「映画クレヨンしんちゃん 爆盛!カンフーボーイズ ~拉麺大乱~」 PR

関根勤、岩井ジョニ男(イワイガワ)、あらぽん(ANZEN漫才)が語る「映画クレヨンしんちゃん 爆盛!カンフーボーイズ ~拉麺大乱~|「今回のしんちゃんは、すごくみやぞんっぽい!」

「映画クレヨンしんちゃん 爆盛!カンフーボーイズ ~拉麺大乱~」のBlu-ray / DVDが発売された。「映画クレヨンしんちゃん」シリーズ第26弾となる本作の舞台は、春日部にある中華街・アイヤータウン。食べた人を凶暴化させる“ブラックパンダラーメン”の流行によって混乱に陥ったアイヤータウンを救うため、しんのすけをはじめとするカスカベ防衛隊のメンバーは伝説のカンフー“ぷにぷに拳”の修行に励む。

コミックナタリーではBlu-ray / DVDの発売に合わせ、本作にゲスト声優として出演した関根勤とANZEN漫才・あらぽん、そして監督の目に惜しくも留まらなかった(!?)イワイガワ・岩井ジョニ男にインタビューを実施。「クレヨンしんちゃん」の思い出や収録の裏話、本作の見どころについて聞いた。

取材・文 / 小松良介 撮影 / 新妻和久

大人も思い切り楽しめるのがいいよね

──「映画クレヨンしんちゃん 爆盛!カンフーボーイズ ~拉麺大乱~」のBlu-ray / DVDが、11月9日に発売されます。今日はそのお話を伺っていきたいのですが、本題に入る前に、まずは「クレヨンしんちゃん」にまつわる皆さんの思い出を聞かせていただけますか。

関根勤

関根勤 僕はね、これまでのシリーズのほとんどを、娘の麻里と映画館で観てるんですよ。それで言うと、僕にとって「クレヨンしんちゃん」はまさに子育ての教科書でしたね。親は“大人だからしっかりした存在でいなきゃいけない”って思って、子供に注意ばかりしがちなんだけど、もっと子供と同じ目線に立って、一緒に面白いことをやって、「人生はこんなに楽しいんだ!」ってことを伝えた方がいい。そう教わった気がします。

岩井ジョニ男 お父さんのひろしさんは、ちょっと情けないところもあるんだけど、そのおかげで子供へのプレッシャーがないのもいいですよね。うちの親父なんてとにかく怖かったから、おふざけなんてなかなかできなくて。だから(ふざけたくて)お笑いの道に来たようなもんですよ。

関根 厳しく育てられたから、逆にこっちに来たの?(笑)

ジョニ男 野原家でのびのび育てられてたら、お笑いには来なかったかもしれないですよ。

関根 しんちゃんはまともな人間に育ちそうだもんなあ。本当に理想的な家族だと思いますよ。

ジョニ男 関根さんはいつからケツケツダンス(※)をやってたんですか?
※「ケツケツ~♪」と歌いながら手を叩き、テンポよくお尻を振るダンス。関根が幼い娘(関根麻里)を楽しませるために考案し、一緒に踊っていた。

関根 ケツケツダンスは、30年くらい前には麻里と一緒にやってたんじゃないかな。

左から岩井ジョニ男、関根勤。

ジョニ男 ええっ、すごいですね。「クレヨンしんちゃん」のアニメは……1992年からやっているんですか? じゃあ、もしかしたらケツケツダンスは“ケツだけ星人”を先取りしてたんじゃないですか?

関根 そうかもしれないね。だから「クレヨンしんちゃん」を観たときに、「これはいいぞ!」って思ったんですよ。

──あらぽんさんは3人の中では最年少ですが、「クレヨンしんちゃん」はどんな存在でした?

あらぽん 小学生の頃は遊びのお手本みたいなアニメでしたね。テレビで観た次の日に、さっそくしんちゃんのいたずらを真似しているみたいな(笑)。

関根 あー、そういえば90年代って、公園に行くと子供がみんなしんちゃんの口真似をしてたの。「だゾ~」って。

あらぽん 絶対してたと思いますね(笑)。

ジョニ男 僕らにとってのクレージーキャッツみたいな感じですかね。

関根 そうそう! 僕らにとっての植木等みたいなものだったんだろうなあ(笑)。

──「映画クレヨンしんちゃん」は、「爆盛!カンフーボーイズ」がシリーズ26作目になります。歴代作品で印象に残っているものはありますか?

