まずは「お気軽モード」。そのコツは？

これ「お気軽モード」というのは、こっちのやり方がお気軽ということなんですよね？

──え、はい、どうしてですか？

（マンガの主人公の）この娘の思いがお気軽、という話じゃないですよね。

──ああ、そういうことじゃないです（笑）。文字だけでもいいんでお気軽という。

なるほどー、わかりました。

──いきなり描き始めてしまいましたが、最初は何を考えて取りかかりましたか。

まずこういうコンテストで怖いのは、ネタが被ることですよね……。だから（ネタを）自分寄りにしておけば、被らなそうだなとは思います、ハイ。

──こういう、お題を出される大喜利みたいのって得手不得手あるんじゃないですか。

僕は割とこういう、縛りがあるほうが悩まなくていいっすね。もうここに何か入れなきゃっていうのがあるから、意外と範囲が狭まりますので。ハイ。

そのまま「本気モード」になだれ込み！

──お、では描けたようですので、続いて空白のコマを埋める「本気モード」です。今度は絵から描いていただきます。

あんまり「面白いことを描かなきゃ！」って思い詰めないほうがいいと思います。描けなくなっちゃうので。それより、描くことを楽しんで、応募とかは横に置いといて「描いてみよう！」っていうの先行でやれば、楽な気持ちでできるんじゃないかな。

──確かに「絶対面白いオチを」って考えたら、描けないですよね。むしろスベってもいいんだよ、くらいの気持ちってことですか？

ああ、もうぜんぜんそうです!! スベったら「つたわれ～！」って言えばいいんですから。それで全部なんとかなりますよ。「つたわれ～」でまだダメなら「脳からつたわれ～！」で。

──わかりました（笑）。あと何かコツみたいのはありますか、こういう、お題に絵で答えを出すときの。

コツ……。絵で答える場合は、笑える絵ってあるんですよね。技術を出しちゃうと笑えない、みたいな。

──上手ければいいってもんでもない？

そうそうそう、ちょっと崩した絵のほうが。ヘタウマって言うんですか、そういう風に（崩して）描くかもしれません。だからヘタな人のほうがむしろ有利なんですよ！

──じゃあ絵は上手くなくていいぞ、と。ネタはどうですか？ 発想のコツとか。

んー、これはほら、みなさんが応募するコンテストなんで、「普通でいいんだよ」ってことですかね。気負わなくて、むしろ気負わないほうがいいんですよー、という。