大地(1937年)

ダイチ
THE GOOD EARTH

上映時間:138分 / 製作:1937年(米)

解説 アメリカの代表的女流作家P・バックの原作の映画化で、中国ロケを敢行した大作。1930年代のアメリカ映画の力と水準の高さをまざまざと感じさせる作品である。貧農の百姓ワンは奴隷奉公の娘オランを嫁にして苦しいながらも畑を耕していく。二人は苦労して働き、その甲斐あって田畑は増え、子供も生まれた。だが大地は干ばつ、飢餓、イナゴの大群といった災害を生み、一家は苦難と闘う。やがて月日が流れ、成長した息子の婚礼の日、長年夫に付き添い苦楽をともにした妻、オランが死ぬ……。S・フランクリンは、欧米人が東洋人を演じるという困難な問題も、巧みなメイクアップと、俳優たちの優れた演技によって解決。正攻法の演出で、原作のダイジェスト版に終わらせることなく、見事に感動的で壮大なドラマに仕上げた。オランを演じたL・ライナーがアカデミー賞主演女優賞を受賞。

情報提供:ぴあ

スタッフ

監督:シドニー・フランクリン

キャスト

ポール・ムニ
ルイーゼ・ライナー

受賞歴

第10回アカデミー賞
主演女優賞 / 撮影賞