関根 僕はやっぱり「雲黒斎の野望」(1995年公開)だなあ。時代劇がテーマで、チャンバラシーンがすごかったんですよ。あれは本当に面白かった!

あらぽん

あらぽん 僕は同じ戦国モノでも、「嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦」(2002年公開)です。戦国時代にタイムスリップしたしんちゃんが、ある家来とお姫様の恋を取り持とうとがんばるんですけど、最後に悲しい事件があって……。めちゃめちゃ泣けるので、大人の方にもぜひ観てほしいです。

ジョニ男 「クレヨンしんちゃん」は、大人が観ても思い切り楽しめるのがいいですよね。僕は……映画じゃなくて、テレビシリーズの話をしてもいいですか? 「熱出し母ちゃんだゾ」(2001年放送)というエピソードがあるんですけど、風邪で寝込んだみさえさんの代わりに、しんちゃんがひまわりを寝かしつけたり、皿洗いしたりするというお話なんです。それを観たときに、自分の子供の頃が急にフラッシュバックしまして。

あらぽん 子供の頃の思い出ですか。

ジョニ男 そうそう、最初のうちは親目線で観てたと思うんだけど、だんだん「俺もこうやって皿洗いしたなあ」「お母さんのためにがんばってる時期あったなあ」って思い出して(笑)。感動しちゃったんですよね。

“本人役でアニメ出演”はANZEN漫才の目標だった

──関根さんとあらぽんさんは「爆盛!カンフーボーイズ」にゲスト声優として出演されましたが、オファーを受けたときの気持ちは?

関根が演じた師匠。

関根 やっぱりうれしいですよね。僕は「嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲」(2001年公開)以来、17年ぶりのオファーですから。あのときは小堺(一機)くんと一緒に、本人役で出させてもらったんだけど、今回はカンフーの師匠役だっていうから盛り上がっちゃって。

ジョニ男 しかも主要キャストじゃないですか!

関根 そうそう。あんなに大きい役だとは思ってなかったんだよ。ゲストだからせいぜい2、3シーンくらいだろうって気持ちで台本を開いたら、結構出番があるもんだから、プレッシャーを感じちゃって(笑)。でも、今回はカスカベ防衛隊のみんなとも共演できてうれしかったですね。

──あらぽんさんは初の声優挑戦になりましたね。

あらぽん 実は以前、みやぞんと“本人役でアニメに出ること”をANZEN漫才の目標にしようって話をしてたんです。だから最初にオファーが来たって聞いたときは、「嘘でしょ!?」って(笑)。マネージャーさんに「もう一回ちゃんと確認してください」ってお願いするくらい、信じられなかったです。

関根 わかるわかる。国民的アニメに出るのって、やっぱり“売れた証拠”に感じるんだよね。

ANZEN漫才・あらぽんは本人役で出演。ヤミツキ成分が増したブラックパンダラーメンを食べて、凶暴化してしまう。

あらぽん そうなんです! 夢みたいな話だったんですけど、本当にそういうお話をいただけたので、とにかく驚いて(笑)。僕、小学2年生くらいの甥っ子がいるんですけど、「クレヨンしんちゃん」好きだろうと思って報告したら、とても喜んでくれました。映画のスタッフさんからいただいた「クレヨンしんちゃん」の鉛筆をあげたら、「もったいないから削れない!」なんて言うんですよ。かわいいですよね(笑)。

ジョニ男 うわー、それめっちゃいい話だなあ。

──スタッフの方に教えていただいたのですが、監督の髙橋渉さんは、「ピタゴラスイッチ」(NHK総合)に関根さんが出演されているのをご覧になって、師匠役をお願いしようと決めたそうですよ。

ジョニ男 えっ!?

関根 そうなんですか! あらら(笑)。

ジョニ男 ちょ、ちょっと待ってください。その番組って僕も出演させてもらっている……。監督には、関根さんしか見えてなかったんですかね(泣)。

関根 「クレヨンしんちゃん」は数ある国民的アニメの中でも、大人の悲哀が出ている珍しい作品だから、ジョニ男なんて相性いいと思うんだけどね。

岩井ジョニ男

ジョニ男 そうですよ、エキストラでもなんでもやりますよ!

