映画ナタリー Power Push - 海外ドラマ「エレメンタリー ホームズ&ワトソン in NY」

かもめんたるが語る“男女コンビ”の魅力

アーサー・コナン・ドイルが生んだ推理小説「シャーロック・ホームズ」シリーズ。古くはジェレミー・ブレット、近年ではロバート・ダウニー・Jr.やベネディクト・カンバーバッチらがタイトルロールを演じ、これまでに幾度となく映像化されてきた。

そんな歴史あるシリーズに新たに参戦したのが、アメリカ発の海外ドラマ「エレメンタリー ホームズ&ワトソン in NY」だ。舞台を19世紀のロンドンから現代のニューヨークへと移し、相棒のワトソンを女性に置き換えるという大胆な設定で話題を集め、アメリカではすでにシーズン4の製作が決定している。映画ナタリーではシーズン2のDVD発売を記念して、コンビ名も見た目も似ている(?)かもめんたるにインタビューを敢行。ホームズ同様に知的な雰囲気を漂わせる岩崎う大と、得意の女装でワトソンになりきった槙尾ユウスケの2人に作品の魅力を存分に語ってもらった。

取材・文 / 前田かおり 撮影 / 高岡弘

 
mixiチェック

かもめんたるが贈る「エレメンタリー」のコメンタリー

「エレメンタリー」のホームズは、ダメ人間なのが面白い

──「エレメンタリー」は、シャーロック・ホームズの世界をもとに、現代のNYを舞台にして描いていますが、お2人は、もともとシャーロック・ホームズにどんなイメージを持っていましたか?

岩崎 僕は小学生のときに本で読んで、一時期、マジで「探偵になりたい!」って言ってました。

左から、女性版ワトソンを演じるルーシー・リュー、ホームズを演じるジョニー・リー・ミラー。

槙尾 僕も小学生のときに読んでて、ワトソンくんとホームズのペアが弟子と師匠みたいで。それがすごく印象に残ってました。だから、今回のこのキャスト見て「ええー!」って驚いた。「ルーシー・リュー!?」って。

岩崎 そうそう、女性だもんね、ワトソンが。ワトソンって苗字なんですか?

──ワトソンは苗字で、ジョーン・ワトソンという名前です。ちなみに原作ではジョン・ワトソンです。

岩崎 それなら、ワトソンが女性でもありなんですね。

槙尾 僕は、ホームズはもっとしっかりした人というイメージがありました。「エレメンタリー」を観ていると、元薬物依存者で人間として問題が大ありだから面白いですよね。それから、全身タトゥーもすごい(笑)。

──作品としての面白さはどのあたりに感じられましたか?

物語は1話完結のミステリー。ところどころに原作へのオマージュがちりばめられている。

岩崎 やっぱり、ミステリーというところですよね。最初はミスリードさせて、この人が犯人だと思わせといて、でも本当の犯人は…というところに持っていく。型通りだけど、アメリカで大ヒットしているということは、ちゃんとした伝統的なスタイルにのっとった上質なミステリーだからですよね。毎週、こういうのがテレビでやってたら楽しいだろうなって思いました。

──アメリカではもうシーズン4までの製作が発表されています。

岩崎 へえー、そこまで続くってことは、ミステリーだけではなく、この2人の関係も面白いからですよね。シーズン1ではワトソンが辞めるとか、ホームズの父親が出てくるのかなと思わせるような話がありましたけど、いろいろなキャラクターも登場してくる中で、この2人がどうなっていくんだろうかと。これも大きな流れの中のミステリーで、ワクワク感がありますよね。

槙尾 ストーリーのどんでん返しも面白いけれど、探偵ならではの細かいネタに僕は注目しました。ホームズがものすごい洞察力で推理をして、毎回本筋のストーリーとは別に、いろんなことで謎を解いていく。その小ネタみたいなのが面白い。

岩崎 かと思えば、ときどき「それはGoogleで調べた」って言ったりね。憎いなっていうギャグが挟まれてますよね。

自分がニューヨーカーになったつもりで観てました

──ドラマを観ているときは、仕事目線になるんですか?

