松岡由貴さんは吸血鬼なのでは?
──アフレコ現場の雰囲気はいかがですか?
高倉 和気あいあいとしていますね。まさに由貴さんがみんなに話を振ってくれていて。すごい声優さんばかりで「みんないい声だな」「どこから声出してんのかな」と思っています(笑)。
──1話から「ネギま!」キャラクターもたくさん出てきますよね。
佐藤 2011年の最後のイベントのときに「またみんなで会いたいね、同窓会したいね」なんて言っていたんですけど、まさかこんなふうに集まれるとは思ってもみませんでした。それも赤松先生が世界をつなげてくださったおかげなんですよね。本当にうれしいです。時が経っているので、いろいろと悩んだりもしますが、これまでの経験値を活かして、今の私たちなりの各キャラクターを表現しようとがんばっています!
高倉 その様子を「仲良しだな~」と思いながら見ていました。
佐藤 みんなで集まるのは久しぶりだから積もる話も多くて(笑)。でもみんな、あまり変わらないですよね。石田彰さんも、由貴さんも全然変わっていないし。由貴さんは「ネギま!」の頃から黒いお洋服を着ることが多くて、トマトジュースが好きで……エヴァっぽいなぁと思っていたんです。今もそんな雰囲気があって変わっていないので、やっぱり吸血鬼だったんじゃなかろうかと(笑)。
高倉 私は「ネギま!」Blu-ray BOXも観させていただいていたので、利奈さんが喋り始めた瞬間に、「ネギだ! すごーい!!」って心の中で叫びましたよ。
佐藤 わあ! ありがとう! ネギは、お芝居面でも一緒に成長していったキャラクターな気がしていて。だから、どのくらいの段階のネギを演じればいいのか、少し迷っていました。でも「ネギま!」のみんなが喋り出した瞬間、自然と今自分の中にあるネギが出てきてくれたにように思います。
“超クレイジー”だった「ハピ☆マテ」
──「UQ」のオープニング曲が「ハッピー☆マテリアル」というのも往年のファンにはうれしいですよね。ジャケットは「ネギま!」時の「ハピ☆マテ」のジャケットがメイドさんっぽい衣装だったのでそれを踏襲してるそうです。
佐藤 ああ、なるほど。
高倉 見てください、ジャケットの刀太くんの執事感のなさ(笑)。いつも学ランしか着ないから……。
佐藤 ないね(笑)。でもよく上着を着たよ、それだけで偉い!
高倉 その点、九郎丸はすごく似合っててずるい。でもこういうところが刀太くんのかわいいところなんですけどね(笑)。
──そんな「ハピ☆マテ」ですが、今回は「UQ」メンバーがカバーしています。
高倉 「ハピ☆マテ」というとかわいくて華やかなイメージが強いですが、今回、私と九郎丸役の広瀬ゆうきちゃんが男の子っぽく歌っているので、また新しいニュアンスを感じられるかもしれません。でも、やっぱり基本的には楽しい歌ですよね。
佐藤 「ハピ☆マテ」はとにかくキャッチー。10年以上経った今聴いても「いい曲だな」「元気が出るな」と思います。あとバージョンによってアレンジや2番の歌詞も異なっているのがまた良い! でも今思うと超クレイジーだなって(笑)。半年間同じ曲を出し続けるという、キングレコードさんの剛毅さ! 当時のチームは、何でも「やったことないならやろうよ」「楽しそうじゃん」ってチャレンジしていたんですよね。私はまだ聴けてないのですが、今回のバージョンも同じように原曲からいろいろと変えていると聞いているので楽しみです。
高倉 聴きます? ちょうど昨日、ラジオで初公開されたんですけど。
(「ハピ☆マテ」を流す)
高倉 2番は「UQ」っぽい歌詞になっているんですよ。「永遠の一瞬を 何度も繰り返し」とか、物語を知ってから聴くとグッときます。
佐藤 確かにちょっとアレンジされている……けど、根幹にある楽しさは変わらないのがうれしいですね。いや~、やっぱり名曲だなあ(笑)。
──最後に、高倉さんは「UQ」への意気込みを、佐藤さんは本作に期待することを教えてください。
高倉 私、1話で刀太くんが死にかけて不死になることを選ぶシーンが一番思い入れがあるんです。後先考えず、とにかく大切な人を助けたいという気持ちだけで前に進む刀太くんに、リハの段階からこみ上げてくるものがあって。演じていて難しい部分でもありましたけど、そのときできる最大限のことはやれたと思っているので、今後もその情熱のままに刀太を演じていきたいです。
佐藤 いろんな世代の人に楽しんでほしいです。「UQ」から入った人はもちろんですが、「ネギま!」を好きな人も「俺の好きな子は出るのか」「あのキャラはどうなってるんだ」なんて思いながら観てくれたら、こんなにうれしいことはないですよね。それこそ「UQ」を読んでいるときの私みたいに、親戚、親族の皆様、みたいな気持ちで(笑)。
──かつてのファンからすると、やはりエヴァが引き続き重要なポジションで出ているのは熱いし、見やすいですよね。
高倉 私、最初に「UQ」を読んだ時は「ネギま!」を読んでいなかったのでエヴァのことを知らなかったんですよ。それが「ネギま!」を読んでまた「UQ」に戻ってきたら「ああ、エヴァ!」って。もう全然気持ちの入り具合が違いました。
佐藤 そうなの、かわいいでしょー!