──ジョニ男さんにピッタリな役柄って何でしょう? やっぱりサラリーマンでしょうか。

関根 新橋で飲んだくれてるような、サラリーマンの役で出てほしいなあ。なんでも全部、「政治が悪いんだよ!」って政治のせいにするキャラクター(笑)。

ジョニ男 いいじゃないですか。ひろしさんのダメ上司みたいな。これを読まれた関係者の方、次回はぜひお願いします!

プロの演技に聞き惚れて、出番を忘れちゃった

──関根さんが演じた師匠は、すごく見どころの多いキャラクターになっていましたね。

ジョニ男 実は僕、最初に映画を観たときは関根さんが師匠を演じてるって気付かなくて。あとでマネージャーさんから教えてもらったんですよ。

関根 そうらしいね、僕の声じゃないと思ったって。

ジョニ男 冒頭のナレーションは関根さんの声だってわかったから、その役なんだなって思ってました。

あらぽん でも、その気持ちわかります。関根さんだと知っていても、途中で忘れちゃうくらいでした。

──収録にはどんなお気持ちで臨んだんですか?

師匠はしんのすけたちに、伝説のカンフー“ぷにぷに拳”を教える。

関根 あのね、イメージを自分で勝手に作っていっちゃうと、監督に「それは違います」って言われたときに困惑するんですよ。若い頃にそれで真っ白になった人を見たことがあって(笑)。だから何を言われてもいいように、ストックだけはたくさん用意しておこうと思ってましたね。まず大滝秀治さんでしょう、あと千葉真一さん。それに「酔拳」に出てくる師匠のおじいさん。

あらぽん 鼻の赤いおじさんですね(笑)。確かに、師匠にはそんなイメージもありますね。

関根 それでまずテストをやってみて、監督さんから「もうちょっと真面目な感じで」とか「もうちょっと優しく」とかアドバイスをもらって、少しずつ修正して。

ジョニ男 うわ、かなり難しそう。

関根 最終的には「今ので行きましょう!」って言ってもらってテストを終えたんだけど、1週間後の収録では、テストでどうやってたかわかんなくなっちゃって(笑)。結局「あれ、どういう感じだっけ?」って思い出しながらやりましたね。

──収録はほかのキャストの皆さんと一緒だったんですか?

関根 別でした。これは本当に助かったんだけど、皆さんの収録が済んでたから、僕はその声を聞きながら合わせることができたんです。ただ逆に困ったのは、自分の出番が来るまでに声優さんの声を聞いてると、「うまいなあ」って聞き惚れちゃう。それで自分の番を忘れちゃうんですよ(笑)。

取材の様子。

ジョニ男 やっぱりさすがですね。

関根 そりゃもう、プロはすごいですよ。それに比べると、どうしたって「俺、全然うまくないな」って思っちゃう(笑)。「なんか抑揚がないな」って。今回、キャラクターを声だけで表現することを一生懸命やったから、耳が鋭くなったみたいで、ほかの人のうまさが前よりわかるようになりましたね。孫とアニメを観てても感動しちゃうもん。「すごい、何これ!?」って(笑)。

──役に本気で挑まれたからこそ、わかる感覚かもしれませんね。一方、あらぽんさんは“ブラックパンダラーメン”を食べて凶暴化してしまうという役どころでしたが。

あらぽん 僕の役はうめき声とかばっかりで、台本には「ヌオー!」とか「グゲゲゲゲ」とか、発したことのない文字ばっかり書いてあるんですよ(笑)。でも、普段「ヌオー!」なんて言う機会ないじゃないですか。凶暴化って難しいなって思いました。

ジョニ男 あらぽんのキャラクターは檻の中に入ってたよね。やっぱりあれを演じるときは、鉄格子を握ってる感じで声を出すの?

あらぽん もちろんやりました(笑)。そこまでしないと「ウゲゲゲゲ」は出なかったです。監督さんから「もっとさらけ出してください!」って声をかけていただいたんですけど、その一言で吹っ切れたような気がします。終わったら口の中がちょっと血の味がしました。

──さらけ出す演技って、頭の中はどういう状態だったんですか?

