICHIRU 自分の感情や経験を放り込むことはありますね。

NANAE(Vo)

KEITA 僕は自分目線で1回バーッと書いて、そのとき隣にいた女性はどう思ってたんだろう?というのを想像して、気持ちを反転させて書くこともあります。

──一方の女性陣は、わりとストレートに?

NANAE いや、それがなかなか難しくて……。男子2人がすごく女の子らしい胸キュンソングを書いてくるので、それを見るとまだまだだなって(笑)。

MICHIRU 僕たちは「こういう女の子がいたらいいな」っていう気持ちで書くから、逆に女の子らしさが出せるのかもしれないですね。

──MAIKOさんは歌詞を書く際、どんなことを意識していますか?

MAIKO 私はつい自分の感情を入れ過ぎてしまうときがあるので、あくまで主人公は自分じゃないぞっていうのを意識しながら。基本は“主人公の女子高生”だったらどうするかな?ということを想像して書くようにしています。

10代の学生さんがすごく共感してくれる

──そういう曲作りの方法でやってきて、よかったと思うことはなんですか?

MAIKO(Dr)

MAIKO 最初はただ歌詞の世界観がブレないように……と思っていただけなんですけど、やっぱり主人公と同じ10代の学生さんがすごく共感してくれるんです。どこにでもいるような女の子で、誰もが日常的に感じることを歌詞にしようと最初に決めたからこそ、メンバーが20代になった今でもそうやって10代の心に何かを響かせることができてるのかなって。

──先日、渋谷CLUB QUATTROで行われたワンマンライブでも10代のファンがすごく多かったですよね。

MAIKO そうなんです。しかも、7!!のライブが初めてどころか、ライブハウスに来るのが初めてっていう子も多くて。

NANAE それが妙にうれしいんですよね。ライブ後にサイン会をすると「今、期末テストなんです」とか「今年受験なんです」って言われることも多くて、そういうのが学生さんらしいなーって思います。20代以上の方でも「恋がしたくなりました」って言ってくれる方がけっこういますね。

MAIKO 「全力で恋してた10代の頃を思い出すわー」みたいなね(笑)。

──では逆に、主人公を統一していることで歌詞の自由度を狭めているということはありませんか?

MICHIRU 「私」という3文字が、どうしてもメロディにハマらなくて困るときはありますね。あと、この子はこういう言葉遣いはしないだろうと思って、使いたい言葉を泣く泣くあきらめることも……。でも、僕たちのこのやり方でしか表現できない世界観もあると思うので、そこはなんとか調整するようにしています。

──9年間で、その主人公に対する各々の表現がズレてきた……ということもなかったですか?

MAIKO その女の子にも明るい面やネガティブな面があると思うんです。だから、そういういろんな面を出しつつ、根本の軸は変わらないって感じですね。

ニューシングル「ReReハロ~終われそうにない夏~」 / 2013年8月14日発売 / EPICレコードジャパン
完全生産限定盤 [CD+描き下ろしマンガ] / 1500円 / ESCL-4077
初回仕様限定盤 [CD+7!!メンバー学生証(4種中1種)] / 1020円 / ESCL-4078
完全生産限定盤 CD収録曲
  1. ReReハロ~終われそうにない夏~
  2. Mr. ハロー
  3. 愛のしるし
  4. ReReハロ~終われそうにない夏~(Instrumental)
初回仕様限定盤 CD収録曲
  1. ReReハロ~終われそうにない夏~
  2. Mr. ハロー
  3. ReReハロ~終われそうにない夏~(Instrumental)
ライブ情報
7!!のうぷぷな日~みんなでイーヤーサーサー(ハーイーヤー)~
2013年9月7日(土)
大阪府 梅田Shangri-La
2013年9月15日(日)
福岡県 福岡DRUM LOGOS
2013年9月22日(日)
東京都 Shibuya O-EAST
SEACRET BOX BY OTODAMA「GIRLS ON THE BEACH 2013」
2013年8月13日(火)
神奈川県 SEACRET BOX BY OTODAMA(鎌倉由比ヶ浜海水浴場)
DISK GARAGE MUSIC MONSTERS -2013 summer-
2013年8月25日(日)
東京都 Shibuya O-EAST
テリー伊藤のライブやろうぜ!~現状打破~
2013年9月13日(金)
東京都 Shibuya O-EAST
イナズマロック フェス 2013
2013年9月21日(土)
滋賀県 烏丸半島芝生広場
同志社 クローバー祭 2013 LIVE
2013年11月3日(日・祝)
同志社大学 京田辺校地 夢告館前 野外特設ステージ
このほか続々とライブが決定!
7!!(せぶんうっぷす)

7!!

高校時代、同い年のNANAE(Vo)、MAIKO(Dr)、MICHIRU(G)、KEITA(B)により結成された沖縄在住の4人組バンド。バンド名の由来はNANAEの名前を「7(ナナ)」と「エッ!!」に分け、それぞれ英訳した「seven」「oops」をつなげたもの。2011年4月に映画「高校デビュー」の主題歌「フォーリン・ラブ」でメジャーデビュー。女子高生の目線を通して描かれる世界観に多くの10代女子が共感し、人気を博している。2013年3月には1stアルバム「ドキドキ」を発表し、6月から全国10カ所を回るワンマンツアー「7!!のうぷぷなツアー2013~ドキドキ~」を開催した。8月14日に6thシングル「ReReハロ~終われそうにない夏~」をリリース。

南塔子(みなみとうこ)

南塔子

5月16日生まれ。「フラれた理由(わけ)」でデビュー。別冊マーガレット(集英社)にて2010年から2012年まで連載した「360°マテリアル」は単行本売上が累計200万部に迫るヒットを記録する。2013年4月号より同誌にて「ReReハロ」の連載がスタートした。