コミックナタリー Power Push - 高飛車×地獄のミサワ
ネーミングが引き合わせた奇跡の邂逅! 最新絶叫コースターをミサワキャラが案内
Report 3 現地訪問
10月某日、富士急ハイランドに地獄のミサワが降り立った。
自らのイラストが使用された巨大看板を見学するためだ。
帯同したのはジャンプスクエア(集英社)の担当編集、林士平氏。
折からの晴天に恵まれたが、絶叫マシン嫌いのミサワは
苦虫を噛み潰したような表情を浮かべていた。
仕事で来ていることをまったく理解していないようだ。
林ミサワさん、ほら写真撮りますよ、笑顔笑顔!
ミサワ……。
林ミサワさん、あれ高飛車のタワーですよ、ほら!
ミサワ……。
周囲からの問いかけにも5回に1度くらいしか答えない。
思春期の子供のようになっていた。
林こ、これは……。
ミサワ……。
予想を遥かに上回る看板の巨大さに、
開いた口がふさがらない2人。
林うわーっ、ヤバいっすねー。
ミサワ……。
林食事しましょう食事!
ミサワさんお腹減ってるでしょ?
ミサワ……。
お腹は減っていたようで食事には賛成したミサワ。
林ミサワさん、ここまで来といて
乗らない手はないっすよ。
ミサワや、そういうのほんといいんで。
林もう今日、人生変えちゃいましょうよ。
みんな並んでまで乗ってるんですよ。
ミサワそれがほんとわからない。
林そりゃもう楽しいっすよー。
乗ってみりゃわかりますって。
あれっすよ、人生経験っすよ。
ミサワ……。
ミサワ(小声で)サーティワン……。
林え?
ミサワサーティワン、食べたい……。
フードコートにあったサーティワンアイスクリームを
目ざとく見つけて食べたいと言い出すミサワ。
林アイス……ですか? はは、お安い御用ですよ
ダブルでもトリプルでも!
じゃ、高飛車に乗ったらご褒美にってことでどうですか?
ミサワはい……。
高飛車のプラットホームへと移動するミサワ。
自分のイラストを見ても特に何の反応もしない。
林ミサワさん! 顔が! こわばりすぎ!
順番を待つミサワの表情に笑顔はなかった。
乗り終えたお客さんが笑顔で帰ってくるのを見て、
「何なの? 何で笑ってるの?」としきりに疑問を呈していた。
林ミサワさん自分で書いてたじゃないですか。
「あれぇ~? 乗らないんスかぁ~?」とか。
ミサワ……。
林大丈夫ですって! 怖くない!
サーティワン! ね!
ミサワ……。
林氏の問いかけをほとんど無視するミサワ。
この2人、普段上手くやっていけてるのだろうか?
ミサワと林氏を見送って、160秒。
プラットホームに、コースターが帰還した。
え!? 笑ってる!?
ミサワはいはいはい!
はいはいはいはい!
林言ったじゃないですか。楽しかったでしょ?
ミサワなるほどなるほど!
わかった。わかりました。
林どうでした、人生変わりました?
ミサワこれはね、良いものだ。
林ほらー!
スナップをもらって喜ぶミサワ。
林やー、ミサワさん無理矢理にでも
連れてきて良かったですよ。
ミサワこれはね、楽しい。
みんな並ぶの、わかりました。
林でしょー?
イラスト描いてよかったでしょー?
ミサワじゃ、約束の、あれ……。
林もちろんです!
林ジェットコースター乗ったの
いつ以来ですか?
ミサワあるわけないでしょう、そんなの。
林え、マジで初めてだったんですか?
遊園地来たのは?
ミサワ中3のときに男だけで来たのが最初で最後……。
林案外ハマっちゃって、またすぐ
乗りたくなってるんじゃないですか?
ミサワそれはないですけど。
林ほんとですか? だってミサワさんもう、
ちょっと物足りないって顔してるもん。
ミサワや、そういうのはないです。
もう1回乗りました。
富士急ハイランド営業概要
営業時間
平日:9:00~17:00
土日・祝日:9:00~18:00
※季節により変更あり/詳しくはウェブサイトでご確認ください
休園日
2011年10月18日(火)、11月29日(火)、12月20日(火)
2012年1月17日(火)、2月7日(火)
※3月は無休
料金
入園料:大人 1300円 / 子供 700円
フリーパス:大人 5000円 / 中高生 4500円 / 子供 3700円
※子供:3歳~小学生
交通
▼車
・新宿から中央自動車道で約80分、河口湖ICに隣接
・東京から東名高速道路・御殿場IC、東富士五湖道路経由で約90分
▼バス
・新宿から中央高速バスで約100分、富士急ハイランド下車
・東京駅から東名高速バスで約150分、富士急ハイランド下車
(バスは要予約)
▼電車
・JR中央本線大月駅で富士急行線に乗り換え富士急ハイランド駅下車、大月駅から約50分
地獄のミサワ(じごくのみさわ)
1984年生まれ、東京出身。「俳優伝説」で第68回赤塚賞に準入選しデビュー。自身のブログにて1コママンガ「女に惚れさす名言集」を更新中。ウザくてシュールな名言と目の寄った画風で、ネット界を中心に人気を博す。2010年1月より、ジャンプスクエア(集英社)にて「カッコイイ男子とカワイイ女子しか登場しない」と銘打ったギャグマンガ「カッコカワイイ宣言!」を連載中。
2011年10月31日更新