イワン雷帝(上・下)
イワンライテイ
(ソ連)
解説 “モンタージュ理論“とともに映画史を語る上で欠かすことのできないエイゼンシュテインの遺作。16世紀半ば、ロシア史上初めて“ツァー“を称し、祖国を統一して専制君主となったイワン4世の半生を描く2部作で、歌舞伎を思わせる様式美を持った入魂の大作。1部では皇帝となったイワンが封建貴族と対立し孤立しながらも民衆の支持を得るまでを、2部では雷帝と恐れられるまでに力をつけたイワンが専制君主として君臨するまでを描いている。民俗学や歴史学の成果を総動員して細部まで驚くほど論理的に設計されている。2部の最後は、エイゼンシュテインの映画で唯一のカラー・シーンになっており、美学の一端がよくわかる。
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