ナタリー PowerPush - JUNHO(From 2PM)

完全セルフプロデュースでソロ始動

表現の可能性は無限に広がっている

JUNHO(From 2PM)

──「キミの声」以外の楽曲は、どんな作品を揃えていこうと思いましたか?

コンセプトを一言で言うなら、「僕自身」ですね。自分が今どんなことを思っていて、何をファンの皆さんに伝えたいのか? ということを盛り込みました。例えば「愛情」がテーマの曲なら、そこに自分の思いを溶かし込んで表現したという感じです。

──ということは、自分の恋愛観も入っていたり?

いや、そこは僕自身の恋愛スタイルというより、恋をするとこういう気分になるんじゃないかな? というのを想像して書いた部分が多いです。「I love you」という曲がわりとそうですね。

──「I love you」は、“向日葵”がキーワードとして登場する甘酸っぱい歌詞が素敵でした。

これは好きな子が太陽、自分が向日葵という目線で、「いつも君のことを見てるよ」という気持ちを書いています。お互いにまだ相手の気持ちがはっきりわからないけど、今まさに恋が始まっていく……というドキドキ感もあるし、ちょっとくすぐったい気持ちにもなる曲です。

──こちらも後半にラップがあり、その声色がとてもスイートでしたね。

ラップで意識したのは、リラックスして、誰かに話すように歌うということ。僕に横でささやかれているような感覚で聴いてもらえるといいなと思います(笑)。

──あとは「目を閉じて」や「Heartbreaker」といった、少しアダルトな楽曲も耳に留まりました。こういうセクシーな男の一面も、またいいですね(笑)。

「目を閉じて」はタイトル通り、目を閉じて聴いてほしいという気持ちで作っていて。やっぱり恋をするとこういうシチュエーションもあるんじゃないかと……。

──ただ、この官能的な表現はファンがドキドキするんじゃないでしょうか?

JUNHO(From 2PM)

そうだといいですね(笑)。僕の中でも、こういった世界観はソロならではだと思うので、楽しんでほしいです。

──レコーディングでは、どんなことを意識しました?

「目を閉じて」はファルセットの部分があるんですけど、そこはスタッフさんに聴かれるのがちょっと恥ずかしかったんです。だからホンさんだけ残ってもらって、「他の人はお願いだから出て行って!」って(笑)。自分でもなぜだかわからないけど、妙に恥ずかしかったんです。

──今後も、こういう大人な曲に挑戦したいという気持ちはありますか?

今回は“今の自分”というものを表現したんですけど、年齢を重ねるとともに自分の表現したい音楽も変わっていくと思うんです。だから、具体的にこういう曲を……というのは言えないけど、そのときどきの僕が自然と表現されていくんじゃないかなって。そこが音楽の面白いところだし、今後の表現の可能性は無限に広がってるんじゃないかと思います。

ライブでは、ありのままの僕と、僕の音楽を感じてほしい

──ところで、今作は楽曲以外にもジャケット写真やPV、ダンスに至るまでJUNHOさんのオールプロデュースですね。まさか、ここまで自分でやられるとは思わなかったので、大変驚きました。

歌に関しては、自分が歌うものは自分で作りたいという気持ちが根本にあって。ジャケットやビデオクリップは当初はそこまで考えてなかったんですが、「自分で作った歌をステージでどう表現するか?」ということをスタッフさんと考えていくうちに自分なりの意見がどんどん出てきて、それも伝えるようになり、当初の予定以上の作業にも僕が加わることになったんです。それで、結果的に今回は僕の全面プロデュースということになりました。

──とても充実した制作期間を過ごされたと思うのですが、改めて振り返っていかがですか?

いろいろな活動と並行しながらの制作だったので、正直、大変だなーと思ったこともありました(笑)。でも、そんな過密スケジュールの中でも楽しいと思える時間をたくさん持てたことがよかったなって。完成した作品もすごく気に入ってます。

──そして、インタビュー時はまだスタート前ですが、今作を引っさげた1stソロツアーも決定しています。緊張はしますか?

まだ全然してないです(笑)。僕はたぶん、ステージに上がる直前に緊張するタイプだと思うんですよ。今はむしろ、あまり実感が湧かないという感じですね(笑)。

──会場は、最終日の東京国際フォーラムAを除いてすべて全国のZepp系列。このクラスの会場を選んだのも、JUNHOさん自身ですか?

そうですね。やっぱりファンの皆さんと近くで触れ合いたいと思ったし、2PMが最初に日本でツアーをしたのもZeppだったので。実はそのときから「いつかソロでZeppツアーができるといいな」という夢を抱いていたので、今回それが実現するのはとてもうれしいです。

──ステージへの意気込みはありますか?

アルバムと同じように、ありのままの僕と、僕の音楽を皆さんに感じていただきたいです。すべてが自分で作詞作曲した楽曲で構成されるので、自然とそういうステージになるような気はしていますが……。とにかく僕をより身近に感じてほしいですね。

──たった1人のMCは心配ですか?

正直心配ですね。だから今、一生懸命勉強してます!(笑) でも、そのときどきの自分の伝えたいことを、より集中して落ち着いて言えるんじゃないかな? とも考えています。

──期待しています! メンバーもきっと観に来てくれるでしょうしね。

時間ができたら来てくれると思います。その反応を聞くのも楽しみです!(笑)

JUNHO(From 2PM)
1stソロミニアルバム「キミの声」/ 2013年7月24日発売 / アリオラジャパン
初回限定盤A [CD+DVD] 2940円 / BVCL-515~6
初回限定盤B [CD] 2548円 / BVCL-517
通常盤 [CD] 1835円 / BVCL-518
収録曲
  1. キミの声
  2. Like a star
  3. 目を閉じて
  4. GOOD BYE
  5. I love you
  6. キミの声(Instrumental)※通常盤のみ収録
初回限定盤A DVD収録内容
  • 「キミの声」 MUSIC VIDEO Original ver.
  • 「キミの声」 MUSIC VIDEO Dance ver.
  • 「キミの声」 MUSIC VIDEO Off Shot Movie
  • 「I love you」MUSIC VIDEO
初回限定盤B CDボーナストラック
  • Heartbreaker
  • I'M IN LOVE -Japanese ver.-
  • SAY YES(2013 Tokyo Dome Live ver.)
JUNHO(From 2PM)(じゅのふろむとぅーぴーえむ)

1990年1月25日、韓国生まれ。2008年に2PMのメンバーとして韓国デビューを果たし、翌2009年には韓国音楽界最高の名誉の1つとされる「Mnet Asian Music Award(MAMA)」にて最高賞となる「Artist of the year」を受賞。2PMの存在は韓国のみならずアジア全域で大きな話題を集めた。2011年5月には2PMの日本デビューシングル「Take off」を発表し、以降コンスタントに作品を発表。2012年5月には東京・日本武道館にて6DAYSライブを成功させた。メンバー6人それぞれの個性にも注目が集まる中、「JUNHO(From 2PM)」名義によるソロ活動がスタート。その第1弾作品として、完全セルフプロデュースによるミニアルバム「キミの声」が7月24日にリリースされた。