あらぽん 本当にもう、狂ってみようと思っていましたね。ラーメンを食べるシーンも「フガフガ」って書いてあったんですが、実際にほっぺの内側を噛んでみたりして。

関根 (笑)。もしかして、それで血の味がしたんじゃないの?

あらぽん かもしれません(笑)。よく煮たチャーシューくらいの歯ごたえでした。それぐらい入り込んでやりましたね。

──本作には相方のみやぞんさんも出演されていますが、みやぞんさんは逆に「敵の刺客“ミヤ・ゾン”」っていう、普段のご本人に近いキャラクターでしたね。

ANZEN漫才・みやぞんは敵の刺客として登場。

あらぽん みやぞんは本人のまんまでしたね(笑)。

関根 俺、すごく印象的だったから覚えてるんだけど、今回の映画のイベントでみやぞんと一緒だったとき、「みやぞん、収録どうだった?」って聞いたんですよ。そしたら「不思議な気持ちですよ。だって、僕が僕を見てるんですよ?」って言うんです。

──それは映像の中で、ご自身が演じるキャラクターと向き合っていたからやりづらかった、という意味でしょうか。

関根 そうそう。みやぞんは「後ろ姿だったらもっと素直に演技できた」って言うんですよ。俺、そんなこと考えたことなかったからびっくりしちゃって。感性が豊かなんだろうね。やっぱり天才的な人は考えることが違うんだなって思いました。

あらぽん 彼はピュアすぎるんですよ(笑)。

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ストーリー

春日部にある中華街、“アイヤータウン”。伝説のカンフー“ぷにぷに拳”の修業に励むしんのすけたちカスカベ防衛隊。一方アイヤータウンでは“ブラックパンダラーメン”が大流行! でもそのラーメンは、食べた人を狂暴化させてしまう危険なラーメンだった!! アイヤータウンだけでなく春日部をものみこもうとするラーメンパニック!! そんな中、マサオがカスカベ防衛隊の離脱を宣言!? 果たして春日部の平和は!? カスカベ防衛隊の絆は!?

スタッフ

原作:臼井儀人(らくだ社)

監督:髙橋渉

脚本:うえのきみこ

主題歌:ももいろクローバーZ「笑一笑 ~シャオイーシャオ!~」(EVIL LINE RECORDS)

製作:シンエイ動画・テレビ朝日・ADK・双葉社

配給:東宝

キャスト

しんのすけ:矢島晶子

みさえ:ならはしみき

ひろし:森川智之

ひまわり:こおろぎさとみ

師匠:関根勤

ミヤ・ゾン:みやぞん(ANZEN漫才)

あらぽん:あらぽん(ANZEN漫才)

ほか

関根勤(セキネツトム)
1958年8月21日、東京都生まれ。1974年、テレビ番組「ぎんざNOW!」のコーナー・素人コメディアン道場で初代チャンピオンとなり、これがきっかけで芸能界デビュー。師匠の桂三枝にラビット関根と名付けられ、千葉真一やジャイアント馬場、長嶋茂雄らのものまねで注目を集めた。1982年には「欽ちゃんのどこまでやるの!?」にレギュラー出演。その際、芸名を本名の関根勤に戻した。バラエティ番組を中心に、ラジオ、舞台とマルチに活躍している。浅井企画所属。
岩井ジョニ男(イワイジョニオ)
千葉県生まれ。相方の井川修司と、2003年にコンビ・イワイガワを結成。コントを中心に活動を行う。横分けにした髪と黒縁眼鏡、背広にチョビヒゲという“昭和のサラリーマン”スタイルがトレードマーク。コンビで「千葉県 しろいふるさと大使」も務めている。浅井企画所属。
あらぽん
1985年10月13日、東京都生まれ。幼なじみのみやぞんと、2009年にコンビ・ANZEN漫才を結成。“足立区あるある”を扱った歌ネタ、マニアックものまねなどで人気を博す。あらぽんは現在、Webサイト・耳マンでコラム記事「アダチニスト~足立区ストーリーズ~」を連載中。浅井企画所属。