東映と東映ビデオによる新たな試み、「東映ムビ×ステ」プロジェクトの第1弾「GOZEN」が始動。“御前試合”をモチーフにした同企画では、犬飼貴丈主演の映画「GOZEN-純恋の剣-」が7月5日に公開され、矢崎広主演の舞台「GOZEN-狂乱の剣-」が9月に上演される。
「GOZEN-純恋の剣-」には、「仮面ライダービルド」の犬飼と武田航平、「快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー」の元木聖也、「仮面ライダーウィザード」の前山剛久、「魔法戦隊マジレンジャー」などの松本寛也、「仮面ライダードライブ」の井俣太良といった、仮面ライダー・スーパー戦隊出身キャストが集結。さらにミュージカル「ジャージーボーイズ」の矢崎、舞台「おそ松さん」シリーズの井澤勇貴という、舞台での経験も豊富なメンバーがキャストに名を連ねた。
映画ナタリーでは映画版の公開を記念し、プロジェクトのメインキャスト8名の座談会をセッティング。8名そろっての取材はこれが初めてだという彼らのリアルな雰囲気や、撮影の裏話をお届けする。
取材・文 / 浅見みなほ 撮影 / 佐藤早苗
もういじりに来たよ…(井俣)
──今回は皆様の雰囲気を読者にそのままお届けすべく、ぜひ遠慮なくツッコミや質問などしていただければと思います。これまで8名そろって取材を受けることはありましたか?
犬飼貴丈 8人ではやっていないです。
井澤勇貴 今日が初めてです!
元木聖也 今日初めて交流している人もいるくらい。
矢崎広 だから、誰かがボケても本当のことだと思って、ツッコめないかもしれない(笑)。
前山剛久 撮影でも会っていない人もいますしね。僕、現場では半分くらいの方にしかお会いできていなくて。
武田航平 だって……井俣さん出てました?
井俣太良 出てるよ! もういじりに来たよ……(笑)。
一同 (笑)
武田 おかしいなあ……。最年長なんだからがんばってください! あれ、寛也くん出てました?
松本寛也 僕……怪しいんですよ。
武田 怪しいですよね?(笑) 何役でした?
松本 ちょっとわかんない(松本は某藩の隠密・田宮源三役で出演)。
武田 まあこんな感じでね(笑)。実はまだ打ち解けていない人もいるので、この機会に仲良くなれたらと思っているんですけど……。意外と貴丈がしゃべらないんですよ。
犬飼 バレました?(笑)
武田 バレてるよ! こいつ今回は俺に任せようとしてるなって、気付いてるからね!? 俺がしゃべらせていくよ。
犬飼 まあ、そうですね。今日、楽しかったですね。
一同 (笑)
武田 今始まったところだよ!
新しい挑戦にあたって、お声がけいただけてうれしい(犬飼)
──映画と舞台が連動した「東映ムビ×ステ」プロジェクトの第1弾「GOZEN」は、キャスト解禁時、仮面ライダー・スーパー戦隊出身(以下、本インタビューでは“特撮出身”とする)キャストの皆さんが集結していることで話題を集めました。本作の大森敬仁プロデューサーとは、犬飼さんと武田さんは「仮面ライダービルド」、井俣さんは「仮面ライダードライブ」でご一緒されていますね。
犬飼 僕がこの作品のことを知ったのは、新幹線の中だったんです。
武田 そう。夏映画(「劇場版 仮面ライダービルド Be The One」)関係の仕事で、新幹線に乗ってるとき。
犬飼 航平さんに「あれ聞いてる? お前主演で時代劇やるらしいじゃん」と言われたんですが、「え? マジですか?」って答えたんです。大森さんが事務所にオファーしてくださっていたのですが、そのとき僕はまだ事務所から聞いていなかったので。東映さんが新しい挑戦をするにあたって、僕に声をかけていただいたことはすごくうれしかったです。どこまで力になれるかはわかりませんが、がんばらせていただきます、とお受けしました。
武田 最初は「また一緒っすね」って感じだったよね(笑)。僕は大森さんに聞いていたんですが、貴丈に「知らない」って言われたから、だまされてるのかと思いましたよ。でも僕は大森さんや貴丈とまた一緒にやれるのはうれしいし、もともと時代劇もやりたかったし、京都で撮影できるのも楽しみだと感じましたね。
仮面ライダーに出られる可能性があるかもしれない!(井澤)
矢崎 僕は、東映さんが「ムビ×ステ」という新しい企画を始める、それにお声がけいただいているということを聞いて、すごく興味が湧きました。新しい企画の第1弾に携われるのがうれしかったですし、どんな作品になるんだろうと自分自身も作品に期待していて。共演の皆さんに特撮出身の方々が多いということはあとで知ったんですが、僕は何ライダーでも何レンジャーでもないので……これは、のちのち東映さんに穴埋めしてもらわないとな、と思ってます(笑)。
一同 (笑)
矢崎 「結果的に全員特撮俳優でしたね!」みたいな形にしていただければ、なんの問題もございません!
元木 問題って(笑)。
矢崎 東映さんの映像のお仕事に参加させていただくのは今回が初めてなんですが、舞台のお仕事はずっとやらせていただいていて(少年社中・東映プロデュースの舞台「モマの火星探検記」など)。東映さんと文化放送さんのラジオ(「あさステ!」)もずっとやらせていただいているので、そこの中村恒太プロデューサー経由でお話をいただけたんだと思います。でも、ライダーとスーパー戦隊だけは携わったことがないので! 東映さんの“ド真ん中”と言えるやつ、まだあるじゃん!みたいな(笑)。
井澤 僕も、東映さんの映像作品は今回が初めてでした。このお話をいただけたのは、それこそ仮面ライダーやスーパー戦隊のオーディションがきっかけかもしれないですね。僕は今26歳なんですが、18歳くらいから何度か受けていたんです。あと僕は時代劇が大好きで、杉良太郎さんの時代劇もたくさん観ているので、京都の太秦で撮影するのは1つの目標でした。だから、一層がんばりたいなという気持ちで挑みました。あと僕も広くんと一緒で、「もしかしたら今後、仮面ライダーやスーパー戦隊に出るチャンスをもらえるかもしれない」って期待はありますね(笑)。
矢崎 だよね!
井澤 このメンバーにこうやって紛れられたら、僕にも可能性あるかもしれない!って。
武田 全然、あると思う! 僕らも一度やらせてもらったご縁でまた呼んでいただいたわけだし。
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ほかの人にはできないような動きをやりたい(元木)
2019年9月6日更新