旅芸人の記録
タビゲイニンノキロク
O THIASSOS
上映時間:232分 / 製作:1975年(ギリシャ)
解説 ギリシャ映画界の鬼才アンゲロプロス監督の作品中「36年の日日」(1972)、「狩人」(1977)の中間に位置する、現代ギリシャ史3部作の一本。1939~52年までの14年間、圧政、占領、叛乱などを通過してきたギリシャの生々しい歴史を叙事詩的に綴った傑作。この動乱の時代、ギリシャ全土を巡業している一座があった。12名前後の小さな一座は、各地で同国の古典劇を演じつつ、いつしか時代の目撃者の役割を果たしていく。アンゲロプロス監督は、寡黙だが力強い彼らの生き方を驚異的ともいえるワン・シーン、ワン・カットの長回し撮影によってフィルムに収め、その民族意識に基づく独創的な映画手法が、世界の映画界に新鮮な驚きを与えた。アガメムノン、エレクトラといったギリシャ神話の名前を戴いた芸人たちが、呼びこみの歌『ヤクセンボーレ!』を唱和しながら道中を行く場面が印象的。革命前の軍事政権下で4年の歳月をかけて完成させ、ひそかにカンヌ映画祭へ出品して、センセーションを巻き起こした問題作。DVDは「テオ・アンゲロプロス全集(1)」に収録。
スタッフ |
監督:テオ・アンゲロプロス |
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キャスト |
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受賞歴 |
第28回カンヌ国際映画祭
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