江口さんは大黒柱、壮馬くんは潤滑油、雄馬とスカさんは……

──アフレコ現場のことを詳しく聞かせていただけますか？

はい。僕らの場合は先にゲームがあったので、アニメのときには関係性ができていて。トークイベントとかでの実際のやりとりが、劇中でのボケたりツッコんだりっていうかけあいにも生かされたんじゃないかなと思います。まあツッコミは主に会長になんですけど（笑）。

──ちなみにキティちゃんは社交的、マイメロディはマイペース、ポムポムプリンはおっちょこちょい、リトルツインスターズは好奇心旺盛でちょっぴり怖がり、シナモロールは優しいなど、サンリオ男子たちの推しキャラはそれぞれ一言で表現することができます。花倉さんから、自分以外のサンリオ男子キャスト4名を一言で表していただけますでしょうか。

ええ！ 難しい……。江口さんは身長が高いからか、大黒柱のイメージがありますね。座長なので、みんなの軸になっているっていう理由もあるんですけど。その江口さんの隣によくいる壮馬くんは潤滑油ですね。いろんな方面を見ていて、発言を全部拾って会話を回してくれる。雄馬はきかんぼうなんですけど、エンジンが切れてるときはポヤンとしてるのでギャップの男ですね（笑）。スカさん（大須賀）は5人の中で年齢がちょっとおひとりだけ離れてるんですが、その感じを全然出さないので気兼ねなくいろいろしゃべれて。僕にとっての会長なのかもしれないですね（笑）。

──では逆に、ご自身のことを一言で表すとしたら？

えー、なんだろう!? ツッコむのが好きなので、ツッコミの人ですかね。あ、でも気分屋の人でもあるなあ。自分じゃわかんないので、今度4人に聞いてみます（笑）。

──皆さん仲良しな感じが伝わります。

これもサンリオというパッケージの強みなのか、「サンリオ男子」の現場って本当に空気感がいいんです。キャストとスタッフ一同で楽しいものを作ろうという意識で一致団結してますね。

キキララの新作グッズは公式サイトでチェックしてます

──キャストの皆さんで、サンリオキャラクターについて話すこともあるんですか？

まあ、みんないい歳した男なので適度に（笑）。もともと僕はかわいいもの好きだったので、5人の中だったら一番グッズを持ってるんじゃないかなと思います。サンリオキャラのイラストが描かれたミネラルウォーターを普段からよく飲んでいて、いざ収録が始まったときにキティちゃんの水をスカさんにプレゼントしたんです（笑）。サンリオ男子の中の人にサンリオを普及する、みたいな。

──へえ！

でも皆さんサンリオにはどこかしらで関わりがあって、江口さんは妹さんが、まさに康太の推しキャラのポムポムプリンが好きだったらしいですよ。あとはピューロランドで「サンリオ男子」のイベントをさせていただいたときも、休憩時間にグッズを見ながら「やっぱり男子でも、ばつ丸とかけろっぴのグッズは使ってたよね」っていう話をみんなでしました。

──花倉さんは今日も私物のキキララグッズをお持ちいただきましたけど、やっぱり諒を演じていると愛着が湧くものですか？

最初は諒ちゃん役をやるからってことでキキララグッズを使っていたんですけど、今では関係なく目で追っちゃいますね。サンリオさんの公式サイトを見て「あ、こんなグッズ出るんだ！」ってチェックしたり。あとは半年に1回に開催される「SANRIO EXPO」っていうサンリオの新作グッズが並ぶ展示会にもお邪魔させていただいてるんですけど、そこで新しいグッズを見ながら「んー、これは僕が持ってるにはかわいすぎるな」「これはキキララに悪い」なんてことを言ったりしてます（笑）。でも「サンリオ男子」をやってるからには、サンリオグッズを気にせず使ってもいいよって公式から許可が出ているようなものだと勝手に思っているので！

──全然問題ないと思います（笑）。

ちなみに昨日も個人的にピューロランドに行ってきたんですよ。

──えっ、そうだったんですか！

テーマパークっていろいろありますけど、ピューロランドって屋内型なのでその世界観に没頭できるのがいいですよね。雨の日でも行きやすいですし。昨日はキティちゃんのショーでファンサもらったんですよ！ ちなみに「サンリオ男子」の7話では5人でピューロランドに遊びに行くんですけど、パーク内の再現度がすごい高くて。神作画だったってことを僕が保証します（笑）。

あのキャラがアニメに、不思議な感覚を楽しんで

──では最後に、「サンリオ男子」をまだ観たことがない人に向けておすすめポイントを教えていただけますか？

アニメ好きとかサンリオキャラクターが好きって、周りにはちょっと言いづらいっていう人もたぶんいると思うんです。でも「サンリオ男子」で一番伝えたいメッセージって“好きなものは好きだって言っていい”っていうところなので、そういった葛藤がある人にこそ観ていただきたいですね。サンリオをテーマにしているのでかわいくて明るい世界観ではあるんですけど、描いているのはみんなが共感できるようなまじめなテーマなので、そのギャップも楽しんでほしいなと思います。

──大人になってサンリオにしばらく触れてなかった人が、懐かしみながら観るのも面白いですよね。

そうですね。雄馬がよく言ってるんですけど、自分のずっと近くにいたキャラクターがアニメーションの中にいるという、不思議な感覚だと思うんです。いい意味での違和感というものを楽しんでもらえたら。

──これからお話はクライマックスを迎えます。

おそらく皆さんが予想してる展開では終わりません！ まだまだ二転三転するのでドキドキしながら待っていてください。また諒ちゃんの成長も温かく見守っていただけたらありがたいです。