群れ

群れ

ムレ

上映時間:122分 / 製作:1978年(トルコ)

解説 カンヌ映画祭グランプリ作品「路(みち)」で知られるトルコの代表的監督ギュネイが“反体制的行動“によって投獄されていた時、獄中から指示を送って撮り上げた入魂の傑作。東トルコの広大な砂漠地帯。そこで牧畜を営むハモ家の長男シバンは、反目し合うハリラン家の娘と結婚。彼女が病弱で子供も産めない体とあって、彼ら若夫婦に対する家族の態度は冷たい。ある日、彼ら親子は羊370頭を売りさばくため、汽車で首都アンカラに向かう。シバンは街の医者に連れて行くため妻を同行した。途中、貨車に残留していた毒薬DDTのため幾頭もの羊が死に、しかも山賊の襲撃に遭い、また何頭かは盗まれる。やっと街に着いた時、父親は羊の数が足りないとシバンに約束した報酬を支払わないうえ、最愛の妻は医者の所に運んで間もなく息絶えた。トルコ社会に現存する封建的家長制度を痛烈に批判。権力によって自由を束縛され続けるギュネイの、怒りと哀しみに満ちた心の叫びなのだ。

情報提供:ぴあ

スタッフ

監督:ゼキ・ウクテン
音楽:ズルフェ・リバネリ

キャスト

メリケ・デミルアー
タールク・アカン
トゥンジェル・クルティズ

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