ゴダールの新ドイツ零年

ゴダールの新ドイツ零年

ゴダールノシンドイツレイネン
ALLEMAGNE ANNEE NEUF ZERO

製作:1991年(仏) / 配給:洋画マイナー

解説 1990年代ゴダールの幕開けを高らかに宣した、内省的な、そして孤独な映像詩。ベルリンの壁が崩壊した1990年。旧東ベルリンに潜入していたスパイ、レミー・コーションを捜し出すべく、元軍事情報部のゼルテン伯爵が動いていた。やがてゼルテンは、小さな町の美容院に身を隠していたコーションを発見、二人は西を目指す……。旧東ベルリン市内をめぐりながら、次々と引用されるドイツ文学、ドイツ的なるものへのオマージュと追想。切り刻まれた音(楽)と、孤独の翳りを帯びた映像のポエジー。1980年代を“光への闘争“としてきたゴダールがたどりついた、哲学する映画とも言いうる一編。主役には、「アルファヴィル」のE・コンスタンティーヌ。当初は58分の作品だったが、ヴェネチア映画祭に出品する際、出品規定(60分以上)に合わせるべく4分が追加され、現在ある形となった。

情報提供:ぴあ

スタッフ

監督:ジャン=リュック・ゴダール

キャスト

ハンス・ツィッシュラー
エディ・コンスタンチーヌ
クラウディア・ミチェルゼン
キム・カシュカシャン

受賞歴

第48回ヴェネツィア国際映画祭 コンペティション部門
最優秀音楽賞

ゴダールの新ドイツ零年の画像