高倉 でもあのエヴァが子供を育てているって。どうです?
佐藤 ねー。
高倉 だから「UQ」から入った人は「ネギま!」をぜひ読んでほしいです。ちょうど9月で新装版も出揃いましたし。
佐藤 表紙がね、描き下ろしでかわいいんですよ。
高倉 新装版19巻のエヴァが、「UQ」1話冒頭と同じポーズなんですよ。こんなところまでつなげるなんて、赤松先生さすがですよね!
──最後は新装版「ネギま!」の宣伝までしていただき(笑)、ありがとうございました。
- テレビアニメ
「UQ HOLDER! ~魔法先生ネギま!2~」 -
- 放送日程
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- TOKYO MX:毎週月曜24:00~
- tvk:毎週月曜25:00~
- サンテレビ:毎週月曜24:00~
- KBS京都:毎週月曜24:00~
- BS11:毎週月曜24:00~
- スタッフ
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- 原作:赤松健「UQ HOLDER!」(講談社「別冊少年マガジン」連載)
- 監督:鈴木洋平
- シリーズ構成:赤松健/ヤスカワショウゴ
- キャラクターデザイン:藤井昌宏
- プロデュース:EGG FIRM
- アニメーション制作:J.C.STAFF
- キャスト
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- 近衛刀太:高倉有加
- 雪姫:松岡由貴
- 時坂九郎丸:広瀬ゆうき
- 桜雨キリヱ:茅野愛衣
- 夏凜:小倉唯
- 結城忍:原田彩楓
- 雪広みぞれ:鬼頭明里
- 飴屋一空:柿原徹也
- 宍戸甚兵衛:咲野俊介
- 真壁源五郎:梶裕貴
- ネギ・スプリングフィールド: 佐藤利奈
- 相坂さよ:白鳥由里
- 綾瀬夕映:桑谷夏子
- 神楽坂明日菜:神田朱未
- 絡繰茶々丸:渡辺明乃
- 佐々木まき絵:堀江由衣
- 龍宮真名:佐久間未帆
- 宮崎のどか:能登麻美子
- 雪広あやか:皆川純子
- フェイト・アーウェルンクス:石田彰
- ジャック・ラカン:小山力也
- クウネル・サンダース:小野大輔
- ほか
©赤松健・講談社 / UQナンバーズ
- 赤松健「UQ HOLDER!⑭」
- 発売中 / 講談社
「都に行って一旗揚げる!」それが近衛刀太のでっかい夢。村長が課した旅立ちの条件は、育ての親であり、優れた魔法の使い手、雪姫を倒してみせること。雪姫に挑戦する日々を送っていた刀太だが、2人の前に現れた賞金稼ぎとの戦いによって、自分が“不死身”の存在であることを知る。
- 高倉有加(タカクラユカ)
- 大阪府出身、2月5日生まれ。主な出演作は「ライオン・ガード」(カイオン役)、「アリスと蔵六」(中西千夏役)、「うらら迷路帖」(大島役)など。
- 佐藤利奈(サトウリナ)
- 福岡県出身、5月2日生まれ。主な出演作は「魔法先生ネギま!」(ネギ・スプリングフィールド役)、「みなみけ」(南春香役)、「とある魔術の禁書目録」(御坂美琴役)、「曇天に笑う」(牡丹役)など。
- 赤松健(アカマツケン)
- 1968年生まれ。1993年「ひと夏のKIDSゲーム」で第50回少年マガジン新人賞に入選しデビュー。1994年に週刊少年マガジン(講談社)にて「A・Iが止まらない!」の連載を開始。続く「ラブひな」でその人気を確立し、第25回講談社漫画賞受賞を受賞した。2003年よりスタートした「魔法先生ネギま!」は2005年にはアニメ化、2007年には実写ドラマ化された。現在「魔法先生ネギま!」の未来を舞台にした続編「UQ HOLDER!」を別冊少年マガジン(講談社)にて連載中。
今回のアニメ化では、「UQ HOLDER!」からの新しいファンの方々はもちろん、前作「魔法先生ネギま!」当時の古いファンにも大いに喜んで貰えるようなシリーズ構成を心掛けました。そのため、前作から続けて出てくる「ネギまのキャラクター」に関してのみ、同じ声優さんを当てて下さるようリクエストしてあります。
現在、別冊少年マガジンの連載版では「ネギま!」最終巻で省略されたエピソードが丸々描かれまして、読者のみならず主人公の刀太も驚いたようです(笑)。(その部分は11月発売のコミックス15巻で読むことができます)
ただ16巻から先は、アニメで新しいパワーを得るであろう「UQ」キャラクター達に主軸が移っていく予定ですので、そちらも期待していただきたいですね。
私自身アニメーションの仕事を始めた頃に「ラブひな」を手伝わせていただく機会があり、当時からファンでもあった赤松先生の作品に関わることができて光栄でもあり、ちょっと恐れ多い感じもします。
ラブコメ的な世界観なのかなと思い込んで読み始めたので、アツいバトル中心で進む展開には驚きました。アニメでもバトルをなるべく見せていく方向で頑張っていますが、スタッフ一同どうしてもかわいい女の子が好きなのでいつのまにかそちらに力を入れ気味になってしまいバランスをとるのが難しいです(笑)。
アクション専属のスタッフも配置して力を入れていますので、アクションシーンとかわいい女の子の両方を楽しんでいただければなと思います。