TVアニメは想像通りの「シャドーハウス」で感動

──TVアニメ第1話をご覧になっての感想を教えてください。

まず暗くて冷たい空気が漂う館だという感じがすごく出ていました。その中でケイトとエミリコの会話を聞いていると暖かさを感じられて……まさに想像通りの「シャドーハウス」で感動しました。

──ケイトが寝ている暗い部屋にエミリコが入ってきて、カーテンを明けると光がパっと差し込む。TVアニメだとああいった一連の動きのおかげで余計に明るさ、暖かさが際立っていましたよね。

素敵でしたよね。背景も滅茶苦茶きれいだし、扉が開くだけで「やっぱりこうやって開くんだ」とか思ってしまいました。「シャドーハウス」って話が少し進むと地図を見ながら館のいろんな所を歩き回るじゃないですか。TVアニメだと部屋がどんなふうになっているかとか、館がどんな構造をしているかとかもより理解できそうで、それも楽しみの1つです。

──原作ファンとしては、1話のアバンが原作の冒頭部分から少しアレンジされていたのも驚きだったのでは？

そうですね。「あ、そういうことなんだ」って思いながら観ていました。でもあのアレンジのおかげでTVアニメ版は“これから始まる感”を強く感じられました。その後にいろんなキャラクターが出てくるけど、第1話はケイトとエミリコの話だけが詰め込まれていて、やっぱり「シャドーハウス」はこの2人が主役なんだなとも改めて感じましたし。これから2人がどう関係性を積み上げていくかが楽しみになる内容でした。もちろん、ほかのキャラクターも早く見たいですけどね。

──ケイトとエミリコ以外の同期組のシャドーと生き人形のコンビは、すべて1人の声優さんが兼役で担当されるそうです。

え、それはすごいですね。

──どのシャドーも生き人形と性格が違うし会話も多いので、大変なんじゃないかと素人ながらに思ってしまうのですが、俳優の高杉さんから見てどう思われますか？

僕も声の演技をした経験がそこまで多いわけではないので、わからない部分も多いですけど……うらやましいかもしれません。大変そうだけど、どんなふうに演じ分けるか考えるのが楽しそうですし。アニメで彼らの声を聞くのが楽しみです。

──ケイト役は鬼頭明里さん、エミリコ役は篠原侑さんでしたが、2人の声の印象はいかがですか？

僕が言うのもあれですが、なんの違和感もなくケイトとエミリコでした。その質問をされてようやく「そうだ、声優さんがしゃべられていたんだ」と思うくらいイメージ通りで。あと音楽も、使い方含めて「シャドーハウス」っぽい不穏さがあって印象に残っていますね。

誰が観ても予想を裏切られるから、予想しながら観てほしい

──以前、高杉さんはアニメもお好きだと伺ったのですが最近も観られてますか？

また少しずつ観始めました。ここ最近、かつて観ていた作品の続編が始まったのでそれに伴って。

──特に好きだったものはありますか？

「Re:ゼロから始める異世界生活」とか「ソードアート・オンライン」とかでしょうか。ただ、続編ものばかり観ているので、今後はもう少し新しい作品を観ようと思っています。

──「ソードアート・オンライン」と言うと、3期にあたる「《アリシゼーション》編」の終わりまで？

もちろんです。「《アリシゼーション》編」なんて4クールも放送してすごかったですよね。マジですごい。「気合い入ってるな」と思いながら観ていました。

──お忙しい中でシリーズすべてを観るというのはすごいですね。「シャドーハウス」は現在放送中の「約束のネバーランド」や「ワンダーエッグ・プライオリティ」、その前は「Fate/Grand Order -絶対魔獣戦線バビロニア-」などで知られるCloverWorksという会社が制作します。この会社に何か印象はありますか？

僕はそこまでアニメの制作会社さんには詳しくないんですけど、「シャドーハウス」を観た限りでは、単純に絵がきれいだなと思いました。すごく普通の感想で申し訳ないんですけど（笑）。「約束のネバーランド」のアニメは暗い感じが印象的だったので、似た雰囲気のある「シャドーハウス」も期待できそうですよね。あとどの作品もけっこう絵が動く印象があるので、“お披露目”でキャラクターがどんなふうに動くか楽しみです。

──“お披露目”はアクション要素が強いから、アニメではどうなるか楽しみですね。それでは最後に、このアニメをどんな人に観てほしいですか？

本当に多くの人に観てほしいですけど、あえて言うなら普段はあまりアニメを観ない人にこそ観てほしいです。「シャドーハウス」はいろんなジャンルの要素が詰め込まれた作品だから、どんな人でもどこかに引っかかる要素があるんじゃないかと。それに誰が観てもいい意味で予想を裏切られる物語だと思うので、みんなで先の展開を考えながら盛り上がってほしいですね。