岩崎う大

岩崎 いや、もう僕は自分がニューヨーカーになったつもりで観てました。コントのネタにしようとか、すっかり忘れてました(笑)。

──岩崎さんは帰国子女だとか。

岩崎 そうです。

──すると、セリフは全部英語で入ってくるんですか?

岩崎 いや、吹替で観てます(笑)。

──でも気持ちはニューヨーカー(笑)。

岩崎 昔、妻と「SEX AND THE CITY」のDVDを観たときに、「これは吹替で観たほうが楽しいんだ」って教えられて。そのときまで吹替反対派だったんですが、以来、海外ドラマは吹替で、というのが僕の流儀です。それと、このホームズの俳優の英語はどんな感じなんだろうと思って字幕版でも観てみました。でも吹替のほうが、ホームズらしさが感じられる気がしましたね。

槙尾 僕もずっと吹替で観てました。一度、設定を間違えて字幕で観たときもありましたけど。字幕よりは吹替のほうが入っていけるというか、まくし立てる感じが面白いですよね。

海外ドラマ「エレメンタリー ホームズ&ワトソン in NY」

海外ドラマ「エレメンタリー ホームズ&ワトソン in NY」

英国の推理小説「シャーロック・ホームズ」の舞台を現代のニューヨークに移し、ホームズの相棒ワトソンを女性に置き換えたミステリードラマ。「トレインスポッティング」のジョニー・リー・ミラーがホームズを、「チャーリーズ・エンジェル」のルーシー・リューがワトソンを演じる。

DVD発売情報
シーズン1<トク選BOX>
シーズン1<トク選BOX> / 2015年7月8日発売 [DVD12枚組] 5138円 / パラマウント・ジャパン / PPSU-138834 / Amazon.co.jp
シーズン2 DVD-BOX Part1
シーズン2 DVD-BOX Part1 / 2015年7月8日発売 [DVD6枚組] 10044円 / パラマウント・ジャパン / PPS-139089 / Amazon.co.jp
シーズン2 DVD-BOX Part2
シーズン2 DVD-BOX Part2 / 2015年8月12日発売 [DVD6枚組] 10044円 / パラマウント・ジャパン / PPS-139090 / Amazon.co.jp
レンタル情報
シーズン1 vol.1~12 レンタル中 / シーズン2 vol.1~6 7月8日レンタル開始 / シーズン2 vol.7~12 8月12日レンタル開始
ストーリー

並外れた洞察力と推理力を持つ探偵シャーロック・ホームズは、ロンドン警視庁で顧問として捜査に協力していたが、父親によって薬物依存症の治療のためニューヨークの施設へ送られてしまう。施設を出たあと、ニューヨーク市警の知人グレッグソン警部の捜査に協力することになったホームズ。そこへ6週間限定の付添人として元外科医のワトソンがやってくる。

スタッフ

企画・製作総指揮・脚本:ロバート・ドハティ

キャスト

シャーロック・ホームズ:ジョニー・リー・ミラー
ジョーン・ワトソン:ルーシー・リュー
トーマス・グレッグソン:エイダン・クイン
マーカス・ベル:ジョン・マイケル・ヒル

かもめんたる

かもめんたる

写真左 / 槙尾ユウスケ(マキオユウスケ)
1980年12月5日生まれ。広島県出身。

写真右 / 岩崎う大(イワサキウダイ)
1978年9月18日生まれ。東京都出身。

2007年にコンビ結成。2013年「キングオブコント2013」で優勝を果たす。DVD「かもめんたる 第16回単独ライブ『抜旗根生~ある兄弟の物語~』」が7月15日発売。岩崎が演出を務める劇団かもめんたる 第1回公演「Semi-nuida!」が7月24日~26日、東京・新宿シアターモリエールで上演。2015年秋に公開予定の「内村さまぁ~ず THE MOVIE エンジェル」、9月5日より東京、大阪で順次上演される表現・さわやか 番外恋愛公演「TanPenChu-♥」にも出演が決定している。